団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

国宝・朝鮮鐘、韓国側の返還要求に神社困惑

2013-01-31 21:57:10 | 日記
豊臣秀吉による朝鮮出兵の際に日本に持ち込まれたとされる福井県敦賀市の 常宮 じょうぐう 神社の釣り鐘「 朝鮮鐘 ちょうせんしょう 」(国宝)が、韓国の市民団体から返還を求められている。

 朝鮮半島由来の文化財の返還請求はこれまでにもあるが、戦前の日本統治時代に移された文物が大半。国宝が対象になるのも異例で、困惑する神社側は「国の宝なので国が問題を解決してほしい」と望んでいる。

 鐘は青銅製で、高さ112センチ、口径67センチ、重さ337キロ。銘文には新羅時代の833年に鋳造されたことや、所有した「蓮池寺」の名がある。文禄の役(1592~93年)の後の1597年(慶長2年)に敦賀城主・大谷吉継が奉納したと伝えられる。1952年に「国内で最古の朝鮮鐘」として国宝に指定された。

 神社によると、5年ほど前から、返還を求める韓国人が訪れて、鐘の前で泣いて訴えるようになり、神社は一般公開をやめた。

 昨年3月には、かつて蓮池寺のあった 晋州 チンジュ 市の市長を名誉団長とする市民団体の約30人が来訪。「貴社の真心で保存されたことは幸い」「速やかな返還を」などとの返還要求書を宮本民雄宮司に示した。宮本宮司は受け取りを拒んだが、写しを置いていったという。

 その後、市民団体の働きかけはないものの、共同代表は読売新聞の取材に「すぐに返してもらえるとは考えていない。日本の学者や政治家らにも考えを説明する」と回答している。

 宮本宮司は「代々守ってきた地域の宝で、返還には応じられない」と話す。文化庁美術学芸課も「国宝の国外持ち出しは文化財保護法で禁じられている」との考えを示す一方で、「民間同士の話には入れない」として、市民団体に国が対応することには否定的だ。


読売新聞(2013年1月31日15時35分)

対馬の仏像盗難事件 韓国で「日本に返す必要ない」の声

2013-01-31 21:50:13 | 日記
長崎県対馬市の寺から盗まれた仏像が韓国に密輸され、容疑者グループが韓国当局に逮捕された。仏像は無事に回収され、国際法上は鑑定が終わり次第日本に戻ってくるはずなのだが、思わぬ形で「待った」がかかっている。仏像が造られたとされる韓国の寺の信徒が「仏像は日本に略奪された」などと主張し、日本に戻すことを反対しているのだ。

釜山港の税関では「模造品」と判定されていた

対馬市では2012年10月上旬、文化財を狙った窃盗事件が相次いだ。盗まれたのは、海神神社にあった国指定重要文化財「銅造如来立像」や観音寺にあった長崎県の有形文化財「観世音菩薩坐像」など。いずれの像もガラスのケースでおおわれており、1人で持ち出すことは困難なことから、グループによる犯行が疑われていた。

年が明けた1月29日に韓国の警察当局が容疑者5人を窃盗と密輸の容疑で逮捕し、供述に基づいて仏像2体も無事に回収した。博多港から船で釜山港に仏像が持ち込まれた際、税関担当者が仏像を「模造品」と判定して通関させてしまったことから、韓国国内では税関当局に対する批判の声も出ている。

地域住民「日本大使館への抗議活動など、多角的な返還運動を繰り広げるだろう」

仏像は非常に保存状態が良く、民放のSBSによると、「銅造如来立像」については専門家が「直ちに国宝に指定しても全く遜色ない」と激賞。だが、「観世音菩薩坐像」の扱いについて議論が噴出している。この像は、像内に残された文書から、1330年に韓国西部の瑞山市にある浮石寺で造られたことが分かっている。

