E表現研究所の「Eから始まる」

E表現研究所所員の、E生活やE活動を自由に語り合うサロンです。

完成品

2008-03-31 01:03:10 | ダイアリー

久しぶりに投稿します。
中学を卒業した娘の卒業制作が出来上がりました。
あんなに大騒ぎしたのに、結局、ほとんどの生徒の作品が卒業式に間に合ったそうです。
前のブログに書き込みましたが、卒業制作の締め切りが入試前日だったという事態で激怒したのですが、それは、卒業式に間に合わせるためという理由からでした。それにしても、入試前日に提出とは無茶な話でした。
娘は、入試が終わっても休むことができず、翌日には30kmのチャレンジ遠足をして、その後、美術の制作に取り掛かり、それはステキなものができました。

本当にすったもんだの末、できあがたったものですが、娘は心をこめるのを忘れていませんでした。                    (M.H)


卒業式で

2008-03-23 02:25:48 | ダイアリー

娘が中学校を卒業しました。
いろいろ辛いことも多かったけれど、無事に卒業できてよかったなと思います。
本当によく頑張ってきたと、振り返ってみても、怒りと悲しみと空しさはあるのだけれど、これで別れられるという気持ちも、正直あります。

卒業式の会場は、先生の「こだわり」とやらで、体育館ではなく、文化会館で行われました。最後は学校から去って行きたいという気もしましたが・・・
受付では、子どもからの手紙を受け取りました。これは受験が終わったあと、それぞれが親に感謝の手紙を書くというもので、下書きをして、先生がチェックして、清書したものだと聞きました。
席についた後、後ろの席に、娘の友達のお母さんがきれいな着物姿で座っていました。始まる直前に「娘さんには本当に助けられたのよ。ありがとう」と言われました。
娘の友達Eちゃんは、年明けくらいからいじめを受けていたのだそうです。受験前の不安定な時期、私は娘から、いかにクラスの人たちが殺伐とした中にいるのかを聞いていました。Eちゃんとはクラスは違いますが、どこも同じようだったそうです。たとえば、休み時間、ふいにハサミが飛んできたり、ちぎったガムテープを誰かの後ろからくっつけて急に引っ張るとか、そんな出来事がしょっちゅうあり、普通に存在していました。
そんなとき、無視や言葉の暴力のような陰湿ないじめもあり、Eちゃんは高校進学もやめようとしていたそうです。自分の未来を信じられなくなって。
お母さんが、担任に相談したら、「そんなことは考えず、受験に専念してください」という返事だったそうです。
そして、私の娘を呼んで、「人のクラスに口を出すな」と叱ったそうです。でも、娘はEちゃんに言いました。「そんなこと関係ないから、何でも聞くよ。学校で話せないなら、メールで」
携帯電話のメールを使って、励まし続けてくれたのだそうです。
Eちゃんとは高校は違ってしまいましたが、お互いに志望校に合格することができました。
Eちゃんをいじめていた女の子は、娘もいじめられたことがありました。とても辛い思いをしましたが、その思いは、優しい思いやりとなってEちゃんに向けられたのです。私自身も「怒り」をどこにぶつけていいのか、先生に訴えたところで、理不尽な答えしか導き出されないし、娘の成績を楯にして太刀打ちできなかったので、そのお母さんの気持ちも痛いほどよくわかりました。
モンスターペアレントは存在するけれど、本当に子どもを守るために怒りをもった人は、それを言う術がないのだと思い知らされました。
それにしても、そんな殺伐とした中で、娘は友達を励まし、自分も支えられ、明るい希望を持って頑張っていたことを思うと、ああ、なんて成長したのだろうと、卒業というイベントよりも、そのことに感動しました。

式の後、「感謝の会」が行われました。
クラスで担任の先生に感謝を伝えるために出し物をするのですが、大きな布に「ありがとう」の文字を書いて、一人一人言葉を言ってつなげたり、歌を歌ったり。
ここでは、子どもたちと先生との仲がよくわかり、あまり良い関係が築けていないと、とてもしらけた雰囲気になり、良い関係が築けていると、先生が飛び出していき、抱き合ったり、握手をしたりなど、みんな泣いていました。残念ながら、娘のクラスは前者でしたが・・・
この企画も、先生たちが考え、子どもたちが出し物を考えている時間は、教室からはずしていたのだそうです。いったい誰に感謝する会なのか・・・親たちは黙って見ていました。
最後に、後輩へのメッセージを4人の卒業生が読み上げました。娘はその中の一人。自分で考えたというメッセージは、詩的で静かに感情を込め、とてもステキな贈る言葉になりました。

Oさんがくれたメールに、大人は、エゴや様々な事情から、ずいぶん右往左往していたように思いますが、結局いつも、ぶれないで、まっすぐな気持ちでいたのは、娘さんだったねと、言ってくれました。一番成長したのは娘だったと。
本当にそうです。Tさんが、いつも言ってくださるように、絵本の世界で育った子どもは、やっぱり強いですね。娘の中にあるファンタジーが、支えてくれるのですね。

