「3月のライオン」で思い出したが、現実の将棋界、第71期A級順位戦の方は9戦中4戦までほぼ終了。
森内名人への挑戦権を賭けての首位争いは羽生三冠と三浦八段が4戦全勝で併走、それに佐藤王将、渡辺竜王が3勝1敗で追走すると言う展開。それに対して降級争いの方は、高橋九段と橋本八段が全敗、それに郷田棋王と我が谷川九段が1勝3敗…と言う状況。
個人的に応援しているタニーこと谷川先生、ここ数年は前半猛ダッシュで「すわ、挑戦権獲得か?」と夢を見せておいて後半大失速…と言うパターンが続いていたが、今期は開幕ダッシュに失敗、前年度順位が良かったおかげで7位となっているが、完全に降級争いに巻き込まれている…という状況。
かつて「高速の寄せ」と言われた異次元の終盤力で圧倒的な強さを誇り、天才の名を欲しいままにした谷川九段。そんな谷川九段も50歳を前にして、ここ3年間は勝率3割台、年間勝ち星10勝程度…という苦しい展開。「かつて豪腕で鳴らした速球派投手が配球の妙でなんとか相手打者を抑えている(かつての江夏の様に…。)」という感じで、ファンとしては正直言って「見ているのが辛い…。」のだが、一流棋士の証明、順位戦A級に1年でも長く在位していて欲しい…というのもまた偽ざる気持ち。
「谷川美学を貫いて欲しい。」、「否、勝負はやはり勝たねば…。どんな形でも良い、なりふり構わず勝ちを拾って欲しい…。」と揺れる心。とりあえず、今季は「谷川美学」を封印してでも、「A級絶対死守!」の気持ちで戦って欲しい…と思う次第である。