E表現研究所の「Eから始まる」

E表現研究所所員の、E生活やE活動を自由に語り合うサロンです。

雨の野外劇場

2012-07-03 22:20:59 | exciting(感動したことなど)

SPACのコンテンポラリーダンスを観てきました。
静岡芸術劇場には、屋内の劇場3つと野外劇場があります。
この野外劇場は日本平の山の中にあり、
舞台は茶畑や木々に囲まれています。

日曜日は昼過ぎから雨で、180分座って観続けることを諦めていました。
14時からの屋内の劇場で『春のめざめ』を観たあと、
知り合いの子が出演するミュージカルを観に行きましたが、
黒田育世さんのダンスがどうしても気になり、
日本平に車を飛ばしました。

すでに1時間ほど経過していましたが、当日券を買い求め、
雨の降る中、ビニールのかっぱを着て劇場へ。
暗闇の中に浮かび上がるダンサーたちが、
軽快だけれど切ない音楽に身を任せ躍っていました。

黒田育世さん率いるダンスカンパニー「BATIK」の
新作「おたる鳥を呼ぶ準備」
身体が滅んでも、その形跡がどこかで踊り継がれるという
生命の循環を表現したのだそうです。

舞台も客席も雨の中。
このダンスは雨のために作られたのではないかと感じました。
雨というシチュエーションを想定したような作品というのかな。
前日は雨ではなかったので、まったく違うものだったかもしれません。

最後に、黒田さんのソロ。
今度は観客は舞台に座り、
ダンサーは客席に作られた舞台で踊りました。
私たちは神々しいダンサーを見上げ、
ただ圧倒され、惹きこまれました。
素晴らしかったです。

芸術監督の宮城さんは、
「コンテンポラリーダンスを見上げることってないでしょう」
満足げに笑って、劇場を後にする私たちを見送って下さいました。

野外劇場は、開演のときは薄暮の中で、
次第に暗くなっていく舞台がまた魅力的です。
天気にも左右されますが、屋内の劇場と違って、
自然も背景になって幻想的な体験ができます。
機会があれば、訪れてみてください。

          (M.H)

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