8月16日 五山の送り火
明日は、五山の送り火。8時点火予定。
お盆の行事は、慌ただしく終わって行く。極楽浄土から戻った精霊はこの日をもってあの世に戻る。各家庭の仏壇にしばらくいて、孫・子供たちの成長や親戚の変化を見守って再び旅立つ。すでに曾孫・玄孫の顔を見るかも知れない。和やかにやっているかも知れないし、集まっては揉める親戚もいるかも知れない。そんな浮世のドロドロも笑いながら見ている精霊がいるのだろう。仏になった先祖には、憎しみも悲しみもなくただただ平穏があるだけだ。むしろそのように煩悩に生きている子孫たちをうらやましく思っているのかも知れない。
せいぜい俗界を楽しめと言っているような気がする。大文字は「空海」の筆跡とも言われる。また「大・妙法・左大文字・船形・鳥居」以外にも、「い」や「蛇」などいくつもあった事が近年判明している。京都はこの時期いくつの松明に火を灯すのか。今年は、混雑する鴨川べりの見学スポットを避けて、船岡山公園で「左大文字」だけ見るとか、嵐山渡月橋で「鳥居型」だけ見るとか。静かに精霊たちを送りたいものだ。今年も多くの災害により「新盆」を迎えた家族がいるのだから。
そして平成最後の今日の終戦記念日と合わせて、平和の重要性を噛みしめる・・・・。
合掌