流浪オヤジの探検日記

KOBEを拠点に各種イベントや名所・旧跡を見て歩き、紹介していきます。

蓬川公園

2019-05-07 | 公園
尼崎市崇徳院に「蓬川公園」(よもがわこうえん)があります。

同園には野球場が併設されており、遊戯施設なども充実している公園です。
桜の名所で知られる蓬川緑地の西側に位置しています。
敷地内に阪神電気鉄道が運行した路面電車が静態保存されています。


「阪神71形電車」(74号車)


昭和12年(1937年)3月、汽車製造(5両)及び川崎車輌(5両)にて10両が製造されました。
当時流行の流線形に幕板を屋根ぎりぎりの薄さにして車体部分高さの半分を超すほどまで大型化した側窓を組み合わせたモダンなデザインが同型車両の特徴といわれています。
同時期に登場した大阪市電、神戸市電及び京都市電と並んで戦前の関西を代表する路面電車でした。


阪神電気鉄道は同形車両を路面電車として、併用軌道線に運行しました。
・併用軌道線:国道線、甲子園線及び北大阪線に対する阪神電気鉄道社内における総称
・併用軌道:道路上に敷設された軌道、路面電車における敷設形態


側面の窓が大きい事から金魚鉢の愛称で親しまれたそうです。
昭和50年(1975年)5月6日、併用軌道線の全線廃線と同時に廃車されました。

同形車両である75号車及び76号車の2両が、昭和32年(1957年)に武庫川線へ投入されました。
さらに同じく73号車及び74号車の2両が、昭和33年(1958年)に尼崎海岸線へ投入されました。
その後、尼崎海岸線廃止及び武庫川線の車両大型化に伴い、再び併用軌道線へ復帰しました。

~当時の路線について~
武庫川線
・開業:昭和18年(1943年)11月21日、武庫川-洲先(3駅、1.1キロ)
・開業:昭和19年(1944年)08月17日、武庫大橋-武庫川 (国道線接続)
・開業:昭和19年(1944年)11月15日、国鉄・西ノ宮-洲先(貨物線接続/武庫大橋-洲先:三線軌条)
・廃止:昭和45年(1970年)11月05日、国鉄・西ノ宮-洲先(貨物線廃線)
・延伸:昭和59年(1984年)04月03日、洲先-武庫川団地前(延伸開業)
・廃止:昭和60年(1985年)04月14日、武庫大橋-武庫川 (一部廃線)
・現在:武庫川-武庫川団地前(4駅、1.7キロ)間を運行中
尼崎海岸線
・開業:昭和04年(1929年)04月14日、出屋敷-高洲-東浜(3駅、1.7キロ)
・休止:昭和26年(1951年)07月19日、高洲-東浜
・廃止:昭和35年(1960年)04月15日、高洲-東浜 (一部廃線)
・廃止:昭和37年(1962年)12月01日、出屋敷-高洲(全線廃線)

阪神電気鉄道における路面電車運行の歴史を知ることが出来ました。
ありがとうございました。
ヾ(*´∪`*)oc<【。゚・+:.・ァリガトゥゴザィマシタ・.:+・゚。】ヽ(*´∪`*)ノ"

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