覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

東海とオークスの正体

2006年05月22日 09時27分47秒 | Weblog
 オークスをにらむ、優駿67ページは、ネイティヴハートのページ。5番ゼッケンもしっかり写っている。内田博幸が5番で登場するレースは、人気薄なら鴨葱ではないか。23回東海ステークスで23ページ。ノーザンファームの若駒のページで、2頭のアドマイヤを含み、ヴィクトリーなどという印象的な馬名の馬初め、並んでいる。

 常識的に、東海ステークス。さる天皇賞・春で、

3枠 5番 トウカイトリック 
3枠 6番 トウカイカムカム

が同居した3枠の発射と確信してよかろう。




 秋に、府中牝馬ステークスというレースがあり、府中とは東京競馬場。そして、府中の牝馬とは先ず第一に、オークス馬を思い浮かべること必定である。従って、このレースこそが、オークスに示唆を投げ与えているものと見て、調べ上げると、確かに次のようなものに行き当たる。

 5年前府中牝馬 と、オークスとの連動である。


府中牝馬ステークス・5年前 オークス


2001 H13 8枠 11番 マルカキャンディ 2006 H18
6枠 6番 ティコティコタック

2000 H12 2枠 2番 トゥザヴィクトリー 2005 H17 2枠 4番 シーザリオ
3枠 3番 ハイフレンドトライ 3枠 5番 エアメサイア

1999 H11 7枠 12番 エリモエクセル 2004 H16 7枠 13番 ダイワエルシエーロ
5枠 7番 エガオヲミセテ 1枠 1番 スイープトウショウ

1998 H10 8枠 10番 メジロドーベル 2003 H15 2枠 3番 スティルインラブ
4枠 4番 グレースアドマイヤ 8枠 17番 チューニー

1997 H9 5枠 5番 クロカミ 2002 H14 5枠 10番 スマイルトゥモロー
6枠 7番 グロリーシャルマン 2枠 3番 チャペルコンサート

1996 H8 1枠 1番 サクラキャンドル 2001 H13 7枠 13番 レディパステル
2枠 2番 フェアダンス 1枠 1番 ローズバド
(14頭立て)
1995 H7 4枠 8番  サマニベッピン 2000 H12 3枠 5番 シルクプリマドンナ
5枠 10番 マジックキス 6枠 12番 チアズグレイス

1994 H6 4枠 7番 ホッカイセレス 1999 H11 8枠 16番 ウメノファイバー
8枠 15番 ノーブルアクション 3枠 6番 トゥザヴィクトリー

1993 H5 2枠 3番 ノースフライト 1998 H10 3枠 6番 エリモエクセル
7枠 13番 パーシャンスポット 7枠 14番 エアデジャヴー

1992 H4 6枠 12番 ジャニス 1997 H9 8枠 16番 メジロドーベル
4枠 8番 メジロカンムリ 5枠 9番 ナナヨーウイング

1991 H3 7枠 11番 リストレーション 1996 H8 7枠 15番 エアグルーヴ
8枠 13番 キタノオゴジョ 1枠 1番 ファイトガリバー

1990 H2 6枠 12番 ヒカルダンサー 1995 H7 3枠 5番 ダンスパートナー
7枠 13番 カッティングエッジ 8枠 16番 ユウキビバーチェ

1989 H1 2枠 3番 ルイジアナピット 1994 H6 2枠 3番 チョウカイキャロル
5枠 9番 ティアラ 7枠 15番 ゴールデンジャック

1988 S63 3枠 3番 ダイナアルテミス (社台) 1993 H5 7枠 13番 ベガ (社台)
6枠 8番 アイノマーチ 5枠 9番 ユキノビジン



 連動の率を見れば、過去13年で9回だから、さほど濃いとは思われない。が、連動していないように見える、府中牝馬の 88年 90年 92年 95年 を見ていただきたい。


 88年は ダイナアルテミス に対しオークスは ベガ。ともに社台レースホースの馬である。

 90年は ヒカルダンサー に対し、ダンスパートナー。

 92年は 2着のメジロカンムリ に対し、メジロドーベル の優勝。


 寧ろ、事柄として、同一要素が意識されていることが見えており、これと、最近では5年連続で連動していることを重ね合わせると、このレースは軽くないことが分かる。確かに昨年がズバリ、2-3と2-3なので、今年また鮮やか過ぎる手際は期待しづらいが、心においておく必要がある。

 が、さらに調べを深めていくと、さらに実感的で、向こう様の手の内を開いてみせる事実に辿りつけるのである。それは、この何故か5年前の秋の、この府中牝馬ステークス当日の別の開催競馬場のメインレースとオークスとの関連である。


