覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

ダービーを終えた感慨

2005年05月30日 20時02分33秒 | Weblog
 ディープインパクトの犯罪馬性を綴ってきた過去記事を通覧して頂いた方は、オークス当日の横山の有給休暇取得、即ち降着騒動で、横山のいないダービー の意味に就いて、直ちに了解されたことと思う。既に、去るファンの方から意中のディープの正体をご指摘頂いているが、

 2冠馬 ディープインパクト  =  ○○○説

 を唱え、奉ずる私としては、横山が出ないダービーである以上、この頂点レースがこの馬に齎されることも止むなしと、多くの方同様考えた。ヨコ○○○○ が強制的に居なくさせられる このこと自体、弥生賞であのジャパンが収穫を携え追いすがったのを寄せ付けず、また6カ国協議にも影を踏ませず皐月のゴールに飛び込み、今回また横○を消去(○○)して見せたダービーで暴走、いや独走した。馬主の金さんいや金子さんの感動をよそに、この馬の運命を、いや正確にはこの馬を絶対的に信奉するファンの行く末を私は案ずることが出来る。3冠馬になるか。ブライアンからもう11年、なるかも知れない。が、ブライアンもそうであったように、天皇賞馬にはなれない。または、菊でも悲鳴と共に沈む。或いは、年末の有馬記念で圧倒的人気を背負い、競馬場を狂乱に陥れる。


 かつて、私が弥生賞後に、思い描いていたこの馬の醸す狂乱の光景とは、

 ダービーで1枠1番に入り、スタート後○○○いを走らねばならぬこの馬が、横山の乗ったアドマイヤジャパンにゴール前差しきられる、というものだった。

 競馬会は、2冠馬で世上一種のブームを作り出すことの出来た華やいだ祝賀ムードと共に、この小柄だが衝撃的な馬が、如何様な正体を持ち、ハイセイコーなどかすむほどの歴史的衝撃を裏切りという形で与える宿命と既にスケジュールに載った「その日」を思い合わせ、たかが競馬に絶対などという概念を持ち込み、信仰するこの国の民を、衆愚と哂い、容赦なく時至らば打ち捨てる諧謔味に酔っているものと見る。
 同時に、全てが晴れ渡る、我々が国民としての誇りをこの馬に取り戻す、驚愕のどんでん返しが、我が政府により齎される祈りをも込め、日本の名を冠する(正確には東京優駿だが)栄光をこの馬に携えさせ、至誠の思いを担わせたと見る。
 馬が次元を超えて強い、そのような感慨にあらず、斯様な競馬観を、競馬会としても、国民にしみじみ味わってもらいたかった筈である。


 競馬で儲ける、とは結局、向こうの言いたいことを正確に受け止めることが出来るかどうか、そこにかかっている。
 かりそめにも 3冠 また7冠 などとは、栄光であるのより何よりも、競馬関係者全てに取り等しく、独占、横暴、などといった暴虐であり、早い話が一人勝ちではないか。福知山線なくば、予定外に福永の春の活躍もなし。世相、そして今年という年を思えば、福知山線が有馬記念を勝つこともほぼ確信できるではないか。日本の競馬は恐ろしい。その徹底的公務員的処断と庶民感覚とかけ離れた最終結末のつけ方、ゆめ無辜の民の発想で馬券など買ってはならぬ。
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