前回までのあらすじ:悪徳業者?との前哨戦を制したeとりちゃんに新たな刺客が!負けるな、eとりちゃん!
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e「はい、eとりです」
Y「たびたびすいません、私、東○○ハウジングのYと申します。今回の件、先ほどうちのKからも話があったと思いますが当社は駐車場の経営を行っておりまして、いろいろと土地を探しておりまして、この度eとりさんの土地をお借りしようと思いまして失礼ながら謄本(※たぶん法務局で登記書を閲覧しコピーをとったと思われる)をとらせていただきました。」
e「はぁ」
Y「それで、この土地の名義はeとりS様が2/3、eとりA様が1/3となっているんです。」
e「はぁ、ちょっと待ってください(受話器をふさいでオカンにeとりAって知ってるかと尋ねるが、オカンは聞いたことがあるような無いようなと答える)・・・あのぅ、確かにeとりSは私の父ですが、eとりAというのは私は存じ上げないし、母は聞いたことがあるような無いようなと言ってますけど。」
Y「では聞いたことがあるかもしれないと」
e「いや、どうなんでしょう(-_-;。うちのことはどなたから聞かれたんですか?」
Y「はい、謄本をとらせていただいて、eとりさんという名字が珍しかったので電話帳などで調べたんですが札幌市内には6軒、6軒あったんですね。しかしその6軒のうちにeとりSさんもAさんも載っていなかったんで1軒1軒、その6軒に電話していったんです。そうしたら最初の1軒目か2軒目でそちらにSさんがいらっしゃるということを教えて頂きまして・・・」
e「はー、そうですか。あのぅ、こんな言い方すると失礼ですが、たとえうちの方がその土地を譲渡するなり売却するなりOKだよと言っても、もう一方のeとりAさんがOKしないと”まっとうな”取引というのはできないんですよね?」
Y「はい、それはそうなんですけど、名義人が複数いる場合というのはたいていご家族かご兄弟で所有されているケースが多いので、どちらか一方に連絡がつけばそこからもう一方に連絡がいくことになると思われますので・・・」
e「そうは言ってもねぇ、土地の場所ってのが・・・どこでしたっけ?」
Y「札幌市△△区××です」
e「eとりSの住所はどうなってます?」
Y「札幌市△△区××の□□です」
e「う~ん、父がそんなところに住んでたはずがないんですよねぇ、eとりAさんというのも心当たりないしなぁ、う~ん(-_-;・・・ハッ(゜Д゜! すいません、手元に謄本ってあるんですよね、eとりSのSの字ってどんな字ですか?」
Y「えーと、 ”糸”の字がつく・・・」
e「いと!?うちは”くさかんむり”です!そっちは”糸”なんですか?・・・儲け損なったぁーー!」
珍しい名字だけに音(オン)だけですが同姓同名の人間がいるなんてお互いに思っても見なかったという一席でございました。おあとがよろしいようで。
※東○○ハウジングは実在する会社で、悪徳業者ではないようです、念のため。でも名前を漢字まで確認しないKはバカタレです。あ~あ、がっかりだよ。