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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

第69期将棋名人戦 最終局へ。

2011-06-09 07:11:53 | 将棋

  羽生名人に森内九段が挑戦している第69期将棋名人戦、第6局は羽生名人が矢倉戦を制し、決着は最終第7局にもつれ込むことになった。

 第6局は細い攻めを繋げる羽生、それを受け続けながら、反撃の機をうかがう森内…というお互い「らしい」展開。素人目には森内九段の反撃が決まったかのような気がしたのだが…、何れにしろ本局は見応えのある名局だったと言えるだろう。

 最終局は2週間後の21日、22日。小学生の時から指し続けてきた羽生vs森内の総決算とも言える名局を期待したい。


「純粋なるもの」 島朗九段について

2011-06-08 00:35:25 | 将棋

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 羽生善治名人に森内俊之九段が挑戦する第69期名人戦七番勝負は森内挑戦者3連勝の後、羽生名人が2連勝と反撃して第6局にもつれ込み、盛り上がりを見せているところ。

  その第6局の立会人を務めているのが島朗九段だ。

 島朗九段と言えば初代竜王、A級在位9年という立派な実績を持つ超一流棋士な訳であるが、それだけに止まらず。今回の名人戦を戦う羽生、森内、それに佐藤康光を早くから見出し、伝説の島研究会(通称 島研)を主催したことでも知られている。さらに、軽快なエッセイを書く名文家であるとともに、「島ノート」、「角換り腰掛け銀研究」という大著を記すなど、研究家としての評価も高い。

 私はこの島先生の10年来のファンで、人生に対するスタンス、それに将棋に対しての真摯な姿勢にシンパシーを抱くとともに常に敬意を払っているものだ。(ミーハーな話だが、グルメの島先生がオススメする東京名店を巡ったとこもある程だ。)

 その島先生、数年前から奥さん(ちなみに美人である。元ミス川崎らしい。)の出身地、仙台市に移住(島先生は東京世田谷区出身)、東北地方の将棋の普及に努めていたが、今回の大震災に際し、復興の為の将棋イベントに率先して出席しているらしい。元々、島先生は普及にも熱心で、地元、世田谷将棋まつりなどに積極的に参加していたが、今回の精力的な活動には「さすが、島先生」と言う感じで、改めて頭の下がる思いだ。

 そんな島先生、多くの著作を残しているが、やはり代表作は若き日の羽生、森内、佐藤康光、それに森下現九段を描いた「純粋なるもの」だろう。今回読み直してみたが、純粋に将棋に接する若き獅子たちを見事に描き切った作品になっている。15年も前の本なので、今ではなかなか手に入れることは難しいかもしれないが、将棋を知らない方にも、と言うよりも知らない方こそ読んでいただきたい名著である。


指さない将棋ファン宣言 梅田望夫著「シリコンバレーから将棋を観る」

2011-04-09 10:24:39 | 将棋

 名人戦開幕とともに梅田望夫著「シリコンバレーから将棋を観る」を読む。(出版は2年前の作品)

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 著者の梅田望夫氏は「ウエッブ進化論」などの著作で有名(私は未読。批判も多いようだ。)だが、将棋ファンとしても有名。ブログでも将棋ネタが多く、ネット観戦記なども書いている。本書で著者は「指さなくても良い。将棋を観るのが好きな指さない将棋ファンが増えて欲しい」と力説する。

 本書でも触れられているが、確かに将棋というと、強くないと物言えないというか、「弱いのに偉そうに将棋語るんじゃネーヨ」的雰囲気があるのは事実。確かに棋力が上がれば上がるほど将棋を楽しめるのは真実ではあるのだろうが、そう言う雰囲気があるおかげで多くの人を将棋から遠ざけているというのもまた事実だろう。

 著者の「指さない将棋ファン宣言」に全面的に賛同するとともに、私のようなほとんど「指さない」将棋ファンが増えることを祈っている。

 なお、内容は「指さない将棋ファン宣言」に留まらず、非常に深い内容を含んでいる。将棋本としては保坂和志著「羽生 21世紀の将棋」以来の名著ではないだろうか。多くの方に読んでいただきたいと思う。


ほのぼの将棋マンガ ひらけ駒!

2011-04-09 09:33:19 | 将棋

 週刊モーニング連載の南Q太著「ひらけ駒!」第1巻を購入。さっと読む。

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 この「ひらけ駒!」、将棋にはまった小4の男の子につられ、将棋に興味を示していくお母さんを描いた1話完結の「ほのぼの将棋マンガ」。

 前にも書いたことがあるが、今まで将棋マンガというと「5五の龍」、「月下の棋士」、「しおんの王」、それに原作に沿った「将棋の子」、「聖」…と多数書かれているのだが、それらの作品は結果的に将棋の狂気の部分をクローズアップした作品となっていた。それはそれで楽しめるのだが、一般の将棋ファンでない方には「なんか将棋界って怖いな…」という気分にさせていたのではないだろうか。

 その点、この「ひらけ駒!」はほのぼの感覚で気軽に読める作品となっていているのが貴重。ただ、私のような棋士のキャラクターを知っているプロ将棋ファンには非常に楽しめる作品なのだが、フツーの方が楽しめているのかちょっと心配なところはある。

 それでも、第2巻も6月に出るようだし、連載打ち切りはなさそうな雰囲気。個人的にはこれからも重い展開にならず、「ほのぼの路線」で長期連載になることを願っている。

※ しかし、P139の郷田九段のくだりはちょっと残酷…。


第69期将棋名人戦七番勝負開幕

2011-04-09 01:35:43 | 将棋

 第69期将棋名人戦七番勝負、羽生名人vs森内九段が開幕。第1局は横歩取りの激しい展開から森内九段が先勝。

 羽生vs森内と言った正直新鮮味のないメンツでの名人戦で、一般的に盛り上がりに欠けるのではないか…と心配していたのだが、実際、始まれば激しい将棋で「さすが魅せてくれるな…」といったところ。しかし、順位戦・名人戦となると森内九段、本当に強い。

 個人的には谷川九段に立会人ではなく挑戦者として出て欲しかったところだが、羽生世代の集大成となりそうな今シリーズ、勝敗とは別に、素晴らしい棋譜を残してもらいたいものだ。