その日は、友達とお母さんを家まで車で送り、自分たち(親も子も)にとって「いい卒業式」だったねと言いました。               (M.H)


合格しました

2008-03-15 00:41:22 | ダイアリー

おかげさまで、次女が高校に合格しました。大変かなと思ったけれど、本人の前向きでひたむきな努力が実り、ほっと安心したところです。何度も何度も、娘の顔を見ては、「よかったね。えらかったね」と繰り返しました。
ここまでくるのに、本当にたくさんの壁にぶつかり、そのたびに悩み、理不尽だと泣いたこともありました。でも、周りのみなさんのおかげで、私自身が助けていただき、娘を支えることができたと感謝しています。

今日の発表は雨の中、長女も一緒に見に行きました。あまり態度には表さなかったけれど、さすがお姉ちゃん、内心はとても心配していたようです。自分の後輩になれるかどうかということもありますが、何より、高校は楽しいよとかなり妹に吹き込んでいたこともありますから。
私はといえば、受験番号を確認すると、携帯電話のカメラで撮ろうと必死になっていました。肝心の娘もそうでしたが・・・テレビカメラが何台もあったので、映ってしまったかもしれませんね・・・

先日、青森から北海道に引越しをするOさんからメールをいただきました。いろんなことがあって、大変な思いをして、大人は(母親は)振り回されたけれど、結局、娘が一番ピュアで強くて、いつも芯がぶれないねと
本当に、一番成長したのは娘だったのだと思います。
そして、今回改めて感じたことは、小さい頃たくさん読んだ絵本のおかげで、娘の中にファンタジーの世界があって、いろんな感情の体験し、共有し、勇気や優しさや思いやりが身についてきたような気がします。心に栄養とたくさんあげたいと絵本をたくさん読んであげて、どんな結果になるのか、娘にはどんなふうになるのか、初めて具体的に感じることができました。
よく先輩のお母様方が、「子育ての結果がでる瞬間がある」と言っていたのを思い出しました。私はお母さんになって本当によかったと思います。
ちょっとおおげさでしたが・・・
久しぶりに、ゆっくり眠れます。    (M.H)


ステキな下絵

2008-03-03 23:05:32 | ダイアリー

どうしても作品が仕上がらないのなら、私が手を加えてもいいだろうと軽く考えて、娘の鞄の中の新聞紙にくるんだ板(彫って焼くらしい)を取り出してみました。すると、とってもステキな下絵が描いてあったのです。大好きなミュージカル『夢から醒めた夢』の主人公ピコとマコが手をつないでいる絵。それを見たとき、私は自分の愚かさを知りました。できあがったら、本当にステキな作品になることでしょう。そっとしまっておきました。
学校からは、どうしても提出できない生徒は申し出るようにと言われたそうです。締切日の変更はありませんが、相談に応じるということでした。
思えば、中学の3年間は、美術を強制的にやらされているようで、とにかく提出期限さえ守れば評価してやると言われてきました。物を作ったり、絵を描いたりすることが大好きな娘は、家では自由に創作をやっているような子で、学校の授業としては、どうしてもついていくことができませんでした。愚かな私は、提出することで評価されるなら、どんなものでも適当にやって出しなさいと、娘のおしりをたたいてやらせてきました。
でも、あるとき気づきました。娘の気持ちに寄り添っていなかったことに。娘の味方にならなきゃと思いました。美術部でも同じ状況でしたが、何かを創り上げる欲求を満たしてあげられるよう、アート教室に通うことで、うまくバランスをとってきたように思います。
今回のことも、純粋に取り組もうとしている娘を知り、大人が自分たちの都合で立ち回っていることに気づき、悲しく思いました。
そして、娘には勇気があることを忘れていました。ファンタジーの世界で養った勇気があります。本当によく成長してくれています。私は泣いてばかりいたのに・・・
塾から帰った娘の表情は明るく、心は明日に向かっています。
TTTさま、あたたかい言葉をありがとうございました。これを読んでくださったみなさん、ありがとうございました。   ( M.H)


平常心が大切

2008-03-03 16:00:53 | ダイアリー

もうあと数日で高校入試。ピリピリ。
学校の先生方もご家庭の親御さんも、神経をすり減らしてお子さんの体調を整えていらっしゃることでしょう。

以前、入学試験当日に持ち物を忘れただけでアガッテシマウ生徒さんがいらっしゃいました。例えばあるお子さんは、前日玄関に用意したかばんの横においた上靴を当日の朝忘れただけ(かばんの中に入れるのは汚いと感じてわざわざ別にしたのに・・)で、あがってしまいまして、もう駄目だー。と心の張りがチギレテ不合格になった例です。
こういう経験をしながら大きくなるのでしょうか?

