カメラとともに自然を友に

多摩丘陵の自然を写し撮った写真を中心にしつつ、日々の暮らしのなかで目に触れたものを記録してゆきます。

東京都庭園美術館

2015-09-21 | 美術
 順序が逆になりましたが、自然教育園の前に昨年リニューアル・オープンした東京都庭園美術館に入りました。以前は館内は一切撮影禁止でしたが、今回は「アール・デコの邸宅美術館」展ということで、建築自体をテーマとしており平日は撮影OKとなりました。またとない機会ということで出かけました。
 数々の調度品、照明などの工芸品はデザインの粋を極めたもの。
 
 
 
 
 
  
 同展は今月23日までの開催。

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三菱一号館美術館

2015-08-13 | 美術
 昨日は三菱一号館美術館で開催中の「画鬼暁斎展」を見にでかけましたが、その前にKITTEの中にある東大の「学術文化総合ミュージアム」に寄りました。去年KITTEに行きたまたまこの博物館があることを知りましたが、そのときは時間がなくてまた機会をとらえてこようと思っていました。残念ながら館内は一切撮影禁止で写真はありませんが、動物の骨格標本だけでなく昆虫や鉱物、あるいは民俗学的な資料もあって多岐にわたった展示です。他の機関からのレンタルの展示はないようなので撮影可でもよいのではと思うのですが、どうしてだめなのでしょうかね。思っていた以上の展示点数だったのでだいぶ時間を使ってしまいましたが、続いて「画鬼暁斎展」へ。
 写真は東京駅の丸の内口の広場ですが工事中。工事が終わるとこれまでの殺風景な広場から生まれ変わるそうです。
 
 三菱一号館美術館のある広場ではミストを噴射して涼感を感じる仕掛けが。確かにいくらか涼しく感じられないこともないですが、湿度が高い上にさらに湿度が高まるのでなんとも微妙な感じ。
 
 河鍋暁斎の絵は同じ作者が描いたとは思えないほど画風が様々で豪胆なのものから繊細なもの、ユーモアたっぷりのものから情感あふれるものと変化に富み楽しめました。
 三菱一号館美術館は格調高い洋館造りの建物。内部は撮影禁止だったので外観のみですが。
 
 

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砂子の里資料館

2015-07-16 | 美術
 雨続きの天気から一転快晴猛暑の天気が続いて高温多湿に弱いので、このところ撮影はお休み。そこで2か月近く前、5月下旬にでかけた川崎で撮った写真から。
 「砂子の里資料館」は浮世絵を展示しているので前から一度行ってみたいと思っていた所で、私設の資料館にも関わらず無料です。館のちょうど前に古いスタイルの赤いポストが立っていて絵になります。浮世絵は退色の進んだものもありましたが、歌麿を中心に70点ほどが展示されていました。
 
 すぐ近くには数年前にオープンした「東海道かわさき宿交流館」があり、こちらも初めて行ってみました。東海道53次の宿のひとつとなっていた川崎宿についての展示がされていますが、行ったときはちょうど大石芳野さんの震災後の福島を撮ったドキュメントの写真も展示中でした。それを見ると原発事故がなかったかのように動いている世の中に愕然とする思いでした。
 
 
 帰路も多摩川の土手沿いの多摩川サイクリングロードを走って帰りましたが、写真は多摩川を渡る京浜急行線。多摩川サイクリングロードはなぜかこの辺りまでは延びておらず舗装されていないので、上流に向かってしばらくは砂利道を走らされます。
 
 
 今日、衆議院で安保法制法案が採決される見込みだという。国民の多くが疑問を投げかけ、反対あるいは理解できないとしているのに安倍首相は聞く耳をもっていないようだ。どう考えても憲法を改正せずに集団的自衛権を発動できると解釈するのは無理があると思える。そうしたいなら堂々と憲法改正をしてから進めるべきだ。そもそも平和主義と言えばよいものをわざわざ「積極的」などというところから、うさんくささを感じる。戦後、平和国家として国際貢献してきたことで日本は信頼され独自の価値をもつ国家となっていると思うが、そうした信頼の基盤を壊すことになるのではないか。

