団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

米、フィリピン支援鮮明に 中国覇権拡大に対抗

2011-06-24 20:59:23 | 日記

米、フィリピン両政府は、南シナ海での中国の覇権拡大に対処するため、同盟関係のテコ入れに本格的に着手した。23日(米東部時間)にワシントンで開かれた外相級会談で、「米比相互防衛条約」を南シナ海での「有事」にも適用し、比軍の装備の増強、更新を米側が支援することで合意した。南シナ海は「米中冷戦」の様相を呈している。

 クリントン米国務長官との会談などで、デルロサリオ比外相は、中国の脅威に対し「いかなる攻撃的な行動をもとる用意がある」と強調。米側は、南沙(スプラトリー)諸島の領有権をめぐる中比の武力衝突を念頭に、米比相互防衛条約(1951年)に基づきフィリピンを防衛することを明確にした。

 また、フィリピンの老朽化した艦船など装備を増強、更新するため、米側は装備などを供与する。クリントン長官は「必要な装備をどう供与するかを決める作業をしている」としている。同外相はゲーツ米国防長官とも会談し、具体的な「装備リスト」を基に協議したとみられる。

 フィリピンの装備は質量ともに脆(ぜい)弱(じゃく)で、旗艦であり唯一のフリゲート艦「ラジャ・フマボン」にしても、第二次大戦中に就役した米海軍の“お古”だ。アキノ大統領は約2億5200万ドルの予算を、装備の増強、更新などに割り当てる方針で、すでに米沿岸警備隊の退役した巡視船を数隻購入している。

 合意の重要なポイントはしかし、米比相互防衛条約は南シナ海にも適用されるとの認識を、米側が明示したことだ。これまでは、南シナ海に米国が「手を出す」かどうか、「戦略的な曖昧さ」が残されていた。合意は、中国の覇権拡大に対する米比両国の認識が、「安全保障上の課題」から「軍事的な脅威」に移行したことを意味する。

 今後は、同盟関係の強化が、運用面にどう反映されるのか、注目される。

 振り返ると、米軍のスービック海軍、クラーク空軍両基地からの撤退(91年)に伴い、米比基地協定が失効し、同盟関係とフィリピンの軍事力は弱体化した。

 その間(かん)隙(げき)を縫い、中国が南シナ海に進出すると、米比両国は「訪問米軍に関する地位協定」(VFA)などを結び、関係回復に動いた。だが、米国は後方支援基地の復活を望んでいるとの観測もあり、それを模索する動きが浮上する可能性もある  

シンガポール=青木伸行


延長議決、自民造反議員を処分=「分かりにくい」党内に不満

2011-06-24 20:51:09 | 日記

 自民党執行部は24日、70日間の会期延長を議決した22日の衆院本会議で党の方針に反して賛成・欠席した議員10人への処分に着手した。全員に政策活動費(氷代)100万円の支給を凍結。取りあえず、採決を欠席した8人のうち、(宮城6区)、(比例東北)の各氏ら震災被災地を地元とする5人を、最も軽い「党則順守の勧告」とした。ただ、党内では、執行部の判断に疑問の声が上がっており、亀裂が生じかねない状況だ。

 執行部は、被災地出身以外で本会議を欠席した3人と、採決で賛成した
の両氏への処分は週明け以降に決める方針。党関係者によると、総裁は議場内で造反を目の当たりにし、周囲が驚くほど激怒したという。23日の記者会見で谷垣氏は、怒りを抑えて「大変残念だ」と述べた。幹部の一人は「被災地出身でも、処分なしでは示しが付かない」と説明する。

 これに対し、欠席した被災地出身議員の一人は「国会を閉じて復旧・復興の議論をしないなどあり得ない」と苦しい胸の内を明かす。この議員は地元で「延長に反対するなど自民党は何をやっているのか」と猛烈な反発を受けたという。

 そもそも、
幹事長ら執行部は当初「国家の非常時だ」と大幅延長を主張。退陣表明した首相が年末までの延長を模索すると「政権延命が目的だ」と反対に転じた。ところが、首相が一向に退陣時期を明確にしないと、民主党の幹事長らとの間で、延長国会中の退陣を前提に「50日の延長」で合意。首相から時期の明示を拒否された岡田氏が「70日の延長」を再提案してきたため、最後は「延長反対」となった。

 猫の目のようにくるくる変わった方針に、ある中堅議員は「そもそも50日なら賛成で、70日には反対というのが分かりにくい」と執行部を批判した。氷代の凍結という「経済制裁」を科したことにも、「ひどい」(党関係者)との声も漏れる
。(2011/06/24-19:41


「ハガネの女」ドラマでトラブル 漫画家が異論唱え原作者降りる

2011-06-24 20:40:50 | 日記

J-CASTニュース 6月24日(金)19時43分配信

「ハガネの女」ドラマでトラブル 漫画家が異論唱え原作者降りる
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原作漫画家が異例の表明
 発達障害の男児がクラスに残るかをクラスメートの投票で――。学校がこんなことをするシーンを盛り込んだテレ朝系ドラマ「ハガネの女」の内容に反対し、漫画家が原作者を降りたと表明して波紋を呼んでいる。