初めての経験の子が多い高校受験の場合、やはり、大人が家庭や学校の中で、大丈夫と言うメッセージを伝えてあげないと、可愛そうですね。

良識ある、ある学校では、私がやらせていただいている性教育を2年生の場合なら3年生が入試にいって学校に不在のときに、また、3年生には入試後から合格発表までに行います。どこの高校に入っても、途中で妊娠問題やエイズや性病に罹らないために学校が最後のプレゼントとして講座をセットしてくださいます。

そういう学校の校長先生は、指導にゆとりがあり心の広い方です。養護教員の先生は、本当に心から生徒さんを愛していらっしゃいます。そういう学校に通っている生徒さんは幸せだといつも私は感じています。そして、どの子も自分を大事に高校生活を頑張るでしょう。

状況を想像してみてください。
コンナにいい性教育も、学校の時間的なことで、もし、時期が入試直前に私の性教育講座だったら、生徒たちの心は、ぶっ飛んでしまい「異性への興味関心」や「生きること」で頭の中が一杯になって、今まで暗記した数式はどっかへ消えて行ってしまうでしょう。
数日後の入試当日もテストに全く出ない性教育や性行為の姿が脳裏をぐるぐる舞って、質問の数字が男性に見えたり、英語が女性に見えたりして答案用紙は真っ青(ピンクかも)。

「どんな良薬も飲み方や時期を間違えたら身体に悪い」ということをお伝えしたかったのです。

今回、美術の提出を早めた先生はきっと何か理由がおありなんでしょう。
けれど、無理やりやらせても技術は上達しないし創造性は育たないと思います。

年末にE表現研究所と公民館の共催で行った『宝物絵本講座』の受講者の最年長の74歳のおばあちゃまが静岡新聞12月22日夕刊に大きく取り上げられました。お孫さんとの思い出を縁(贈り物の包装紙など)の材料で宝物絵本を作った様子が感動的に記事にされました。
ご当人さんはまだ日にちが経っていないのに「楽しくって楽しくって」2冊追加され以前にもまして素晴らしい絵本だったと、仲間のSさん(ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家をクッキーで焼いてくれた方、その後公民館に寄付して来館者がため息をついてながめていたらしい)がメーリングリストで報告してくださいました。新聞記者さん始め参加者は全員感動して泣いてしまいました。その記者さんからコンナ取材は初めてだったと、次回は何をするのか知らせて欲しいと、メールが来ています。

美術とは、作りたいという意欲や欲求で感情が突き動かされて創り上げるから心が創造的になるのであって、学校教育の中でそういう配慮をしないので多くのお子さんが学校嫌いや不信感になってちょっとしたきっかけで不登校になる生徒が多いのかなあと寂しく感じています。
高校の先生方にお願いします。9月に不登校が多く出てしまいます。高度に締め上げないで、子どもの心や育ちを見つめながら、ちょっと上の提示で学習をさせてあげてください。
日本が将来不幸な人ばかりにならないように・・・。

S.Hさんお宅のお子さん大丈夫よ。お子さんには度胸も勇気もあるし、ママはどんなときにも家族や社会に温かく出来る方だから・・・。社会にも家族にも「どんなときにも優しく」を私にたっぷり教えてくれた方ですもの。
お嬢さんの合格を祈っています。
♪みんな光ってみんなE♪
      滝井なみき


中学の卒業目前に

2008-03-02 22:02:08 | ダイアリー

この場で、あまり楽しくないことを書きたくはないと思いますが、あまりに無謀なんじゃないかと思ったので、書いてしまいます。
もうすぐ入試の日がきます。受験生たちは一生懸命、その日に向けて勉強に励んでいますが、伝わってくる学校の様子は、どうも殺伐としていて、雰囲気がよくないらしいのです。みんな荒れているって聞きます。
そんな中、美術の卒業制作として焼き物を作っているらしいのですが、これがなかなか終わらないらしく、子どもたちは休み時間や、自習の時間を使ってやっているのだそうです。それというのも、締め切りが設定されたからです。
その締め切りというのが、入試本番の前日なのです。友人から、子どもが美術のことを気にしだして、勉強もできないと心配して連絡してくれて、そのことを知りました。
また他の家に聞いてみると、今日一日、勉強は一切できず、製作をしていたのだそうです。うちの娘は、そういうことに関して手を抜くことができず、これまでもその締め切りの前2日くらいは、いつも徹夜をしないとならない状況でした。
そして、こんな時期に、受験目前にして、徹夜をしなきゃならないのかと思うと、怒りがこみ上げてきたのです。
今は、体調を整え、これまで頑張ってきたことを出せるように、少しゆったり過ごさせてやりたいと思っていた矢先です。
本当にどうしたらいいのでしょう。    (M.H)