団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

AC/DCハイブリッド配線システム

2010-02-08 21:34:57 | 日記
CO2削減・省エネにつながる次世代の住宅内配電システム
「AC/DCハイブリッド配線システム」を研究・開発中、
国内・外のスタンダード化を目指します。

 パナソニック電工株式会社は、CO2削減・省エネにつながる次世代の住宅内配電システム「AC/DCハイブリッド配線システム」の研究・開発に取り組んでいます。


 本システムは、電力会社から送電される交流電力と太陽光発電システムや燃料電池などで“創られる”直流電力を効率よく配電するシステムです。家庭内に直流電力も供給することで、現在、交流電力を直流へ変換して使用しているLED照明器具や換気扇などの電力効率が高まり、CO2削減につながります。


 昨今、地球温暖化問題やエネルギー問題が話題となる中、北米や欧州を中心に、スマート・グリッド構想(※1)が展開され、ITによる電力のコントロールが加速されています。一方、家庭内ではLED照明器具や換気扇、デジタル家電製品など本来直流で駆動することができるものの、交流で駆動している電気設備が増えています。そのような中、太陽光発電システムの採用が増加し、直流電力を利用しやすい状況になって来ています。
 このような背景のなか、『快適とエコの両立に挑む』パナソニック電工株式会社では、創業の配線器具はじめ、家庭内の配電システム設備などで長年培ってきた配線・配電技術を駆使し、交流電力と直流電力を上手に使い分けることで省エネを実現する次世代の配電設備の構築に向けて開発・研究を行っています。
 なお、本技術開発においては、2007年度より環境省の地球温暖化事業に、2009年度より独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代高効率エネルギー利用型住宅システム技術開発・実証事業」(※2)に参画し研究開発を進めています。


 今後も「AC/DCハイブリッド配線システム」を将来の住宅内配電インフラシステムとして、国内・外におけるスタンダード化を目指します。


 本システムについては、「CEATEC JAPAN 2009」 [期間:10/6(火)~10(土)、会場:幕張メッセ] で当社の取り組みを紹介します。
 また当社開催の「パナソニック電工 地球環境展 2009」 [大阪会場:本社内10/19(月)~20(火)、東京会場:東京本社内11/5(木)~6(金)]においても展示を行います。










(※1) スマート・グリッド構想:電力の送電網とIT(情報技術)を融合し、電力の供給と利用を効率化する考え方。 
(※2) 「次世代高効率エネルギー利用型住宅システム技術開発・実証事業」:住宅内の交流・直流併用システムによる省エネルギー効果を実証、普及促進のための機能を合わせて検討することにより、民生部門におけるエネルギー消費量の削減に貢献することを目的とする事業。




■ 「AC/DCハイブリッド配線システム」開発の方向性












   
(1) 住宅内電力の合理的な配電インフラシステムの構築
(2) 情報化、DC化に対応した安心・安全確保の製品開発


■ 「AC/DCハイブリッド配線システム」の概要






























    
【システム構成図】
  当面は設備系機器から導入・普及。将来は、直流汎用コンセント~高容量機器への展開を図る
 
   
【メリット】
 

















(1) 省エネ
     直流で動作する製品については、交流から直流へ変換するロスがなくなり、家全体から見ると5~10%の省エネ効果が見込める。
(2) ACアダプタ不要ですっきり配線
(3) 蓄電池との組合せで、停電時のバックアップが容易
(4) 直流対応製品の小型化が可能
   
【課題】
  (1)直流電圧の規格化
(2)太陽電池、蓄電池の更なる低コスト化
(3)直流コンセントの技術開発および規格化
(4)直流系統保護機器の技術開発および規格化
(5)家電機器の直流入力化推進


《ご参考》

































   
環境省 地球温暖化対策技術開発事業
『リチウムイオン2次電池を用いた家庭等民生用省エネシステム技術の開発』
   
  【期 間】 2007年4月~2010年3月
【目 的】 直流配線システムを実現するための基盤技術の開発
  ・直流配線システムとリチウムイオン2次電池の連携制御技術の開発によるベース電力削減
・太陽電池システム等の創エネルギー設備との連携制御技術の開発による省エネ
  【技術開発成果】
・リチウムイオン2次電池連携直流配線システム技術
・民生用リチウムイオン2次電池パック技術
・創エネルギー設備との高効率エネルギー連携制御技術
   
NEDO技術開発機構
『次世代高効率エネルギー利用型住宅システム技術開発・実証事業』
   
  【期 間】 2009年6月~2011年2月
【目 的】 住宅内交流・直流配線システムによる省エネルギー効果の実証
・交流・低電圧(48V以下)直流配線システムの実証
・さらなる省エネを実現するための技術の調査研究
【技術開発成果】
・直流配線デバイス技術
・各種センサ情報に基づく負荷機器の省エネ制御技術
・家まるごと一軒を使った実証実験 

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
エンジンのコンパクト化技術に展望 (低フリクションマルテンサイト)
2017-07-06 17:31:00
島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑の原理をついに解明。名称はCCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後潤滑油の開発指針となってゆくことも期待されている。
返信する

コメントを投稿