goo blog サービス終了のお知らせ 

りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

ボロクソ大河 平清盛 音楽に注目。

2012-01-12 03:26:51 | テレビ番組

Photo_2

  録画してあった今年の大河ドラマ「平清盛」第1回を観る。

  17.3%という歴代ワースト3位の低視聴率で「松ケン 大河大爆死!」、兵庫県知事からは「薄汚れた画面で見る気にならない」などとボロクソ状態の今回の大河、どれだけ酷いか…と期待して?観たのだが、言われるほど悪くないな…という感じ。(確かに天皇を王家とか言っていたり、松田聖子がグイグイでているとか、いろいろ違和感はあったけど…。)

 まぁ、視聴率に関しては、平清盛というテーマからして、低視聴率は約束されたようなもので、低視聴率、低視聴率…と騒ぐのはちょっと酷かな…という気がする。個人的には主役の松山ケンイチは映画「マイ・バックページ」での好演の印象が強いので、これから盛り返していってもらいたい…というところ。

  今回の大河で個人的に注目しているのは音楽。テーマ音楽を始め、音楽全般を担当しているのは個人的にファンの現代作曲家  吉松隆氏。オープニングは「あぁ、吉松さんしているな~。」という、ちょっとプログレッシヴしているなかなかの佳曲。

  あと、最後の次回予告につかわれてるのが、エマーソン・レイク&パーマーの名曲「タルカス」オーケスラ・ヴァージョン。(編曲は 吉松隆氏)以前より、NHKはBGMにプログレッシヴ・ロックの名曲を多用していたが、ついに大河まで…と感慨深い。

 …と言うことで、「平清盛」、低視聴率にめげず、盛り返してもらいたい…と思う次第である。


NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲に思うⅡ。海軍の罪…。それは格好良すぎたこと。

2011-12-22 20:38:20 | テレビ番組

Saka2

 坂の上の雲を観て、あと一つ思ったことは、「この頃から陸軍と海軍の仲が悪かったんだな…。」と言うこと。
 まぁ、陸軍と海軍の関係がうまく行っていた国などは世界中探しても存在しないのだろうが、戦前の日本は特別仲が悪かった…というのは有名な話だ。
 これは、地政学的に見て、ほとんどの国では陸主海従か海主陸従のどちらかになるのに対し、日本では陸軍と海軍が並立してしまった…と言うことが主な原因と言えるだろう。

 あと、これは私の思いつきなのだが、「海軍の格好良さに陸軍軍人が嫉妬していたことがあるのではないだろうか。」

  戦後の刷り込みもあるのだろうが、旧海軍のイメージはあれだけの大敗を喫した割に悪くない。映画「トラ・トラ・トラ」を始めとして「陸軍の横暴を押さえる、知性派、良識派海軍…。」という描かれ方をしている例がほとんどだ。(おそらく、近く公開される連合艦隊司令長官 山本五十六もそう言う感じになるのだろう。)

 実際、当時の国民の目にも「海軍はスマートで格好良い」と映っていたようだ。まぁ、今の目から見ても、ダサイ、カーキ色の軍服を着た陸軍軍人に対し、海軍の服装は本当にスマートに映る。(だいたい他の国でも海軍の方が格好良く見えものではあるが…。例外はドイツ軍ぐらいのものだろうか…。)敬礼の仕方も大仰に手を広げる陸軍式に比べて、海軍の方は(狭い艦内を意識して)コンパクトかつスマート…と、いちいち、海軍は格好良いのだ。海軍の知性派大将、井上成美も「海軍軍人の格好良さに憧れて海軍に入った。」と語っているが、「まぁ、気持ちは分かるな…。」と言うところ。実際、海軍軍人は女性に大いにもてたようだ。
 そんな人気を反映してか、当時の入学難易度は「海兵」、「一高」、「陸士」の順で、海軍兵学校が難易度ナンバー1だったらしい。(都市部では一高の人気が高く、陸士の人気は一高、海兵に大きく水を開けられていたらしい。)

  国民に人気がある、女性にもてる、難易度は自分たちより高い…、これだけでも面白くないだろうが、これに加え、海軍は上手く予算を取っていく。日露戦争後、ロシアの圧力が弱まったことにより、軍事予算は次第に海軍に多く配分されるようになって行き、当時「戦艦が国力の象徴」というような風潮に乗って、一時、海軍予算は陸軍予算の倍までに膨らんだ。当時のカルタで「長門、陸奥は日本の誇り」というのがあったらしいが、兵器の質までが海軍は世界一流…、となれば、陸軍軍人は面白いはずがない…というのは容易に想像がつくところ。

 「男の嫉妬ほど恐ろしいものはない…。」と言うが、おそらく海軍が陸軍を嫌悪するよりも、陸軍の海軍に対する怨嗟の念の方がはるかにが強かったのではないだろうか。
 
 「もう少し、海軍軍人が格好悪かったら…」、おそらく太平洋戦争には至っていなかったのではないだろうか…そんなことも思った「坂の上の雲」であった。


NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲に思う。成功の時、失敗の種は蒔かれている。

2011-12-22 07:07:41 | テレビ番組

Saka

  レコーダーに録画してあったNHK坂の上雲第3部をようやく見始める。
  第3部、視聴率的には11%ちょっと…と言うところで、制作側的には不本意なのかもしれないが、3年越しという変則的な放映スタイル、テーマと描き方の重さ…ということを考えれば、二桁ちょっとが限界というか、こんなところだよな…という感じがする。私のようにレコーダーにとりあえず録画して、後で見る(結局見ない)という人も多いだろうし…。