聯合ニュースによると、この浮石寺の信徒会が、像は日本に略奪されたものだとして返還に反対する運動を展開することになった。地域住民も「日本大使館への抗議活動など、多角的な返還運動を繰り広げるだろう」などと話しているという。行政もバックアップする模様で、瑞山市の担当者は、国際法との整合性について検討しながら、姉妹都市の奈良県天理市にも支援を要請する方針だ。

同じく聯合ニュースによると、浮石寺の上部団体にあたる曹渓宗も1月31日、

「返すかどうかについては、徹底した調査を通じた慎重な決定が必要だ」
「私たちの文化遺産が日本に搬出された経緯と一緒に、日本の所蔵先が入手した経緯を徹底的に把握して究明しなければならない」

と、日本への返還に慎重なコメントを出している。

メディアでは「略奪の証拠ない」の声も

メディアの間ででは、仏像の扱いについての意見は割れているようだ。朝鮮日報は、「日本への返還めぐり意見分かれる」と両論併記。中央日報も、「布教目的で仏像を渡した可能性がある」「略奪の可能性を排除できない」と、同様だ。だが、前出のSBSは、

「日本側は、具体的な流入経路をごまかしたまま、可能性が薄い話を並べている」

と日本に渡った経緯を疑問視している。ソウル新聞は逆に、論説記事で

「倭寇や、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)当時の倭軍の略奪を思い出させることができるが、やはり証拠はない」

と、仏像を日本側に戻すべきだと主張している。

ちなみに長崎県のホームページでは、この像について、「朝鮮半島の高麗銅造仏で,制作時と安置寺院のわかるものは稀であり、誠に貴重な尊像といえる」と紹介されている。


中国大気汚染の有害物質「PM2・5」すでに日本飛来!福岡で通常の3倍観測

2013-01-31 21:37:18 | 日記
中国の北京市はじめ、河北省、山東省、天津市が深刻な大気汚染に襲われている。北京市内は煙ったように視界がきかず、車は昼間でもヘッドライトを付け、高速道路では1日に約40台の衝突事故が起きているという。外出するときはマスク、ゴーグルは欠かせず、日本学校や欧米の国際学校は屋外の体育授業を取り止め、帰宅後も不要な外出をしないように生徒を指導している。

汚染された大気には、「PM2・5」という肺がんや喘息を引き起こす有害物質が多く含まれていて、北京では世界保健機関の基準の約20倍に達している。これが西日本に飛来しはじめているのだ。

肺がんや喘息引き起こす硫黄酸化物

PM2・5は車の排ガスや工場の廃棄物の燃焼で出る硫黄酸化物が主に含まれていて、国立環境研究所の新田裕史氏によると「呼吸器の奥深くまで入り込みます。そのための気管支炎を起こしやすい。ぜん息の持病がある人はさらに悪化します」という。

1月16日(2013年)、このPM2・5が九州地区に飛来した。「福岡市の市内6か所の観測所で通常の3倍の数値が出ていました。福岡市は国が定めた環境基準を超えた日が去年の4月以降に17日もあったという事です」(高橋さとみアナ)

飛来は吸収に限らない。おととしの衛星画像を見ると、中国内陸部で発生したPM2・5を含む偏西風が、北陸地方から東北地方まで覆い、山形・蔵王の樹氷にも付着していた。

山形大学の柳沢文孝教授「冬場は酸性の雪、春は黄砂に付着、光化学スモッグや酸性雨になって、日本へ降り注ぎます。影響は甚大です」

飛来しそうなときは、NHKの気象情報で注意報を流せないのだろうか。



日本への中国重篤スモッグ流入ぶり連続アニメ

2013-01-31 08:34:43 | 日記
中国からの汚染微粒子を含む有害スモッグ日本流入が30日、ピークになっています。環境省の「そらまめ君」サイトにアクセスが集中して、なかなか見られない状態でしたので、連続アニメーションを作りました。今回は西日本でも近畿に濃厚に飛来しています。九州大応用力学研究所の「大気汚染微粒子および黄砂の飛来予測」ウェブ予測動画から、30日正午の状況をまず引用します。