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根津美術館「尾形光琳300年忌記念特別展」

2015-05-12 | 美術
 根津美術館で開催中の展示は「尾形光琳300年忌記念特別展」で「紅白梅図屏風」と「燕子花図屏風」という2つの国宝が同時に見られるのが目玉。どちらもすでに見たことがあるが、「紅白梅図屏風」はずいぶん以前に見たきりで、普段だと熱海まで足を運ばないと見られないので絶好の機会だった。
 会場は連休を外して行ったとはいえ、やはりかなり混んでいたが、先日の「若冲と蕪村展」よりは空いていた。ただ、上記の2点の前は人だかりが途切れることなかった。こうした大きな屏風絵の場合は、作品との距離を置いて全体像を把握しながら見たいのだが、ガラスにぴたっと張り付くようにして見る人が絶え間なくあり、じっくりと鑑賞することは適わなかった。
 それはともかく「紅白梅図屏風」は抱いていたイメージよりも水流の部分が淡い感じで、全体として地味な印象をもった。照明の関係もあったのだろうか。
 今回の展示では宗達の「蔦の細道図屏風」も出品されていたが、こちらは先の2点ほどの人だかりではなかったので、全体像をしっかりと見ることができた。これもすでに見ている絵だが、改めてその洗練された現代的な感覚に感じ入った。こちらは国宝ではなく重文だが、国宝でないことが不思議なほどだ。
 光琳のものでは、作品名は忘れたが、蒔絵と螺鈿による硯箱が素晴らしかったし、光悦では小品ながら「群鹿蒔絵笛筒」がなんとも魅力的。どちらも保存状態がよく今できたばかりのような輝きをもっていた。
 根津美術館は初めてだったが、庭園が見事だった。
 燕子花の花畑。
 
 緑に囲まれた静かな水面を見ているととても南青山にいるとは思えない。
 
 園内には仏像などの作品がさりげなく配置されている。
 

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若冲と蕪村展

2015-04-24 | 美術
 
 サントリー美術館に「若冲と蕪村展」を観にでかけた。予想以上の混雑で行列が途切れることなく続いていて閉口したが、忍の一字で鑑賞するほかない。しかし、ここまで混んでいると絵に集中してみるのは難しいと感じる。
 若冲ではなんといっても「象と鯨図屏風」、蕪村では「山水図屏風」が圧巻だった。「象と鯨図屏風」は大胆なデフォルメと省略がまったく古さを感じさせず現代に通じている。伸びやかで勢いのある線描も見事。「山水図屏風」は銀箔の上に水墨で描かれた山水が重厚かつ繊細。若冲では「白象群獣図」やタイトルは不明だが、鷹を描いた作品も若冲ならではの作品になっていて楽しめた。二人とも画風は実に多彩で、作品からそれぞれの人間性が伝わってきたが、今回の展示ではそのあたりのところにずいぶん気を配われていると感じた。ただ、若冲の作品は最近ずいぶんTV番組でたくさんの名品が紹介されているので、その目で見てしまうとちょっと物足りなさを感じたのも事実。近くの新国立美術館ではルーヴル美術館展をやっているのでそれもとも思ったが、和食と洋食の両方では消化不良になってしまいそうなのでやめておいた。
 若冲の作品には様々な動物が登場していたが、美術館を出るとシマウマを描いたディスプレーが目に入ったので撮影。
 
 六本木ミッドタウンの地下広場には楽しい絵柄の作品が展示されていた。都心まででかけないとなかなかこんなものを目にすることはできない。
 

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東京国立博物館

2014-11-15 | 美術
 日本国宝展を見に東京国立博物館にでかけた。予想はしていたがかなり混んでいたので奥の方の展示から見て行き、しばらくたってから入り口近くに戻って見て歩いた。経験上入り口近くの展示が最も混んでいるので。
 玉虫厨子は教科書で見た覚えがあるが実物を見るのは初めてのはず(若いころに奈良を旅したことはあるのだが、記憶が曖昧)。7世紀と古いだけに絵はかなり薄れて肉眼ではわかりにくかったが、双眼鏡を持って行ったおかげで細い金の線描で描かれている部分が見えてきたりして役に立った。
 今回の展示で最も心奪われたのは「阿弥陀聖衆来迎図」で12世紀に描かれたものだが、雲に乗って様々な楽器を楽しげに奏する聖衆たちの浮遊感が素晴らしく、また聖衆たちの表情もしっかりと描き分けられていて、2度、3度とこの絵の前に戻ってきて見直すほど魅力的だった。
 国宝展の写真撮影はできなかったので、一般展示の作品のいくつかを紹介します。
 国宝展の会場を出てすぐの展示室では田中親美という画家による模写作品展が開催されていて、その中の一点で鎌倉時代・13世紀の作品の模写。ガラスの反射があったので斜めから撮影。笑っているような顔つきの象さんが面白かった。
 
 本館の日本美術もすべて見て回った。プレートを撮るのを忘れて作者名等不明だが、様々な野鳥が描かれた屏風絵の部分。オシドリ、トモエガモ、オナガガモらしいカモ類などが描かれている。
 
 とても端正で穏やかなお顔立ちをした仏像。これもプレートを撮影しなかったので、時代等すべて不明。フィルムカメラの時代にはとても撮れなかった暗さでした。
 
 博物館名物のユリノキの巨木は黄葉の盛りだった。
 

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台北故宮博物院展

2014-08-05 | 美術
 先日上野に台北故宮博物院展を見に出かけた。
 
 思ったほどの混雑ではなく長い行列を作って見るということはほとんどなく比較的見やすかった。目玉になっていた翠玉白菜はもう帰ってしまったので見ることはできなかったが、瓶の内側に仕込まれた金魚が動く磁器や「人と熊」などの玉の名品がたくさん見られた。書の作品の価値は私などにはなかなかわからないが、刺繍の作品の見事さに見とれてしまった。13~14世紀の制作にも関わらず保存状態がよく鮮やかな色彩が保たれていて精緻な表現が随所に見られて感嘆した。展示点数が多いので結構時間がかかったが、せっかくなので日本館で開催中の鎌倉時代の仏像も見に行った。こちらは撮影可の作品も多く気に入った仏像などを撮ってきた。
 仏像で一番のお気に入りだったのはこの仏像。
 