 最初に表を掲げるので、やや不可解に思われる点もあろうが、表を見ながら、聴いて頂きたい。しっかりとした人間の手触りが感じ取れる。




5年前・府中牝馬ステークス当日の別場メイン オークス


2001 H13 2006 H18


2000 H12 2枠 4番 ティコティコタック 2005 H17 2枠 4番 シーザリオ
秋華賞 7枠 14番 ヤマカツスズラン 3枠 5番 エアメサイア

1999 H11 1枠 1番 ソブリンスルー 2004 H16 7枠 13番 ダイワエルシエーロ
福島中央 4枠 5番 ニシオセーラム 1枠 1番 スイープトウショウ
T杯
1998 H10 5枠 10番 スペシャルウイーク 同一馬主 2003 H15 2枠 3番 スティルインラブ
京都新聞 8枠 15番 キングヘイロー 8枠 17番 チューニー 同一馬主

1997 H9 3枠 5番 スプリングシチー 2002 H14 5枠 10番 スマイルトゥモロー
五色沼 5枠 10番 アイリスジャポニカ 2枠 3番 チャペルコンサート

1996 H8 7枠 9番 ダンスインザダーク 2001 H13 7枠 13番 レディパステル
京都新聞 1枠 1番 カシマドリーム 1枠 1番 ローズバド

1995 H7 3枠 5番 ナリタキングオー 藤田 2000 H12 3枠 5番 シルクプリマドンナ 藤田
京都新聞 6枠 11番 マヤノトップガン 6枠 12番 チアズグレイス

1994 H6 3枠 3番 トレヴィット 1999 H11 8枠 16番 ウメノファイバー
飯坂特別 8枠 8番 エリモキャプテン 3枠 6番 トゥザヴィクトリー

1993 H5 1枠 1番 トウショウエクセル 1998 H10 3枠 6番 エリモエクセル
飯坂特別 6枠 6番 コウエイダイヤ 7枠 14番 エアデジャヴー

1992 H4 8枠 10番 ミホノブルボン 1997 H9 8枠 16番 メジロドーベル
京都新聞 1枠 1番 ライスシャワー 5枠 9番 ナナヨーウイング

1991 H3 7枠 11番 ナイスネイチャ 1996 H8 7枠 15番 エアグルーヴ
京都新聞 8枠 13番 シャコーグレイド 1枠 1番 ファイトガリバー
7枠 12番 イブキマイカグラ 2着同着




 通常、東京が舞台の府中牝馬ステークス。表は、1992年、ちょうど以前は別のタイトルで行われていたこのレースが、今の名前に変わる節目の1991年から示してある。そして、この10月中旬の、東京の裏開催は、京都と もう1つのローカル競馬場であり、当日の別メインが2つ存在し、そのどちらが示唆レースなのか、明々白々のわけではないことをお断りしておく。が、それでも、見つけると息を呑む仕掛けである。順に見渡しておこう。表に無い方のメインにも触れつつ、見下ろす。


 昨年の場合、該当する00年府中牝馬当日の京都のメインが秋華賞であり、この勝ち馬が2枠4番 幸四郎のティコティコタックで、私はオークスで幸四郎のエイシンテンダーもよく見えたので、結局1番人気2枠4番シーザリオより、そちらが面白いと見て、ブログでも記した。結果は、直線テンダーがあわやまで逃げ粘りつつも2枠4番が1着した。そして大切なことは、該当秋華賞2着ヤマカツスズランの池添謙一が、2着エアメサイア武の3枠アドマイヤメガミで同居して、この枠の2着の強固さをも訴えていたという事実である。ちなみにこの日、もう1つのメインは福島飯坂特別で、結果は1-8 1番9番 で関連は見えない。


 04年オークスの場合。99年府中牝馬当日、福島メイン 福島中央テレビ杯が1枠1番ソブリンスルーの優勝。オークスの1番スイープトウショウに繋がる。京都メイン京都新聞杯は、ベガトップロードの4-6 8番11番 である。


 03年への示唆。この年は、京都新聞杯5-8 に対し、オークス2-8。驚くのは人気薄で、牝馬3冠スティルインラブの2着に突っ込んで万馬券を演出したチューニー。これは京都新聞杯スペシャルウイークと同じ、臼田さんの馬で同一馬主であったことである。福島のメインも8-8で決しており、この8枠を強烈に押していたということになる。

