わくわく CINEMA PARADISE 映画評論家・高澤瑛一のシネマ・エッセイ

半世紀余りの映画体験をふまえて、映画の新作や名作について硬派のエッセイをお届けいたします。

書店で東映時代劇DVDコレクションを発見!

2009-02-01 15:18:48 | 映画の話 あれこれ

Img027 先日、書店をのぞいてドキッ! な、なんと、昭和30年(1955年)から42年(1967年)までの東映時代劇の傑作群が、DVDコレクションとして発売開始になったのだ。早速、第1回分「赤穂浪士」(昭和36年)と、第2回分「宮本武蔵/巌流島の決斗」(昭和40年)をゲット、いそいそと帰宅しました。

そして即、「赤穂浪士」を見る。ご存知「忠臣蔵」の話で、原作が大佛次郎、脚本が小国英雄、監督が松田定次。東映十周年記念のオールスター映画で、大石内蔵助に片岡千恵蔵、浅野内匠頭に大川橋蔵、千坂兵部に市川右太衛門、吉良上野介に月形龍之介、ほかに中村錦之助(のちの萬屋錦之介)、東千代之介、大友柳太朗、大河内傳次郎、丘さとみら、懐かしのスターがずらり。上映時間は2時間31分、パターン通りのドラマ展開ですが、千恵蔵と右太衛門の対決にうっとり。なにしろ、当時学生だったぼくは、埼玉の劇場で各社の「忠臣蔵」を見まくり、松の廊下の場面で観客からかかる掛け声に感動したものでした。

このDVDコレクションは50回続くそうで、値段も普通のDVDより廉価。内田吐夢監督「大菩薩峠」三部作や「宮本武蔵」五部作はじめ、市川右太衛門の「旗本退屈男」、大川橋蔵の「新吾十番勝負」、加藤泰監督「瞼の母」「沓掛時次郎/遊侠一匹」、工藤栄一監督「十三人の刺客」までの傑作がずらり。さらに、毎号、作品ガイド・役者名鑑・ヒーロー列伝がついたパンフレット付き。映画のもうひとつの原点を、これから楽しめそうです


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村