電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

美女3人

2006-06-02 19:57:29 | Weblog
今から3年前に『クローサー』というアジア美女3人のアクション作品の宣伝を担当しました。香港のカレン・モク、大陸のヴィッキー・チャオ、そして台湾のスー・チーという中華圏の代表的な人気女優が顔を揃えたアクション作品です。当時はアジア版「チャーリーズ・エンジェル」?などと作品を観る前から言われていたのですが、ちょっと内容は違っていたけれど、それでも観たマスコミからは大変な評判を呼びました。
3人が来日するということになり、さて媒体に取材がはいるのやら、と心配していたのですが、うちのスタッフの努力もあり、たった2日間の取材で40媒体もインタビューやテレビ出演が決まりました。これまでの経験から、香港映画の取材を入れるのはなかなか苦労するのですが、この作品にかぎってはかなり注目度があるのかな?という確信が出てきました。しかしながら、困ったのは記者会見です。アジア作品というのは、どうしても男優の人気が先行しているので、女優3人でどれだけのマスコミが記者会見に来るのかが見当つきません。会見場で設定した席数は100あまり。テレビカメラとかも5台ほどくればいいのでは、などと思っていたら、会見の当日、もう1時間前から受付にカメラマンが待っています。そして会見直前に場内を見渡すともうぎっしりの人、人、人。結局、想定の倍近い人たちが来場して、もう担当としてはてんやわんやの忙しさ。映画の評判もさることながら、やはり美女3人が揃ったということが、マスコミにも大きな興味をもたれたということなのでしょう。
会見もなごやかに進みましたが、女優が3人揃うと、お互いがライバル視しているので、静かに火花が散るのですが、この3人の場合はトラブルもなく、スムーズにキャンペーンが進んだのでした。
このキャンペーンの裏話としては、「笑っていいとも」の出演のとき、1位を当てないというクイズコーナーに出たのですが、ヴィッキーが前に乗り出し、スー・チーがその横にいて、カレンは後ろに引き気味、という構図が面白かったのと、3人が取材を受けているとき、通訳さんの中国語のアクセントがよくわからなかったヴィッキーとスー・チーに対し、カレンが二人に通訳した、ということでした。この時までスー・チーは、ヴィッキーが北京出身とずっと思っていたらしく、この場で初めてヴィッキーの出身地がわかって、3人で大うけに受けてたのが印象的でした。
それから、この映画には、韓国のソン・スンホンがスー・チーの恋人役で出演していました。このときは、今のような韓流ブームではなかったので、マスコミに言っても、「誰、それ?」みたいな感じだったのですが、この時点ですでに中華圏では韓流ブームが起きていたのでした。今だったら、きっとマスコミもソン・スンホンは来ないの?と言っていたでしょう。
まだ、ご覧になられていない方、じとじとした梅雨を吹き飛ばす、女性3人のかっこいい映画ですので、ぜひ観てみてください。

○写真は来日記者会見でのマスコミ撮影のワンショットです。ポーズをつけてといわれて、アクション・ポーズをつける3人です。そばで見ていてちょ~くぁわいいと思った私でした。(公式写真より)