電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

ジャッキー作品もうひとネタ

2006-09-17 00:15:41 | Weblog
『ファースト・ミッション』の話は終わりましたが、実は私が仕事で関わりかけて、結局なくなった話がありました。それはビデオメーカーのSPOという会社で働いていた時の話です。『ゴッドギャンブラー』のビデオを出すことになり、元所属の松竹富士と仕事をすることになったのですが、もう一本ビデオで出すにはどうだろうかと、とりあえず選定試写を見てくださいと言われて松竹の試写室で観た作品がありました。時は暮れも迫る12月の始めのことです。題名は『火焼島』という作品でした。はい、皆さんご存知の『炎の大捜査線』です。この作品の話を松竹富士に持ってきていたのは、『ファースト・ミッション』でも関わっていたオリエンタル・シネ・サービスでした。とにかく香港の有名スターがたくさん出ている作品なのですが、ジャッキー・チェンの作品にしては少し物足りない。それに上映時間が2時間超えていました。試写を見終わった後、社長と何本だったらうちで売れるかという話をして、年末には松竹富士にビデオを出す方向で考えるという返答をしたのでした。
そしてその年が終わり、お正月ぼけも覚めやらぬ、仕事始め早々のこと。社長からこうゆう話を聞いたのです。「あの映画、ヘラルドが買ってた。」なんと、正月を挟んで、ヘラルドに出入りしているある会社がその権利をかっさらっていたのでした。大変なのは松竹富士です。年末ではもう買ったつもりでいたので、新年のラインナップに『火焼島』を入れていたのでした。私的にはびっくりする話でしたが、もし、松竹富士が買っていたとしたら、もしかすると長いバージョンか、松竹富士ではさみを入れたバージョンを公開していたかもしれません。なぜならば、観たプリントは台湾版であり、この映画の売買の話はあのお方からの話だったと思われるからです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