漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0546

2021-04-28 19:05:19 | 古今和歌集

いつとても こひしからずは あらねども あきのゆふべは あやしかりけり

いつとても 恋しからずは あらねども 秋の夕べは あやしかりけり

 

よみ人知らず

 

 いつのときも恋しい思いがしないということはないけれども、秋の夕暮れは一層恋しい思いが募ることよ。

 秋の夕暮れが人を物寂しい思いにさせるのは今も昔も変わらないようです。恋情を抱いている身であればそれもなお一層のことでしょう。