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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

10月の本から…。「シャーリー2」、「東京タラレバ娘」。少女漫画って本当に自由だよな…。

2014-10-31 23:56:05 | 

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 早いもので今日で10月も終わり。10月に買った本は雑誌を除いて10冊。その中で印象に残ったのはと森薫著「シャーリー2」と東村アキコ著「東京タラレバ娘」の少女(?)漫画2冊。(なんか50近くのおじさんがこんな少女漫画読んでるの?って不気味がられそうで怖いけど…ちゃんとカミングアウトしておこう。)

 森薫さんは「エマ」、それに2014漫画大賞を受賞した「乙嫁語り」でメジャーだが(そうでもないか…。)、その間、単発で英国メイドものの「シャーリー」も描いていて、本「シャーリー2」は第1巻からまさかの10年振りの作品。作者のメイド趣味大爆発!…って感じで爽快。

 「東京タラレバ娘」は近く実写映画が公開予定の「海月姫」と並行して連載されている東村アキコさんの新作。

 アラサー独身の所謂「負け犬」の生態を描いた作品なのだが、「ここまで言っていいの?」と言う位、好き勝手言い放題…って感じでアラサー女子をボロクソ…、凄まじい破壊力に圧倒される。

 ヤマザキエリ氏の「ジャコモ・フォスカリ」もそうだが、このような破天荒な作品がちゃんと商業紙に掲載され、それなりに人気を得ているというのは本当に凄いこと。

 ここあたり、どうしても商業主義から逃れられない少年漫画と違う日本の少女漫画懐の深さ、自由さ…を改めて感じた次第である。


世界の傑作機 No.163 ユンカースJu88 パートⅠがんばっているなぁ…文林堂。これからもよろしく。

2014-10-21 21:02:31 | 

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 書店で「世界の傑作機 No.163 ユンカースJu88 パートⅠ」を発見、ウォーバーズ・ファンの私、即、買い求め、家で眺めてニタニタ…家族に不気味がられる。(P95 税込 1,234円也。)

 
 本シリーズを出している文林堂は昭和29年創業、日本で最も歴史のある航空専門の出版社であって、海外でも高い知名度を誇る航空専門誌「航空ファン」をメインに「グラフィックアクション」シリーズの他、カレンダーや航空グッズなどを発売している老舗。

 雑誌不況が言われて久しい中、地道に新刊をリリースし続けてくれる文林堂のような存在はファンとして本当に嬉しい限り。今やYouTubeで豊富な動画が見ることが可能になっているが、書籍には書籍の良さがあり、この手の出版社は生き残って行けそう…と言ったところ。

 「グラフィックアクション」シリーズ中には「WWⅡドイツ空軍ハインケルHe177 グライフ」と言うマイナー機種を入魂の調査により、従来「エンジンに由来する欠陥機」という評価を覆した…という著者、編集者の熱き思い感じる本も多く、「がんばっているなぁ…文林堂、これからも支持していくぜ!!」と言う感じ。

 やはりマイナー機種の号は売れないので、贅沢は言えないのだが、個人的にはファンの地上攻撃機 ヘンシェルHe129を是非出してもらいたいと思っている。


地方消滅Ⅱ 新潟市に演奏家がUターン…というのは小さいな成功例かな…。

2014-09-18 04:22:54 | 

 増田寛也編「地方消滅」で力説されているのが、「東京に若い女性が集まる構造をストップ」させること。

 
 個人的には「若い男もでしょ!」と言う気もするが、まぁ、マクロ的に見て、若い女性の方が地方から首都圏に流出してる…という事なのだろう。(調べてみると、新潟市に限っては20代、30代の男女比はぼぼ1:1、社会動態的には転入が転出を上回っており、人口減は主に死亡ー出生の自然減…ということで、一定のダム効果は果たしているのかな…と言ったところ。)

 東京に若い女性が集まる構造をストップ…と言う視点で言うと、個人的に感じているのは、新潟市においては、音楽大学を卒業した若いクラシック女性演奏家のUターンが増えてきている(らしい)…ということ。

