迫る今年の ドバイミーティング。
全日本の男子選手、コーチ陣も見つめた、女子スキージャンプ、ワールドカップ最終戦。2試合連続で、日本人選手のワンツーフィニッシュとなり、無論、優勝はこれで今年のW杯7連勝でシーズンを締めくくった、世界に誇る日本の大エース
高梨沙羅
2本とも、まったく他を寄せ付けず、飛距離そのもので圧倒し、大楽勝に映る。
ソチのメダリスト葛西さんら、男子選手も凝視し、笑顔で観戦、見入る。所謂左団扇状態で、単勝 1.1倍 程度のレースというより追い切り。
どれくらい凄いかは、沙羅ちゃんが飛び終えた後の、日本のコーチ陣のガッツポーズを笑って見守る、周囲の各国コーチ陣らのゆとりの笑いに、物語られている。我々、試合だけ見ているファンには呆れる強さながら、いつもの光景を見る各国のエキスパートらには、朝になったら日が出ていたのを確かめる程度に過ぎない、真の平和。アベノミックスなどよりも、パックス・サラーナ(沙羅ちゃんの平和) とでも呼びたい、絶頂である。葛西君らも、すげえな!という顔つきである。
乱れない。ただ一心に一つことを淡々とやり遂げているだけに見える。
今年、上村洋行騎手引退 があったが、これも日本柔道連盟会長・上村春樹氏の辞任の映し出し。その上村先生の東京五輪の頃は、初戦、2戦目は対戦で組んだと思ったら、外国人の相手選手が自分から畳の上に這いつくばっていた。見ると、上村さんの畳を降りる後姿。あの強さで決勝まで、終えてしまう、その沙羅ちゃんの姿を今日も見届けた。
これで、どうにも合点がいった。来週に迫った
ドバイ・ワールドカップ で ジェンティルドンナ が勝つ!
ことを確信する。最愛の父、最大の理解者だった栄勝サンを失いつつ、圧倒的強さで、世界一のレスリング王国であることを証明した、吉田沙保里ほか日本女子選手団。及び、勝ちっ放し!高梨沙羅 独り勝ちの、女子スキージャンプのワールドカップ総合2連覇。
そして、JRA機関誌『優駿』1月号カレンダーの3月写真
ヴィクトワールピサ デムーロが2011年のドバイを制する!
この雄叫びのゴール写真。史上初、去年のJC2連覇を布石に、日本からも有り余るほどの国内GⅠホースを終結せしめるこの世界競馬の大一番で、日本の規格外女傑が世界の女帝に君臨する下地は整えられた、と判断する。だから、フランスでも日本競馬が表彰を受けたものである。
これが、この3月最後の大一番。
それにしても、17歳の沙羅ちゃん。文字通り、世界一。よくもここまでやった。
そこらの街中を歩いているどこにでも居そうな、しかし世界で、また日本史上で前例の無い、ただ独りの女の子。小柄だが、巨人とも呼べる女の子。
さあ、この日曜開催。黒澤明の誕生日である。
わたくしは、沙羅ちゃん勝利を見届けつつ、日曜競馬の読み込みを進めている。
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日の丸を背負い、わたくしたち国民に大きな贈り物を、沙羅ちゃん、ありがとう。
記憶は薄れ、記録は灰文字となり光失せても、
わたくしは、生涯、忘れない。
大空の夢を見た。