 こちらは獅子がとても立派。
 
 厨子に描かれた絵は創造力豊か。
  
 仏像展以外でもいいものがたくさんあって眼福。柴田是伸の蒔絵で描かれたマガモ。写真ではうまく伝わらないが匠の技に見入ってしまった。
  
 「春日鹿曼荼羅図」は16世紀の作。動物が好きなので動物が描かれているものには目がいってしまう。
 
 なんとも楽しい花園の中の2羽の兎という絵柄の皿。
 
 浮世絵のところまでやってきたところで閉館時間となったので、館外にでるとまだ夏の太陽がギラギラと輝いていた。
 帰宅後、撮ってきた写真をTVに映してもう一度作品を味わった。縦位置の写真は大きさが今ひとつだが、横位置の写真は細部まで見えて楽しめる。

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「世紀の日本画」展

2014-03-27 | 美術
  東京都美術館で開催中の日本美術院再興100年特別展「世紀の日本画」を見てきた。日本美術院草創期の作家から現代の作家まで大家の作品に偏することなく多数の作家の作品が展示されていたのが特徴的だったが、展示点数は70点程度と期待したほど多くはなく、やはり100点程度は見たかったところだ。小林古径や前田青邨などのお馴染みの作品もあったが、名前も知らなかった作家や現代日本画家の初めて見る作品が数多く見られたのは収穫だった。
 
 入場してすぐの所にあった狩野芳崖の「悲母観音」はとても細密に描かれているので、持参した双眼鏡が役に立った。今回の展示のマイ・ベスト10に入る作品。小茂田精樹の「虫魚画巻」は初めて見たが、じっと見ていると鯉など今にもふっと動き出すような気配を感じるほどの見事さ。同じ絵巻物の菱田春草の「四季山水」はすでに見ている作品だが、何度見てもほれぼれする。早世が本当に惜しまれる作家だ。現代の作家の作品では抽象的なものあり、幻想的なものありと楽しんだが、とりわけ宮北千織の「うたたね」は、透明感のある色彩が目を惹き、いかにも女性的な感性にあふれる作品だった。
 美術館を出て上野公園を歩いた。清水堂そばのソメイヨシノはちらほら咲き始めたところ。
 
 
 何という品種か早咲きの桜はすでに満開。海外からの観光客がこの木をバックに記念写真を撮っていた。
 
 とってもかわいいたくさんの花や苔で作られたパンダのオブジェ。
 

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東京国立博物館②

2014-01-06 | 美術
  仏像にもよいものがたくさんあった。
 頭の上に馬を頂いている十二神将立像は鎌倉時代の作。
  
 大日如来坐像はさらに古く平安時代の作。穏やかな気持ちに誘うお顔をした仏像だった。この部屋の最奥には2躯の十一面観音菩薩立像が並んで立っていたが、左側の仏像は特に彫が細かく立体的でとても魅力的だった。ただし、撮影は禁止となっていた。
 
 精巧な彫刻が施された象の置物。
 
 最後に今回初めて表慶館の中に入ってみた。展示はなにもなかったが、ドームの装飾はなかなかの見ものだった。 
 
 奥に進んでゆくと階段があったが、立ち入りは禁止になっていた。ドーム部分以外はこれといった装飾はなく意外とシンプルだったが階段の手すりには細かな彫刻が見られた。
 
 正月2日なので空いていると思って出かけたが、意外にも多くの人で賑わっていた国立博物館だった。

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東京国立博物館①

2014-01-05 | 美術
  2日は上野の国立博物館に行ってきた。今は常設展の期間中だが、今年の干支に因んだ作品が展示されているのと国宝になっている長谷川等伯の「松林図屏風」が見られるという。それに和太鼓や獅子舞なども行われるということだった。
 10時半に着くと入り口近くで早速和太鼓が出迎えてくれたが、何重にも人垣ができていて太鼓を打っている人の姿はちらっと見える程度だったので音だけを聴いて館内に入った。
 
 長谷川等伯の「牧場図屏風」は馬と人物が活き活きと描かれている楽しい作品。
 
 これは作者名はメモしなかったのでわからないが、これも当時の生活が描かれていて面白かった。
 
 絵画だけでなく彫刻なども多数展示されていて、人間と馬の関係の深さがうかがわれる。
 
 正月ということで正月の生活風習が描かれた作品も数多く展示されていた。これは歌麿の作で羽子板や手毬が描かれている。浮世絵は退色が激しいため照明がとても暗くしてあり、少し手ぶれを起こしていた。 
 

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