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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

おめでとう、羽生先生「歴代最多 80冠」。しかし、日本将棋連盟は生き残れるか?

2011-09-14 19:50:48 | 将棋

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  将棋の羽生前名人が第52期王位戦七番勝負でタイトルを奪取。名人位を失って以来、2冠だったものが3冠に返り咲いた。
  これだけだと、ほとんどニュース性はない訳だが、今回、タイトル獲得数がトータルで80となり、歴代最多記録の故大山康晴第15世永世名人に並んだ…ということで、新聞などで大きく取り上げられたようだ。
 
 実際のところ、大山康晴名人の黄金時代は、今のような7大棋戦制ではなく、3~5棋戦制だったので、純粋な比較はできない訳だが、やはり偉大な記録なことに違いはない。なにしろ、ほとんどの棋士はタイトルとは無縁のまま現役生活を終えるのだから…。(タイトル獲得数が27止まりの谷川九段のファンとしてはちょっと複雑な気分だが…。)

 しかし、現在、日本将棋連盟が各新聞社主催の7大棋戦(名人、竜王、王位、王座、棋王、棋聖、王将)をいつまで維持できるのかというと、非常に微妙というか、正直、棋戦数が減るのは時間の問題…という気がするのは私だけだろうか? 

 各新聞社の将棋欄の取扱いを見ると、全然気合いが入っていないというか、義理や惰性で続けている…という印象は否めない。実際、新聞の将棋欄が部数に影響を与えているとはとうてい思えない。はっきり言って、新聞社にとって将棋欄なんて「お荷物」という感じではないだろうか?

 今のところ、各新聞社横並びで棋戦を維持している訳だが、新聞社の経営状況はこれからますます厳しくなることが予想される中、一つ棋戦廃止が決まってしまうと、バタバタ…と一気に連鎖的に消滅していく事態は十分考えられる。このままだと、そう言う日が来るのは3年後か4年後か…そんなに遠くない様な気がする。

 このようにジリ貧気味の将棋界だが、ネットを介して楽しんでいるファンは増えている訳だし、VSコンピュータという究極のコンテンツも残っている。やり方次第では、まだ潜在的なファンを掘り起こすことはできるのではないだろうか。

 「言うは易し、行うは難し…」ということは重々承知しているが、いつまでも新聞社頼みというビジネス・モデルに拘泥することなく、知恵を絞って将棋の普及に努めていってもらいたいと思う次第である。


竜王戦決勝トーナメント 爆発なるか?山崎隆之七段に期待

2011-07-13 22:14:13 | 将棋

Yamasaki

 名人戦が終わって表向きには夏の王位戦以外は小休止状態の将棋界だが、現在、秋に行われる竜王戦七番勝負に向け、挑戦者を決める決勝トーナメントが進行中。

 読売新聞が主催する竜王戦は優勝賞金では名人戦を上回る4200万円のビッグ・タイトル。将棋界の7つあるタイトルの中でも名人位と竜王位は別格的な存在だ。

 名人位が最短でもプロになって5年はかかる実績がものを言う伝統の棋戦なら、竜王戦はその年の最強者、チャンピオンをを決める棋戦といった位置づけ。強ければプロデビューしたばかりの四段であっても竜王位に着くことが可能だ。実際には歴代竜王位は実績ある実力者が並ぶが、初代竜王となった島朗九段(当時六段)は6組に分かれて行われる竜王戦3組から竜王位についている。

 今回、この決勝トーナメントで私が注目しているのが山崎隆之七段。故村山聖九段と同じく広島県出身、森信雄門下。17歳でデビュー、将来の名人候補、関西のホープとして将来を嘱望されてきた山崎七段だが、正直伸び悩み状態。幾つかの棋戦優勝、順位戦はB1クラスまで上がってきてはいるものの、正式なタイトル獲得はゼロ。正直、ファンの期待に応えているとは言いづらく、実際、本人も不本意なことだろう。ここあたりでビッグ・タイトル竜王位を奪取してブレイクして欲しいと思っているのは私だけではないはずだ。

 現在、将棋界はまだまだ羽生世代が主要タイトルを押さえており、若手では一人渡辺現竜王だけが気を吐いているという状況。山崎七段は阿久津七段とともにルックスも甘いし、タイトルをとったら絶対注目されるはず。

 是非ともビッグ・タイトルを獲得して、いじられキャラから脱皮、存在感を示して欲しいと思う。


第70期将棋A級順位戦 個人的順位予想。

2011-06-29 22:18:55 | 将棋

   フルセットの末、森内挑戦者の名人奪取という劇的幕切れとなった第69期名人戦の熱気醒めやらぬ…と言った感じだが、既に次の名人位挑戦に向けて第70期将棋A級順位戦がスタートしている。今日、主催新聞に「第70期将棋A級順位戦の展望」記事が載っていたので、一応、ここで私の予想を…。

