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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

見応えあり。TBSーBS「ライバルたちの光芒 写楽vs豊国」

2012-11-29 18:20:03 | テレビ番組

 写楽と豊国=モーツァルトとサリエリって感じ?

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 水曜夜10時から放映されたTBS-BS「ライバルたちの光芒 写楽vs豊国」を鑑賞。

 18世紀半ば、江戸庶民文化の花形となった浮世絵。そこに彗星の如く現れた天才写楽。「大首絵」と呼ばれる半身像は極めて斬新、版元の蔦屋は天才・写楽の勝利を確信するが、あまりに革新過ぎた写楽の絵は全く売れず、一世を風靡したのは、それまでの浮世絵を継承した歌川豊国であった。しかし、豊国は写楽の革新性を一人理解、写楽が消え去ってから「大首絵」を発表する。
 そして、百年以上後、日本では忘れ去られてた写楽はドイツの浮世絵研究者、ユリウス・クルトにより発見される。ユリウスが刊行した「SHARAKU」により写楽は絶賛を浴び、後生に名を残したのは写楽の方だった…という内容。

 この話を聞けば、クラシックファンなら誰もが「モーツァルトとサリエリ」の関係を思い出す事だろう。

 今でこそ、ウィーンやザルツブルクなどはモーツァルトを偉大なる作曲家として売り出している訳だが、生前はザルツブルクでは全く無視、ウィーンでは一時期売れっ子になったものの、すぐに人気凋落、貧困の中没したのはご存じのとおり。
 それなのに、モーツァルトで儲けているとはけしからん!(半分冗談)と言う気がしないではなかったのだが、今や世界的に評価されている写楽を当時の日本人は無視…という事実は、ウィーンやザルツブルクのことを責められないな…という感じ。

 一応、浮世絵ファンの私、はっきり言って、写楽と豊国では問題にならない程、写楽が上…と思わざるを得ないのだが、当時はほとんど無視されたというのは、ちょっと信じられないというか、革新的作品が受け入れられるのは難しいのかな…と改めて思った次第。

 しかし、テレビ嫌いの私、今回初めて「ライバルたちの光芒」を見たのだが、おちゃらけお笑い芸人が出てきてぶち壊してしまう地上波とは違って、ゲストに国際浮世絵学会常任理事である新藤茂氏を呼んだり、しっかりとした構成&程よいエンターティメント性に感心。地上波は本当にどうしようもない番組だらけだが、BSだと民放でも結構見れる番組あるな…ということで、これからはバカにしないで、こまめにBSテレビ欄をチェックしてみたい…と思った次第である。

 ライバルたちの光芒HP→http://w3.bs-tbs.co.jp/rival/


題名のない音楽会 宮川泰特集 「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」りゅーとぴあでも聴きたいな…。

2012-11-25 09:32:06 | テレビ番組

 日曜日の朝、今日の「題名のない音楽会 」はゲストに息子さんである宮川彬良さんを迎え、宮川泰特集。「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」その他について解説付きで演奏。

 ヤマト~ガンダム世代である私、皆聞き覚えのある曲だったが、「なるほど…。」と言う感じでなかなか興味深く聴かせていただいた。子供の時はクラシックなどまともに聴いたことがなかった訳だが、戦いのテーマである「ブラックタイガー」などは、なるほどバーンスタイン、コープランドあたりから上手くインスパイア(パクって?)されて作曲されているな…などと感心。
 
 この「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」は大友直人さんがレパートリーとしているが、まだ実際に生で聴く機会には恵まれていない。「是非、再来年ぐらいの東響新潟定期でとりあげてくれないだろうか、少なくとも大友マイナー路線より集客はあるでしょ。でも、コアなクラシックファンからブーイングかな…。」などと思った日曜の朝だった。


2014年放送のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に決定に思う。

2012-10-11 22:25:13 | テレビ番組

2014年放送のNHK大河ドラマがV6・岡田准一主演で「軍師官兵衛」に決定した…とのニュースを聞く。

 一時、2012年の大河の主人公には「明智光秀か?」という情報もあり、光秀ファンとして喜んだのだが、三日天下というかぬか喜び終わってしまって、ちょっと残念。

 
  話を「軍師官兵衛」の方に移すと、主人公である黒田兵衛は織田信長、秀吉、徳川家康の三英傑に重用された偉大なるNo.2…といった人物。
 
 日本の政治史では、実力があっても自分のキャラクター、存在価値をしっかりと自覚して、敢えてトップを狙わず、偉大なるNo.2に留まるという陰の実力者という人がいたものだが、後藤田正晴あたりを最後として、猫も杓子もトップを狙うような風潮というか、「俺が、俺が」というタイプばかりが増えてしまったような気がする。

