あきのたの ほのうえをてらす いなづまの ひかりのまにも われやわするる
秋の田の 穂の上をてらす いなづまの 光のまにも 我や忘るる
よみ人知らず
秋の田の稲穂の上で稲妻が光るほんの一瞬の間といえども、私があの人のことをわすれることなどがあろうか。
稲妻の閃光の一瞬の間も愛しい人のことを忘れることなど考えられないという、激しい恋情です。
4月も今日で終わり。早いもので令和の時代になって丸2年、令和元年の10月31日に始めた一日一首の古今和歌集もちょうど1年半になりました。まだまだ先は長いですが、引き続きおつきあいいただければ嬉しいです。