敗れざる競馬

　今年は、南アでサッカーワールドカップの年である。

　南アフリカは、永らくアパルトヘイト政策で強い批判も浴び、オリンピックからも締め出されていた。２７年間をロベン監獄島で過ごした、ネルソン・マンデラが大統領となると、１９９５年南アフリカで開催されるラグビーワールドカップに向け、この地元大会での活躍が、この国を変えるよすがになると、マンデラ大統領は、尽力した。この経緯を詳しく描いた映画が、クリント・イーストウッド監督の『インビクタス』である。


　１９９５年、決勝の相手は、ニュージーランド・オールブラックス

　歓喜の地元ワールドカップ初出場初優勝を記念した競馬のレースが、この１９９５年の秋、日本で行われた。

　　　１９９５年　ジャパンカップ

　　　　　１着　ランド　　　　　　騎手　マイケル・ロバーツ

　このマイケル・ロバーツは、南ア出身のジョッキーであり、また、この優勝馬はドイツ調教馬でありながら、実は

　　　　　　　南アフリカの通貨　　　　ランド　Rand

なのである。

　何故、古いこの話をするのか。今年のクライマックスレースのテーマに関わるからである。

　
　今年、南ア・サッカーワールドカップの年の、春の天皇賞馬

　　　　　　　ジャガーメイル

　　　　　　　南ア・ワールドカップの公式マスコット　　　ザクミ（ヒョウを象った動物）

　言うまでもなく、ジャガー　＝　ヒョウ　である。


　今年の一大イベントは、バンクーバー五輪　南ア・サッカーワールドカップ　これと夏の参議院選挙　である。


　これらを踏まえ、これらを刻印するレースが、今年の最頂点レースであり、これから２週にわたり、繰り広げられる、　オークス　　ダービー　　である。　　

　皆様、この映画、ご覧になりましたか？　

　ご覧にならずとも、わたくしがこれらから抽出された事柄を、お伝え申し上げる。