この日曜9時から放送された「NHKスペシャル 新富裕層vs国家 ~富をめぐる攻防~」を録画で視聴。
資産100万ドル以上の新富裕層は現在、世界に1100万人居るそうだが、その数が世界第2位の日本の新富裕層が向かっている先は税負担が低く、富裕層を優遇している金融国家シンガポール。
番組では、そのシンガポールに移住した日本人新富裕層の生活が紹介されていたのだが、その生活は超高層マンションに住み、フェラーリで仲間と隣国マレーシアまで一杯数百円のローカルフード食べに行ったり、高級ワインを飲んで仲間とパーティー(情報交換)したり…。
う~ん、別に負け惜しみじゃないが、「特に羨ましい生活という風には見えないなぁ…。基本、やっている事、自分の生活と大差ないし…。」という感じで、「お金稼いでも、やっていることってこんな程度?」と言うのが正直な感想。
お金持ちと言えばお約束のようにフェラーリを始めとした高級車な訳だが、私も親戚のフェラーリ カリフォルニアやポルシェ、ベンツ、BMW…と言った高級車に一通り乗せてもらったことがあるのだが、凄いことは凄いけど、ドイツならともかく、制限速度が基本100キロの日本で乗ってもなぁ…って感じ。(そこまでお金出して買う価値あるのかなぁ…保険だけで年100万近く掛るらしいし…。)
また、家にしても、大きさで言うと4LDK、坪単価で言うと80万円ぐらいまではグレードの高まりは実感できるものの、それ以上になると、大して変わらなくなるなぁ…というのが自分が家を建てた実感。
新裕福層と呼ばれる方々の行動パターン、テレビを観た限りでは、まさに19世紀の経済学者ヴェブレンの言うところの誇示的消費そのもの…という感じを受けた。
経済学の教科書で「限界効用逓減の法則」※と言うのを最初の頃習う訳だが、お金はあるにこしたことはないが、ある程度を越えると、一気に効用って下がっていくんだなぁ…と思った「NHKスペシャル 新富裕層vs国家 ~富をめぐる攻防~」。新富裕層になるには、能力は無論だが、リスクを取るとともに、長時間労働、多大なプレッシャーに基本耐えなければならない訳で、とても自分には無理って感じ。
自分はあくせく働らかなくても(残念ながら、あくせく働いているけど。)、のんびり、ダラダラ暮らすのが合っているかな…と改めて思った次第である。
※ 財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる、とする考え方。良くビールが例にあげあれるが、当たり前といえば当たり前の考えで、法則なんてオーバーだなぁ…って感じ。なんで経済学って難しそうな用語(ジャーゴン)を使うんだろう…。