 02年オークス。97年福島メイン五色沼特別の5枠10番が、スマイルトゥモローのオークス馬ゼッケンであった。京都メイン 新聞杯はマチカネフクキタルの勝った1-6 1番8番だが、仔細に出馬表を見ると、2着チャペルコンサート 熊沢 池江厩舎 と同じ2枠3番に目が行く。

  02年 オークス   2枠 3番 チャペルコンサート 熊沢  池江厩舎
  97年 京都新聞杯  2枠 3番 ステイゴールド   熊沢  池江厩舎


 5年前、福島 京都両面でオークスを教えていたことになる。


 01年。京都メイン 京都新聞杯1-7で、オークスも1-7。ダンスインザダーク ローズバドが、ともに社台レースホースの馬・勝負服で橋口厩舎であること、ご承知の通り。


 00年。これも京都新聞杯3-6、オークスも3-6。1着はともに、3枠5番の藤田伸二で、ナリタキングオー とシルクプリマドンナ。この該当の新潟メイン大日岳は6-7で6枠を押していた。


 99年。福島の飯坂特別 3-8 で、オークスも 3-8。ちなみに京都新聞杯が、ブライアンがスターマンに差し切られた、6-8 で、8枠の押し。ブライアンは10頭立て6番で優勝したウメノファイバーと同じ16番である。ともに人気馬の差し切り負けであった。


 98年。福島飯坂特別1-6と、オークス3-7は、ともに6番ゼッケンの発射だが、呆れたことに、勝ち馬が トウショウエクセル と エリモエクセル。裏の京都新聞杯もウイニングチケット マイヨジョンヌ の4-6だが、このレースは10頭立てなので、ゼッケン4番6番は 6番14番 で、オークス6番14番と全く同じである。


 97年。京都新聞杯1-8で、オークス5-8。ここはさほど濃い材料がなく、翌年のエクセル同士で、ここでしっかり遣るからという向こうの提起だったといえる。


 何しろ、府中を舞台の牝馬レース という関連と、5年前という時差から、早々見抜かれるものではなかろうが、見抜けば、オークスが年で最も楽しいレースとなったはずである。



 で、今年である。

 要は、5年前、2001年の府中牝馬ステークスの結果及びその日の各競馬場のメインを見渡し、そこに今年の仕掛けのグランドデザインを探る、という作業にかかるべきである。私はそれを遣って、1頭を炙り出した。それを述べる。


 先ずは、データ


 2001年 10月14日 府中牝馬ステークス

 1着 8枠11番 マルカキャンディ   福永祐一
 2着 6枠 6番 ティコティコタック  勝浦正樹


 その当日、京都メイン 秋華賞

 1着 1枠 2番 テイエムオーシャン  本田 優    西浦勝一
 2着 5枠 9番 ローズバド      横山典弘    橋口弘次郎



 新潟メイン  姫川特別

 1着 6枠 6番 エリモコンコルド   芹沢純一
 2着 7枠 7番 ノーザンカピタン   坂井千明


 見渡せば、混沌と見える中、今回のオークス出走メンバーから、ある馬の姿を思い浮かべることになる。6枠 または6番が重なっている。それが、前の週、ヴィクトリアマイルという同じ牝馬レースで1番人気を背負ったラインクラフトの6番であるとともに、どうしてもこの馬との一致を思わずにはいられない。


   テイエムオーシャン
   テイエムプリキュア

 さらに、

   テイエムオーシャン   本田 優   西浦勝一厩舎
   カワカミプリンセス   本田 優   西浦勝一厩舎


 お話したように、このオークスの昨年秋対応GⅠレースは、阪神JFであり、その勝ち馬、テイエムプリキュアが浮上し、その3-6 3枠5番6番かまたは6枠が見えてみると、「2人はプリキュア」のイベント。テディベアのプレゼント。そして、イソノルーブルで勝った松永幹夫調教師がフジテレビのゲストで登場し、ミッキーの勝ちは、明らかに、サザエさんの磯野家から来ていて子供でも、いや子供ならでは買いたくなる馬券だったことから、今回も、テイエムプリキュア 熊沢 五十嵐厩舎 が、バルクのシンガポール勝ち で五十嵐冬樹からも強調されていること。

