覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

脚本書換えは明らか

2010年05月31日 08時44分01秒 | Weblog
 ほぼ単穴が出ないダービーというレースで、フサイチコンコルド以来、久方ぶりに単勝30倍を超える、殆どのファンが考えなかった優勝馬が出現したダービー。

 今回のダービーの異様さは明らかだった。

 2005年、ディープインパクトの頃は、主幹事官庁である農水省から、島村大臣が駆けつけ、優勝馬の口取り写真に連なった。

 2007年、ウオッカの年、皇太子殿下の行啓も仰ぎ、安倍総理ご夫妻もレースを観戦し、年に一度の日本ダービーは、競馬ファンのみならず、一家でテレビの前に座って観戦する一大国民的行事となったのだ、そう思われた。

 昨日はどうだったか。口蹄疫問題もあり、赤松農水大臣は現れず、首相は緊張する半島情勢もあり韓国訪問中で、無論、登場すれば、府中をひときわ華やかに変える元タカラジェンヌ幸夫人も無論伴っていた。それで、首相もファーストレディの姿もない府中のダービー。

 府中からそう遠くない東京18区選出の菅副総理、この方も現れなかった。

 まあ、鳩山さんは、週末の福島大臣罷免で、連立政権前、自民党が推し進めようとしていた政策を実行し、反自民で政権で共闘した社民党党首を切り捨てた。連立のパートナーを切ってでも自分が反対した政策を米国の後押しと共に推進する総理大臣。恐らくは、訪韓がなくとも、この週末は恥ずかしくて表を出歩けない、これが常識的な正常な心理ではないか。

 無論、今回のダービー。昨年から、普天間5月末決着を口にしてきた総理の期限、リミットと重なる5月末ダービー。もし、最低でも県外の公約を実行し、この問題を解決に導いたなら、そして堂々と夫人を伴い、首相が府中に登場、表彰式に華を添える、これが実現したのなら、このような波乱は用意されなかったであろう。

 間違いなく、当初描かれていた、おめでたい決着は、脚本書換えを余儀なくされた。
 普天間解決なら、もっと別の勝ち馬を用意していたはずだ。
 
 選挙の年、人前で目立つことはそれだけで合法的で有効なムーブメントとなる。なのに、民主党は文字通り、人前に出られなかったのである。そう、関係者が空気を読まれたのであろう。

 ダノンシャンティ 骨折で取消 というアクシデントを装ったつや消しも、史上最高メンバーと前評判を取ったダービーを薄味にしてまでも、また明らかな売り上げの低下を覚悟しても、競馬会が放った抗議だったと言える。金曜に至り、皇族方も政府関係者も現れないダービーとなることが明らかになったからである。

 さる報道で、今年の漢字、清水の管長が記す一文字が決まったとの評論家の発言があった。
 「怒」または「嘘」だと言う。

 国民の一人として申し上げたい。福島みずほさん、ご立派だった。
 弱小政党が内閣をかき回した、との意見もあったが、わたくしも恥を知る人間の一人として、今回のダービー、朝 押さえ 1-4 と申し、ダノンシャンティ 取消の朝 4-4 まで疑い、選んだ5頭から 1~3着まで、出はしたが、読み及ばなかった ・・・

 終わったあと、即ち正解を示された後の今も思う。
 これは向こうが肩透かしを決めた以上、国民的期待を覆すこと自体が目的と定められたのだ、と。i Pad 発売の週、アップル馬が日曜、ただ1頭1枠にいたが馬券にならず。これも矢張り、思えば1枠を際立たせる下拵えだった。そうは思ったが、4枠中心は揺るがないと確信していたものである。

 このような年、ワールドカップの最終日に参議院選挙だが、我が侍ブルーがそこまで残ることはよもや有り得ず、さっさと帰国する大会となるのだろう。 
 

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