 いろいろな意見があると思うが、所謂、三角大福中ぐらいまでは、それなりの人が総理の椅子に座っていたような気がするが、鈴木善幸、竹下登あたりから「あの人が総理なら俺もなれるな…。」という感じなってしまい、鳩山内閣成立に尽力を尽くし、保守合同を演出した三木武吉のような黒子に徹する政治家がいなくなった…というのは、陰に陽に日本政治にとってマイナスになっているような気がする。

  「軍師官兵衛」の主人公を務めることになった岡田准一さんは時代劇への造詣が深い…と言うことなので、岡田さんの熱演に期待したいと思う。


2014年のNHK大河ドラマ 明智光秀か?で盛り上がる。

2012-09-19 22:11:33 | テレビ番組

 2014年のNHK大河ドラマについて、戦国武将の明智光秀を主軸に描くプランが浮上している…とのニュースを聞く。

 うちの場合、カミサンが所謂 歴女 と言うことで、歴史ヒストリアなどの歴史番組を良く観ている関係上、小3の子供もそれに影響されて、「好きな武将は島左近…。」とか「最強武将は真田幸村…。」と言った会話が最近増えている状況。(そんなマニアックな武将にのめり込む前に、まずは歴史の流れを押さえて欲しいのだが…。)

 個人的には日本史については近代史に興味が集中していることもあって、戦国武将については詳しくはないのだが、判官贔屓な性格な為、好きな戦国武将は石田三成、大谷吉継…と言った滅びの美学系。その流れから明智光秀についても結構好み。(明智光秀と言えば、国盗り物語での近藤正臣が子供心に印象に残っている。)

 最近のNHK大河、キャストがウケ狙い過ぎたり、歴史公証がトンデモ過ぎたり…と、評判は地に落ちた感があり、平清盛についてはもはや話題にもならない…という感じだが、やはり、自分の好きな歴史人物が取り上げられると嬉しい。是非、実現して欲しい…と思う次第である。


NHKスペシャル 終戦・なぜ早く決められなかったのか? 外務省、今も昔も酷いな…。

2012-08-15 21:03:51 | テレビ番組

  8月15日…、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」所謂、終戦記念日(本来であれば降伏文書調印があった9月2日が終戦記念日なんだろうけど…。)ということで、「NHKスペシャル 終戦・なぜ早く決められなかったのか?」が放映されたので、これを観て、改めて先の大戦を考える。

 番組を観て、一番印象に残ったのは「今も昔も外務省、プライドばかり高くて情報収集能力低いよなぁ…。」と言う事だったが、第2次世界大戦での日本人戦没者の数は軍人230万人、民間人80万人の計310万人と言われているが、時期的に見てみると、フィリピン戦での52万人、沖縄戦での18万人、本土空襲での民間人80万人…と、事実上最後の艦隊決戦が行われたマリアナ沖海戦が行われた後の最後の1年で犠牲者が急増しているので、後世の目から見れば、事実上、敗戦が決定的となったマリアナ陥落後、一刻も早く終戦にもっていってもらいたかった…と、改めて思わずにはいられなかった。

 ただ、原発事故の場合と同じく、これは今だから言えることであって、8月15日以降も徹底抗戦、本土決戦の可能性も残っていた訳で、ここあたりの評価は非常に難しいところ…というか、自分の中でも整理し切れていない…というのが正直なところだ。

 空襲での民間人被害は原子爆弾を含めて80万人にのぼり、これはこれで凄まじい数字な訳だが、本土決戦が行われた場合の人的・物的被害は空襲の比ではないことは欧州戦域、本格的な地上戦が行われたフィリピン、沖縄戦での被害が物語っている。
 実際、諸説があるものの、最後まで徹底抗戦、凄惨な本土地上戦が行われたドイツの場合、軍人285万人に対し、230万人、3年以上本土が戦場となったソ連では軍人1450万人に対し700万人…という膨大な数の民間人が犠牲になっている。
 日本の場合、本格的地上戦が行われなかっただけありがたかった…という見方も出来るかも知れない。(実際には、当時の状況では本格的地上戦の前に大量の餓死者が出ていたと思われるが…。)

 いずれにしろ、先の大戦で犠牲になった方々にご冥福をお祈りしたい。