 以上から、最も怖い1頭と見ている今週の大一番オークス。


  日向咲 (ひゅうが さき)  キュアブルーム

  美翔舞 (みしょう まい)  キュアイーグレット

  フラッピ   花の精

  チョッピ   鳥の精

 RDで、この主役らを髣髴させるものが示されるかどうかも興味深い。




 1973年5月21日、山口百恵が「としごろ」でデビューした。以来、5月21日にオークスが行われた日の記録である。80年に結婚引退だから、実に短い芸能生活だった。


 1978年 4枠 7番 ファイブホープ  山岡寿惠次・厩舎
          2-4  3番7番

 1989年 2枠 7番 ライトカラー    1着 田島良保
          2-3  4番7番    2着 武豊

 1995年 3枠 5番 ダンスパートナー  1着 武豊
          3-8  5番16番   2着 松永幹夫

 2000年 3枠 5番 シルクプリマドンナ 1着 藤田伸二
          3-6  5番12番   2着 松永幹夫




 デビュー曲こそ違うが、彼女のシングルのアレンジを手がけた編曲家は


   馬飼野康二     萩田光雅


の主として2人であり、前者は うまや世界 にゆかりの名前。後者は、直ちにヤエノムテキの、荻野光男調教師を思い起こさせる。

 サユリスト職員がJRAにいることは、吉永ミスターシービーが19年ぶりの3冠馬だった以上当然としても、百恵ファンも根強く巣食っているのではないか。ダンス プリマと2頭が踊り絡みなのは、百恵 友和の初共演が74年「伊豆の踊り子」だからであろう。また総てで3番3枠を出しているのは、結婚相手(かつての共演相手)が 三浦 だからであろう。

 まあ、ヤエノムテキ という馬は、三浦百恵引退から8年後の1988年という、八重の年にデビューし皐月賞を勝ち、90年5月に岡部に乗り替わるまで、総て西浦勝一が手綱を執った。モモ はピンクで 8 だし、皐月賞では8枠を連れ、天皇賞・秋では4-4のゾロ目でゴールした。その後、89年はわずか1勝に終わり、90年にJRAキャッチ

 好奇心100%の競馬です。

の年に、天皇賞を勝ったヤエノムテキ復活の理由は、八重ノムテキ = 山口百恵 だからであろうと思われる。ちなみに、88年皐月賞では、2着がディクターランドだったが、ランド = 国 とは、三浦夫妻の住む、国立市 のことであろう。この年の皐月賞は、中山ではなく、この国立のお隣、府中は東京競馬場で行われたことからの演出でもあったと見る。


 久方ぶりの、伝説の人・百恵デビュー日のオークス。3 はあるのかどうか。









 カワカミプリンセス だが、これは川嶋プリンセス 即ち、ご懐妊中で、未来の男子直系天皇を産む可能性の低くない、旧姓・川嶋 の王女、秋篠宮妃殿下を指しているとするならば、それはそれで怖い1頭であることを認めるというようなお話を日曜に、レース後都内某所で語り合った我々。


 「優駿」5月号136ページを観られたい。馬を愛する人の宝物というテーマで、1面黒の背景に、

   ―川島信二騎手に受け継がれた兄弟子の魂―
       故・岡潤一郎騎手の鞭


の文字とともに、実物の写真が載っている。


 今現在、この文句の意味は、言葉通りでなく、ジュンイチロウから受け継がれるもの である以上、自民党総裁選レースで、コイズミジュンイチロウから、誰が後継総裁・総理に指名されその地位を継ぐのか、その激化するレースが、オークス・ダービー並みに白熱したものであることを映していると見なければならぬだろう。

 そして競馬会は、その後継を、秋篠宮妃殿下ご懐妊中のお子様に仮託し、川島信二 という後継総裁・首班に投影しているということになる。

潤一郎から信二へ        は、実は

純一郎から晋三へ 

を模しているもの、本来天皇賞に相応しくないリンカーンが発射したのも、実はリンカーンとはエイブラハムの 愛称・ABE(エイブ)即ち、安倍 という後継レースの本命馬であることから納得される。


 これは、今月の川島騎手の仕事を意味するのか、それともオークスのカワカミプリンセスをじかに指名しているものなのか。かつて、安倍晋三の父安倍晋太郎は、所属する清和会(福田派)の事務所の設けられた赤坂のホテルの名にかけて、自民党のプリンスと言われたものである。晋三さんと秋篠宮妃殿下をジョイントして、融合させれば、カワカミプリンセスもあるのではと思わせる。

 そして、もしオークスに、この兄弟弟子の所属した、安藤正敏厩舎のブルーメンブラットが川島を背に出走してきたら、その枠には存分な顧慮を払うということにならないだろうか。



 競馬は所詮、時代の反映・競走馬に託した記憶の具象的刻印である。そのため、様々の小道具や名前で暗号化した演出を凝らすに過ぎない。


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