 「住居費の高い東京で生活するのは大変。それなら親元で生活できる地元に…って感じでUターンが増えているだけなんじゃない?」というシビアな見方をする方もいるだろうが、地元でコンスタントな演奏活動を続けている先輩の姿を見て、自分も地元にUターン…と言う方が増えている…とポジティヴに捉えたい。

 実際、新潟のクラシック・ファンに聴くと、演奏者の層もコンサートの数も相当に増えている様。

 「まぁ、所詮クラシック人口なんて大したことないでしょ。」と言われればそれまでなのだが、こういったことの集積が重要なのかもしれないな…と言うことで、関係者のご努力に敬意を表したい。


増田寛也編 地方消滅(中公新書) 小さなことから始めるしなないかな…。

2014-09-17 06:39:55 | 

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  戦慄のシミュレーション このままでは896の自治体が消える…2040年、地方消滅。「極点社会」が到来する…とか言う刺激的なキャッチで話題を集めた元総務相増田寛也氏が主催する人口減少問題研究会のリポート。

 「それ、売れ!」ということで、新書版が発刊、買い求めて一読。

 本書の内容は、これまでかろうじて地方での雇用を生み出していた医療・福祉職が高齢者の減少により壊滅。若者は雇用を求め、職はあるが、子育て環境が悪く、人口再生産できない東京圏へ移動。その結果、人口減少に歯止めが掛からず…2040年には900あまりの市町村は消滅する。これを防ぐため、東京に若い女性が集まる構造をストップさせ、地方で産業を作り出すよう英知を絞り出さないといけない…ということで、地方中核都市でせき止める事(所謂ダム効果)が重要…と言ったところ。

 社会学・経済学系の本の多くがそうであるように、現状分析9割、提言1割…という感じで、いくつかの成功事例が取り上げられているものの、具体的提言がほとんどないのは残念だが、切り口的には「本当にそうだよな…。」と納得する部分が多かった。

 
 振り返って、自分の住む新潟市は「どうなのかな…。」と思って新潟市のHPにアクセスしてみると、一応、県都であるものの既に人口はかなり前から減少に転じており、80万人割れ直前と言う状態。(本書では2040年には人口が66万人になるとシュミレーションされている。)

 現状は厳しいものがあるが、抜本的な解決策は考えられないので、縮小均衡を前提に小さなことから始めていくしかないのかな…と思った次第。

 いつも書いているが事だが、少子化は日本が抱える最大の問題。それでいながら、具体的施策はほとんど打たれておらず、漫然と高齢者福祉に資源配分が行われている…という現状を考えると、少々センセーショナルな書き方の方が良いのかもしれない…ということで、本書が少しでも多くの方(特に政治家の皆さん)に読まれることを期待したい。


段々面白くなってきた。ブルー・ジャイアント 第3巻 HPに感心。

2014-08-17 13:28:51 | 

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 せっかくの日曜日なのに雨…ということで、ジャズを聴きながらベットでゴロゴロ。以前買っておいた「岳」で有名な石塚真一氏が現在ビックコミックブルーで連載している「ブルー・ジャイアント」第3巻を読む。

 このブルー・ジャイアント、友人に連れられて見に行ったジャズのライブに心打たれた仙台の高校生、宮本大が世界一のサックス・プレイヤーを目指す物語。

 半年ほど前、第1巻を読んだときは主人公が独りよがりだし、キャラクターの顔の書き分けが上手くないこともあって(失礼だが本当。)「イマイチだなぁ…。」と思ったのだが、2巻、3巻…と、夢破れたバークリー帰りのサックス・プレイヤーやピアニストなどイイ感じのサブ・キャラクターが登場、物語に膨らみがでてきて「これから楽しみになってきたなぁ…。」と言う感じ。

 このブルー・ジャイアントについて、感心したのは、ホームページが大変充実していること。最近は週刊誌を含め、ほとんどの書店で漫画は立ち読みできなくなっいるので、気になる漫画があっても、買えない人も多いのではないだろうか。
 まぁ、ある程度人気があるからできるのだろうが、ここあたり、他の漫画も見習ってほしいところである。

 ブルー・ジャイアントHP→ http://bluegiant.jp/