団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

東海大、高濃度ホウ素包むナノ粒子を開発-深部がんを集中攻撃

2013-08-29 09:41:13 | 日記
 東海大学理学部の冨田恒之講師らのグループは、高濃度のホウ素を含んだナノサイズの粒子を開発した。同粒子をがん組織に集積させ、中性子線を照射してがん細胞を攻撃する「ホウ素中性子捕捉療法」に応用する。マウスでの実験でがん細胞の増殖抑制効果を確認。体内の深部に発生して切除手術が困難ながんに対する新たな治療法として期待される。

 開発したのは「ホウ酸イットリウム」(YBO3)と呼ぶ無機化合物で、ホウ素元素が成分の約20%を占めている。今回は化学反応を溶液中で均一に起こす「均一沈殿化法」を活用することで合成に成功。50ナノ―150ナノメートルの微粒子に設計することができた。

 さらに、光の照射で発光する蛍光性の金属元素や、MRIの造影剤として利用される金属元素を添加することにも成功した。これにより、生体内に投与した同粒子ががん組織に集積しているかを体外から確認でき、BNCTによる治療効果を高めることができる。




産総研、ナノレベルで金型成形できるゴム材料開発-CNT混合、変形抑制

2013-08-29 09:40:11 | 日記
産業技術総合研究所は数百ナノメートルレベルの精度で金型成形できるゴム材料を開発した。原料のゴムにカーボンナノチューブ(CNT)を混ぜ込んだ。自在に表面加工でき、ぬれ性や密着性、光学特性を制御した高性能ゴムへの応用が見込める。CNTの特徴である導電性や熱伝導性も維持できる。用途探索や量産プロセスの開発を進め、3―5年後の供給を目指す。
 フッ素ゴムに直径1ナノメートルほどの筒状炭素構造物であるCNTを加えた。ゴム中に分散したCNTが支柱の役割を果たし、成形後の変形を抑える。ゴム重量に対して1―2%のCNTを混ぜ込めば、高精密に成形加工できることを確認した。またニトリルゴムやアクリルゴムといった他のゴム材料にも応用できる。通常のゴムは軟らかく成形後に縮んでしまうため、微細加工できないというのが一般的だった。
 有機溶媒に分散したCNTとゴムを混ぜて乾燥させるだけなので、製造プロセスに組み込みやすい。



“ヒトの脳組織 作り出すことに成功”

2013-08-29 09:37:50 | 日記

体のさまざまな組織になるiPS細胞とES細胞から、大きさが最大で4ミリほどのヒトの脳の組織を作り出すことに、イギリスなどの研究グループが成功しました。複雑な構造をもつヒトの脳の組織が出来たのは世界で初めてで、研究グループでは、脳の病気の解明などに役立つとしています。

イギリスとオーストリアの研究グループは、さまざまな組織になるヒトのiPS細胞とES細胞を、それぞれ神経の元となる細胞に変化させたあと、ゼリー状の物質の中に入れ4日間、培養しました。そして、別の容器に移して培養液と一緒にゆっくりとかき混ぜる作業を続けたところ、それぞれ脳の組織が形づくられ2か月後には、最大で4ミリほどの大きさにまで成長したということです。
出来た脳の組織は、ヒトの大脳皮質のように神経細胞の層が重なり、記憶をつかさどる海馬の細胞や目の網膜の組織も含まれていました。また、研究グループでは、脳が生まれつき小さい「小頭症」の患者からiPS細胞を作り出し、同じように脳の組織にしたところ病気の状態を再現することもできたとしています。
ヒトの脳の病気は、マウスなどの動物では症状を再現することが難しく、脳の病気の解明を進めるうえで障害となっていました。
研究グループでは、「人工的に脳の組織を作れるようになったことで、病気の解明や脳が形づくられるメカニズムの研究に大きく役立つ」としています。
この成果は、29日発行のイギリスの科学雑誌「ネイチャー」の電子版に掲載されます。
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脳の再現に向けた第一歩

iPS細胞の研究に詳しい慶應義塾大学の岡野栄之教授は、「血管がないなど、脳を完全に再現したわけではないが、複雑なヒトの脳を解明していくうえで大きな一歩だ」と話しています。


政府、水再生利用で国際規格-中韓と素案合意、ISO策定目指す

2013-08-28 16:49:34 | 日記
 政府は下水など再生した水を安全に利用するため、処理水質の評価方法や基準、水処理技術などの国際規格づくりに乗り出す。中国と韓国に規格案を提示し、両国から大筋で合意を得た。日中韓の3カ国は日本と中国が共同幹事国を務める国際標準化機構(ISO)の水再利用に関する規格づくりの場でも、日本案をもとに規格化を目指すことで一致した。

 日本の水処理関連企業は高度な処理水質が得られる膜濾過で高い技術力を持つ。日本が国際規格づくりを主導し、企業の国際競争力向上につなげる。

 国土交通省が主導してまとめた規格案は、再生水利用による健康への影響を評価する方法や水質基準の定め方、定めた基準を満たすために必要な水処理システムの構築方法などについてガイドラインの策定を求めた。

 ISOは水の再利用に関する国際規格を策定するため6月に専門委員会を設置し、早ければ2016年にも規格の発行を予定する。




中国、2千万人がヒ素汚染の懸念 米科学誌に研究者グループ

2013-08-28 16:47:18 | 日記
【北京共同】中国で2千万人近くがヒ素に汚染された地下水を飲んでいる可能性があるとの研究結果が28日までに米科学誌サイエンスに発表され、中国国内で波紋が広がっている。

 研究は中国人とスイス人の研究者グループが実施。中国の衛生当局が行った井戸の含有量の調査結果を基に、地質や人口などのデータなどを計算式に入れて、全土のヒ素汚染を推計。新疆ウイグルと内モンゴル両自治区や河南省、山東省などの約1960万人が、ヒ素の含有量が高い地下水を飲み水として利用している可能性があるという。

 衛生当局は、安全性を強調。官製メディアも、ほとんどこの問題を報道していない。