【町のネズミと田舎のねずみ (イソップ寓話)】
先日、ポール・ガルドン絵 木島始訳『まちのねずみといなかのねずみ』佑学社刊が手に入った。
30年前に翻訳された入手困難な絵本。(今は童話館から再販中)
前から欲しくて、絵を眺めているだけで幸せになってくる。
本日、嬉しい合格発表の喜びの声が発表会場から携帯電話で届いた。
親戚に知らせまわった。やっと、終わった。
大都会では、難関私学を本命に長期の受験勉強をしている子が多く、こんなことでいいのかしら・・・!!と、戸惑うことがある。
親や周りの人は、だるまサイダー(これ知らなかったー)など合格祈願グッズを購入し縁起を呼び寄せ、とにかくこれをしたから大丈夫と、平常心を願う。
私は昔そういうグッズが市場に出回っていなかったので、いろいろ考えた挙句、わが子の受験前に真新しい下着に、赤い糸で刺繍をしたことがある。
「○○学校受験。祈・合格」とチエーンステッチで我が子の将来の幸せを願いながら縫っていった。
あるときには、持っていくかばんに、そっと、赤い糸を忍ばせた。
受験する学校とこの赤い糸でわが子が結ばれますようにと祈りながら寒い朝玄関で見送った。
冷たい雨が降る中、そういえば携帯カイロもない時代だった。
今思うと果たして便利な今の時代がいいのかしら・・・。
昔は多くの場面で母親が子どもに対して心の底から願ったり想ったりしたことが多かったような気がする。
中国製冷凍餃子事件も昔なら考えられない事件。
冷凍餃子がなかったので、全て手作りだった。出来合いのパック餃子も売っていなかった。
先日、ある中学生の70名位のお母さんの集り会場で子育てや冷凍餃子の件に絡めて、
「餃子の材料購入で、豚肉のひき肉ではなく固まりやスライス肉を包丁でたたいてみじん切りにしているお母さんいらっしゃいますか?」
と尋ねたら、そういう母親は皆無だった。
ミートホープ事件以来怖くてひき肉を買わずにそうしている私にストレスがたまらないのは、
まな板を包丁で思いっきりたたいているから、ついでにストレス発散をしているし、
いつまでも四十肩にならないのもこれが理由かもと思いはじめた。
何でも便利になりすぎた現在、もう少し前の時代に戻ったら子育てにカリカリしなくて済むのよという、サインかもしれないと、考えてしまった。
お昼に仲間のK・Tさんから春の田舎暮らしに向け準備していると朗報があった。
手作り派の彼女が携帯電波も届かない田舎暮らしを熱望している。
もちろんお子さんは全校生徒が片手ほどの複式学校に転校。
大都会の学校教育第一の私学受験信奉者より一段と進んだ地球生活が素敵だ。
地産地消より、一歩進んだ自家栽培でまるでアメリカの絵本作家ターシャ・チューダーのような生活を始めるそうだ。
素敵なランチョンマットに餃子をケーキのように並べるかもしれない。
イヌも飼うと言っていたから、鶏も飼うかもしれない、いや、彼女なら豚を飼って餃子を作るかもしれない。
羨ましい。
♪♪イソップが 現代知ると 仰天だ♪♪
♪みんな光ってみんなE♪