 
    当然、挑戦者争いは順位1位の羽生二冠を軸に展開していくと思うが、最近、かつてのような怪物的な強さが感じられないのが気がかり。それに過去、名人位を失って次期再挑戦がないというデータもある。案外、早期脱落…という事態も考えられるのではないか。

    となると、前々期まさかの降級となったが一期でA級復帰を果たした佐藤九段の逆襲か…という感じもするのだが、初戦、既に1敗を喫していたりして、安定度に欠ける印象はぬぐえない。

    そう言うことで、ちょっと消去法っぽいが本命はやはり順位2位の渡辺竜王ということにしておきたい。(当たり前過ぎて申し訳ないが…。)

  その代わりと言ってはなんだが、対抗馬として順位第10位、今期、ようやくA級に上がってきた屋敷九段をプッシュしておくことにしよう。18歳で史上最年少タイトル獲得、棋聖位についた早熟の天才屋敷。順位戦では頭ハネが多く、昇級が遅れに遅れ、なんと39歳でのA級昇級(既に九段)とあいなったが、ここらで大爆発を見せてくれるのではないか。

  あと、前期、まさかの降級の危機にさらされたさばきのアーティストの異名を取る久保二冠が挑戦権争いに絡んでくるか…というところも見所。(初戦黒星スタートだったが。)振り飛車党の名人戦挑戦は長らくないだけに、こちらにも期待したいところだ。(私も一応振り飛車党。)

 
 対して降級争いだが、例年にも増して超強力メンバーが揃った今期のA級順位戦、予想は本当に難しい。去年までは降級大本命の我らが藤井九段がいたので、予想はあと1枠…という感じだったのだが、藤井九段が降級して不在の今期は「誰が降級してもおかしくはない」と言う感じが例年以上に強い。

 ただ逃げておくのは汚いので、敢えて予想しておくと例年降級候補となっている三浦八段、調子に波がある郷田九段、それに候補に挙げたくはないが、冷静に判断すると順位7位と位置的にも悪い谷川九段あたりがヤバイという感じだろうか。(個人的にはファンとして谷川九段の降級だけは絶対に見たくないのだが、前半戦、黒星が先行すると…。とりあえず初戦の対丸山戦は白星スタートを飾ったようなので、このまま白星を先行させてもらいたいものだ。)

 ということで私の予想は下記のとおり。

 名人挑戦   本命 渡辺竜王  対抗 屋敷九段 久保二冠
 降        級      三浦八段、郷田九段 +(谷川九段)

  いずれにしろ、やはりA級順位戦は将棋界の華。良い棋譜を残してもらうとともに、最終局までハラハラ・ドキドキさせてもらいたいと思う。


森内新名人に望む

2011-06-22 22:32:10 | 将棋

 将棋 第69期将棋名人戦はフルセットの末、森内新名人誕生となった。最終局は両者「らしさ」が出た名局だったのではないだろうか。(これからよく検討してみたい。)

 森内名人と言えば、谷川第17代永世名人についで第18代永世名人(名人在位5期以上で称号。第19代は羽生元名人)の大棋士な訳なのだが…、実は名人位以外に取ったタイトル数はというとわずか3つしかないのだ。

 これは歴代永世名人の中で断トツの少なさ。2chを中心に熱狂的なファンに支えられつつも、多くの将棋ファンから「なんだかなぁ~」感を持たれる原因がここにある。(私結構好きですけどね。)

 パネルクイズ25に出るのもよいが、これからは是非とも他棋戦でも勝ちまくり、名実ともに永世名人に相応しい実績を残してもらいたいと思う。


やる気があるのか!新聞の将棋欄 Ⅱ

2011-06-20 14:18:32 | 将棋

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     第69期将棋名人戦もいよいよ大詰め。0-3から羽生名人が怒濤の反撃を見せ、3勝3敗。最終決戦、第7局がこの21日、22日に行われる。個人的には大注目なのだが、世間的にはどうなのだろうか?

 最近、将棋をテーマとした漫画が多くなってきたとは言え、どう考えても将棋はマイナーな趣味であって、「まぁ、しょうがないかな…」と言う気もするのだが、一応、気になったことを記しておきたい。

  今日、名人戦を共同主催しているA新聞の将棋欄を見てみると、実はまだ第5局の解説が延々と続いているのである。「新聞では棋譜をじっくり解説、速報性やライヴ感を求める方はネットの方でヨロシク」…、と言うことなのかもしれないが、いくら何でもこれから第7局が始まろうというのに、前々局の第5局の解説が続いているというのはあまりに旧態依然というか、やはり違和感を感じてしまう。

 普通に考えるなら、次の対局が始まる前までには前局の解説を終え、「さぁ、いよいよ次は…」と盛り上げるのが普通の感覚なのではないだろうか?
(明日の朝刊には特集記事が載るのかもしれないが…)

 これはどの新聞社もそうであって、名人戦や竜王戦などは数億円の契約料を払っているのに実にもったいない話だ。

 主催している新聞社にはもうちょっと盛り上げ方を工夫して欲しいと思う。