  「クラスに残すことを多数決で決めることにしました」

 女優の吉瀬美智子さん(36)扮する小学校教諭のハガネが、担任のクラスでこう宣言すると、クラスメートから賛否の声が巻き起こり…。

■アスペルガー症候群の男児をクラスに残すか多数決投票

 テレ朝系で2011年4月28日夜に放送されたドラマ続編「ハガネの女season2」第2話の1シーンだ。

 この2話では、発達障害の1つとされるアスペルガー症候群の男児が転校してきたとの設定で始まる。男児は学校でトラブルを起こし、保護者らからのクレームで、男児を特別支援学級のある学校に移すべきか学校がクラス投票を行うというストーリーだ。ハガネは、投票に反対したが、クラスメートが男児を理解し、受け入れてほしいと最終的に投票を受け入れる。

 ところが、放送後、ネット上では、発達障害児がクラスに残るか学校が投票で決めるという内容への批判や不満が相次いだ。

 ドラマ続編は、原作漫画とは違うオリジナル脚本で制作されている。しかし、原作者の深谷かほるさんの公式サイト掲示板にも批判などが書き込まれ、深谷さんもそれに同意してドラマへの不満を露わにした。

 深谷さんは掲示板上で、2月に脚本を読んで驚き、多数決のシーンには反対したが、その意見はテレ朝側に採用されなかったと告白。そして、6月23日になって、サイトのトップページすべてを使い、2話の描写に同意しないとして、16日放送の最終話で原作者の立場を降り、クレジットを削除してもらったことを明らかにした。ドラマのビデオ化やネット配信にも反対を表明している。

■テレ朝「ご理解が得られず、残念」

 アスペルガー症候群について、「ハガネの女」のドラマ内では、相手の様子から気持ちを読み取れず、コミュニケーション能力に問題があると紹介している。しかし、自分を大切に思ってくれる人なら、理解してその気持ちに応えることができるともした。ハガネが投票受け入れを決めたのも、クラスメートが発達障害のあることを知って手を差し伸べれば、障害を克服できる可能性があるからだと、ハガネ自身に語らせている。

 第2話の最後は、投票の結果、男児がクラスに残ることになったことを紹介した。ドラマのサイト上では、アスペルガー症候群は、広範囲な定義・解釈を持ち、その症状や行動特性には個人差があるという断り書きも入れていた。

 とはいえ、男児の受け入れをクラス投票で決めるという内容に対しては、反発や批判が多かったようだ。深谷かほるさんのサイト掲示板では、アスペルガー症候群の子どもを持つ親として「ありえない内容」だと、ドラマ打ち切りなどを求める書き込みまで出ていた。

 深谷さんらの反対意見について、テレビ朝日の広報部では、「『ハガネの女』シーズン2は、シーズン1とは異なり、原作にはないオリジナルストーリーでした。一部で深谷さんのご理解が得られず、残念に思っています」とだけコメントしている。深谷さんは、多数決のその後としてあるべき話をドラマの最終話に盛り込むようテレ朝側に依頼していたが、広報部では、この点についてはコメントしなかった

損保協、液状化被害の認定緩和 地震保険の査定で

2011-06-24 20:34:47 | 日記
 日本損害保険協会は24日、地震による液状化被害を受けた建物について、地震保険支払い査定の際の損害認定基準を緩和すると発表した。調査方法を見直し、東日本大震災で損壊した建物から適用する。

 震災では関東の湾岸部などで広範囲に液状化の被害が発生しており、損害認定の基準を分かりやすくして迅速に保険金を支払う必要から見直しを決めた。

 従来基準では木造建物で3度超傾斜した場合などに「全損」とする以外は、損壊の程度を個別に判断していた。

 見直しにより、地盤の液状化で木造や鉄骨造りの建物が1度超傾斜するか30センチ超沈下した場合は全損とみなして、保険金を全額支払う。

2011年6月24日 19時52分


炭素シート「グラフェン」化学合成 名大グループが新方法発見

2011-06-24 20:27:42 | 日記

原子1個分の厚さしかない炭素のシート「グラフェン」を化学合成する新たな方法を、名古屋大大学院理学研究科の伊丹健一郎教授(有機化学)らのグループが発見した。研究成果は24日、米化学会誌「ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー」の電子版に発表した。

 グラフェンは、炭素原子だけが膜状につながった物質で、鉄の100倍以上の強度があるうえに、電導性も高い。半導体や液晶などに活用が期待され、昨年のノーベル物理学賞は、グラフェンを発見した英マンチェスター大のアンドレ・ガイム教授らに贈られている。

 だが、自由な形や大きさで造る技術は見つかっておらず、各国の研究チームが競っている。

 伊丹教授のグループは、市販の2種類の炭素化合物「ピレン」と「ホウ素化合物」を原料として使用。化合物同士を化学結合させる触媒を見つけるため、約200種類の物質を試し、「酢酸パラジウム・オルトクロラニル」と呼ばれる触媒を発見した。

 この触媒によって化学反応で化合物同士が結びつき、シート状に「成長」することを突き止めた。ただ、今回合成できたのはグラフェンのわずかな「かけら」。大きな面積を造るには課題が残されている。

 伊丹教授は「研究がさらに進めば、将来、思い通りのグラフェンを造れる可能性がある」と話している。

 炭素原子が筒状に並ぶカーボンナノチューブを発見した信州大工学部の遠藤守信教授は「化学合成でグラフェンを造る点は非常に画期的。炭素素材の可能性を広げる研究結果だ」と評価している。

(中日新聞)