「中世の華・黄金テンペラ画－石原靖夫の復元模写」展

目黒区美術館で開催中の「中世の華・黄金テンペラ画－石原靖夫の復元模写」展を観に出かけた。




イタリア・ウフィッツィ美術館所蔵のシモーネ・マルティーニ作「受胎告知」を石原靖夫氏が復元模写したものが展示されていて、同時にテンペラ画とは何か、どのように制作されているのか、その制作過程が展示されている。
なかなか日本では馴染みのない中世の祭壇画、そしてテンペラ画が鑑賞できる貴重な機会である。
実物の復元模写の出来栄えの素晴らしさには圧倒される思いだった。制作には数年を要したようだがさもありなんと思う。






石原靖夫氏がテンペラで描いたフィレンツェ風景


テンペラで描くための画材・道具類など


他に石原靖夫氏の指導を受けた作家によるボッティチェリ、ギルランダイオのテンペラ画の復元模写作品も展示されていて、こちらも大変見事な出来栄えだった。
展示は23日まで。