 …で、観たインプレッションだが、やっぱり秋山兄弟、格好良く描かれているなぁ…というのが第一感。何しろ、本木雅弘と阿部寛が演じている訳で、泥臭くなる訳がないのだが…。戦闘シーンを始めとした映像の方もお金が掛かっていて、もはや赤字決算続出の民放テレビ局では真似の出来ない出来と言うところ。

 ディテールについてはいろいろ言いたいことはないではないが、全体的には、いつものフレーズで申し訳ないが、「腐ってもNHK」と言う感じだ。次回、最終回はついにクライマックス、日本海海戦。是非、生で観たいと思っている。

 しかし、史実に戻れば、この日露戦争の勝利が日米開戦に至る悲劇の始まりだった…という気がする。戦術面に関して言えば、海軍は日本海海戦の勝利の味を忘れられず、最後の最後まで艦隊決戦主義から決別できなかった訳だし、陸軍は白兵突撃主義にこだわり続けてしまった。(まぁ、陸軍の場合、軍事予算の関係もあったので、軍の近代化が進まなかったのは一概に責められないのだが…。)
 本来であれば、日露戦争で勝利し、ロシアの圧力が弱まったこの時期、日本は一気に軍縮を進め、内政の充実に力を注ぐべきだったのだろう。しかし、実際には日本を大国に押し上げた軍の発言力を押さえることができず、明治40年からは帝国国防方針が定められ、仮想的が陸軍のロシア、海軍のアメリカと分裂したことに加え、海軍は第一次世界大戦を経て、八八艦隊の建設に邁進するなど、国力を遙かに超えた分不相応な軍事力を抱えることになってしまった。もし、日本があれほど見事に日露戦争に勝利していなかったら…、歴史にifは禁物と言うが、おそらく太平洋戦争には至っていなかったのではないだろうか…。
 
  「成功の絶頂の時、失敗の種は既に蒔かれている…。」そんなことを思った「坂の上の雲」であった。


BS歴史館「織田信長・本能寺の変の謎」を見て。歴史研究者の夢…。

2011-10-27 02:05:17 | テレビ番組

   NHK BS歴史館「織田信長・本能寺の変の謎」(再放送)を見る。

 「戦国最大のミステリー」というばかりではなく、日本の歴史の一大転換点となった本能寺の変。信長を明智光秀が討った動機は何か?単独犯説、黒幕説など入り乱れるなか、黒鉄ヒロシ氏(漫画家)、磯田道史氏(茨城大学准教授)、藤田達生氏(三重大学教授)といった面々が激論。

 判官贔屓の私、無論、明智光秀はお気に入りの人物。楽しく番組を観させていただいたが、番組の中で印象深かったのは磯田道史氏(「武士の家計簿」で有名)の「(事件のあった)天正10年に行ってみたい。」という台詞。歴史資料は、「それがどんなに重要な第一級資料であっても所詮、綺麗な記録であって、人間の深層心理・本当の本音を吐きだしたものではない…が、歴史家はそれに頼るしかない。」そんなもどかしさから出た台詞だったように思える。

  歴史に興味のある人なら、磯田氏のように「過去の歴史の現場に実際に立ち会ってみたい。」と誰しも思うことだろう。私がタイムマシンで過去の歴史の現場に行けるとしたら昭和16年の日本、もし一日と言うことであれば昭和16年11月1日の大本営政府連絡会議を観てみたい…などと妄想してしまったBS歴史館「織田信長・本能寺の変の謎」であった。


DVD「Rome」6枚組=1000円。NHKも見習って…。

2011-10-14 01:00:10 | テレビ番組

Dscf0104

 久々にタワー・レコードに足を運ぶとテレビ・ドラマDVD「Rome前編セット」(製作総指揮 ジョン・ミリアス)6枚組、スペシャル・プライス1000円!というのが目に入って、ふらぁ~~っと購入。まぁ、「面白くなくても、1000円だから…。」と思って見始めたのだが、莫大な制作費(200億円!)がかかっていることもあって引込まれる。…と言うことで、これから結構楽しめそう。

 しかし、いくらスペシャル・プライスとは言え、6枚組12話 1000円というのは衝撃的。まぁ、これは戦略的な価格設定なのだろうが(第2巻BOXは1680円らしい。)、この位の価格なら、「おっ、買ってみようかな…。」という気持ちになってくる。

 …で、日本のドラマやドキュメンタリーDVDのお値段はと言うと…。未だ少数のマニア向け価格。まぁ、世界規模でセールスが見込める英語圏の作品と比べるのは酷というものだが、もう少し手軽なお値段になって欲しいと思うものである。