ぼちぼち日記

手作りとおはなしが好きなモリーさんのつれづれ日記。

夏のオススメ本④『ゲド戦記Ⅲさいはての島へ』

2006-08-09 | 読書
ゲドは壮年の大賢人となって登場。
次々と届く不吉な知らせ、世界に死が満ちあふれ、魔法が失われようとしている…。ゲドは若き王子アレンと共に、さいはての島めざして旅に出ます。
幾多の苦難の末、ついに二人は開かれてしまった生と死を分かつ扉を再び閉じるのです。
1巻同様、大海原を行く果てしない旅の中、二人の交わす言葉や、苦難を乗り越える姿が胸を打ちます。そして、さいはての島でのちょっとおどろおどろしい戦いと、再びもたらされた平和。

1~3巻で、3部作とされているらしいので、この3冊を夏休みに読んでみては?

夏のオススメ本③『ゲド戦記Ⅱこわれた腕輪』

2006-08-09 | 読書
アチュアンの地で、大巫女の生まれ変わりとして育ったアルハ(テナー)は、十五才の少女。
自分が仕える墓所の地下迷宮で、失われた平和の腕輪の半分を探してやってきたゲドと出会います。
アルハの心を次第にときほぐし、アチュアンからの脱出を決意させるゲド。
外界から隔離されて育ったアルハの、成長物語とも言えます。

1巻ではゲドが15才くらいだったけど、2巻ではゲドはもう中年のおじさん。
物事を悟り、どんな運命をも受け止める大賢人となって現れます。

なぜ夏のオススメかって言うと、全体をひんやりとした空気が漂う地下迷宮のシーンがいいんです。暗闇を灯りも無しに手探りで進む地下迷宮に、自分も入ってしまった気がします。
映画のゲド戦記ブームで、写真のより新しい表紙の本が出ていますが、自分はこの最初の本が好きです。