濃い汚染大気は中国から朝鮮半島を越えて29日未明から西日本に迫り、30日正午前後が最も酷い状態だったようです。大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」で29日午前3時から30日正午まで3時間置きPM2.5測定状況を取得して、アニメにしました。


空気1立方メートル当たりで1年平均値が15マイクログラム以下、かつ、1日平均35マイクログラム以下が日本の大気環境基準です。アニメの黄色が16~25マイクログラム、茶色が26~35マイクログラム、赤色が36マイクログラム以上の測定局になっています。最高がいくらに達したのかは分かりませんが、29日午前9時から赤色の地点が現れ始めます。29日の午後6時以降はほとんど黄色以上の汚染になり、30日午前6時には大阪府内はほぼ赤と茶色になりました。午前9時になると近畿の山地を越えて三重県にも赤色が現れました。正午には兵庫の瀬戸内海沿岸まで赤色です。

この後、2月1日に北海道が濃厚な汚染大気に襲われると予測されています



団藤 保晴
ネットジャーナリスト、元新聞記者

玉石混淆のネットから玉を見つける水先案内人――新聞記者をしていた1997年、インターネット隆盛期に「INTERNET WATCH」で連載コラム「インターネットで読み解く!」を始め、ネットジャーナリストとして活動。科学技術、政治、経済、社会、文化など幅広い取材経験をベースに、ネット上の知的資源を検索の駆使で結び合わせ、社会的意味を明かします。膨大化するネットと劣勢にあるメディアの相克もテーマです。

「PM2.5」

2013-01-31 08:22:42 | 日記
全土の13%、大気汚染深刻=有害物質の濃霧が覆う―中国

 【北京時事】中国では1月以降、有害物質を含んだ濃霧による大気汚染が深刻化しているが、29日の新華社電によると、濃霧は北京、天津、山東省、河南省、江蘇省などの広範囲に広がり、面積にして130万平方キロに達した。総面積約960万平方キロの約13.5%が濃霧に覆われた計算だ。北京などでは29日、6段階の汚染指数で最悪の「深刻な汚染」をまた記録した。
 大気汚染の原因は、暖房のための石炭燃焼や自動車の排ガス、工場から排出される煙など。北京では、肺がんやぜんそくにつながると言われる直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」の濃度は29日午前時点、前日比でさらに悪化。北京市内では50メートル先も見えづらく、昼間でも薄暗い状況が続いた。


中国を覆う有害濃霧、日本の国土3倍に相当=北京市は発生日数が1954年以来最多―中国メディア

2013年1月30日、中国の有害物質を含んだ濃霧がここ数日再び深刻化しており、日本の国土の3倍以上に当たる約130万平方キロメートルを包み込んでいる。新華網が報じた。

中国環境保護部の責任者によると、今月28日午前10時(現地時間)から翌29日の同時間までの24時間の間に、中国中東部地域で発生していた濃霧が、北京市や天津市、河北省石家荘市、山東省済南市などに拡大し、大気汚染指数が最悪の「深刻な汚染(6級)」に悪化。また、河南省鄭州市や湖北省武漢市、陝西省西安市、安徽省合肥市、江蘇省南京市、遼寧省瀋陽市、吉林省長春市なども2番目に深刻な「重度汚染(5級)」に悪化した。

同期間中、大気汚染の主要原因となっている車の排ガスなどに含まれる微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度は、354マイクログラム/立方メートル。前日の同期間に比べて、明らかに悪化したという。
北京市気象台の統計によると、今月29日の時点で、1月のうち濃霧が発生した日は24日間に上り、同期では1954年以来最多を記録した。
近年、中国の都市部における大気汚染を原因とする濃霧の深刻化に伴い注目されるようになった「PM2.5」は、粒径が極めて小さいため、鼻や気管支の粘膜に捕らえられることなく、肺の奥深くまで入り、健康への影響も大きいとされている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/内山)