団塊太郎の徒然草

つれづれなるままに日ぐらし

前原国交相の「変節」

2010-03-28 19:40:40 | 日記
河川官僚の術中にハマった前原国交相の「変節」


2010年03月28日10時00分 / 提供:ゲンダイネット


ゲンダイネット


 八ツ場ダム建設中止の“公約”実現が、かなり怪しくなってきた。建設中止をブチ上げた当の前原国交相がここへきて、「住民寄り」のスタンスに態度を変えてきているからだ。


 ダム建設に伴って高台に移る川原湯と川原畑の両水没地区を結ぶ「湖面1号橋」建設の凍結を、最近になって前原が解除し、「工事継続の判断」を明らかにしたのだ。就任当初、1号橋はダム本体の建設を前提にしたインフラ整備だとして建設を認めていなかった。


 橋の建設費用52億円を住民の雇用や町おこしのために使うべきだと提案していた民主党群馬県連の提案を退けてまで譲歩したのである。“変節”の裏には、ダム建設を推し進めようとする「河川官僚」の計略が透けて見える。


「国交省河川局は八ツ場ダム建設で、局長から若手職員まで一枚岩です」


 こう指摘するのは、八ツ場ダムを取材するジャーナリストの横田一氏だ。河川官僚は、八ツ場問題が浮上したときから、建設中止を声高に叫ぶ前原国交相をダム建設へ誘導する策をめぐらせていたフシがあるという。


●「1号橋」建設にゴーサイン


「最初の一手は、昨年9月の八ツ場ダム視察で、完成したトンネルを見学させたりして、工事がかなり進んでいてもはや止められない状況にあることを印象づけた。次いで、大臣の情に訴えた。60年近くに及び、国に翻弄(ほんろう)され、苦労を強いられてきた住民の心情に理解を示すよう仕向けたのです。2月に行った住民へのアンケート調査で、2地区の全世帯に代替地への移転を望むかどうかを聞き、8割に上る住民から移転を希望するとの回答を得た。代替地への移転もまた、ダム建設が前提になる。住民の意向を事前につかんでいるからできたことです」(前出の横田一氏)


 2月には、群馬県が橋脚の入札を強行した。ダム以外の問題で発言がコロコロ変わる前原の優柔不断さを見透かした上で、先手を打ち既成事実をつくったのだ。1号橋建設にゴーサインを出した際、前原は「住民は最大の被害者」と言い、気持ちをできるだけ反映したと話している。河川官僚の術中にはまったのだ。昨年9月の視察から半年でこのザマである。このままでは「ダム建設中止」は掛け声倒れになりかねない。


天下り天国

2010-03-28 19:33:07 | 日記

財務省の破綻論には裏がある:高橋洋一(政策工房会長)


Voice2010年3月28日(日)13:00

日本政府の資産をどんどん売却せよ

いま、日本国債の危機がさまざまなかたちで取り沙汰されている。だがそれらは、はたしてどれほど実態に即しているだろうか。危機を煽る言説を注意して聞いてみると、その多くが「破綻」の意味と「いつなのか」とを明確にしていないことがわかる。「たんなる一般論」と「現実を分析したうえでの議論」とは、区別して考えなければならない。どういう条件の下で、何年で破綻するか。それをはっきりいわなければ、お話にさえならない。

端的に結論をいえば、「現時点で日本の国債は、少し心配ではあるが、心配しすぎる必要はない。まともな政策さえしていけば大丈夫なレベルである。だが、現在の民主党のような政策をあと10年もやられたら、それはアウトになるかもしれない」という話である。

まず最初に、国の債務をめぐる状況を正確に理解しておく必要があろう。1月22日に次のような報道が流れた。「日本の財政がどれだけ借金漬けになっているかを示す『国内総生産(GDP)に対する純債務比率』が2010年に先進国で最悪の水準になる見通しだ。総債務残高を使った国際比較では既に1999年から先進国で最悪になっているが、資産を差し引いた純債務ベースでも、これまで最悪だったイタリアを初めて上回る」(『日本経済新聞』)。

これはどういうことか。よくマスコミでは、国債や借入金、政府短期証券の金額を合計して、「日本は国の債務が800兆円あり、地方の債務が200兆円。合計で1000兆円の負債総額になる」という言い方がなされる。だが、忘れてはならないのは、日本は「政府の保有する資産」が、諸外国と比べて桁違いに巨大であることである。

まず地方について先に述べるならば、地方債はたしかに200兆円ほどあるのだが、地方の資産もおよそ200兆円あるから、全体でみれば、これを除外して考えても大きな支障はない。次に国について見ると、国には総計で500兆円ほどの資産がある。そのうち、150兆円ほどは容易には売れない実物資産だといわれるが、少なくとも残りの350兆円は売却可能なものである(2007年度の国のバランスシートを見ると、有価証券・現預金は130兆円。特殊法人等への貸付金・出資が250兆円で、これは特殊法人廃止などですぐに取り崩し可能である)。

先の記事の話は、グロス(債務総額)ではなく、ネット(債務総額から政府資産を引いた金額=純債務ベース金額)のGDPに対する比率はどうか、ということである。これまでは、世界各国の債務総額の対GDP比を比べて、日本の財政状況が断トツに悪いと喧伝されてきた。純債務ベースではイタリアが日本を上回っていたからだ。それがついに、純債務ベースで見てもイタリアを抜いた、というのが今回の報道の肝なのである。

たしかに、この話はまったく褒められた話ではない。だが、これはさらによく考える必要がある。OECD統計では純債務は金融資産だけを除いて計算しているが、実物資産を除くとどうなるか。日本は60%程度にまで良化するが、他の主要国で、日本ほど巨大な実物資産を所有している政府はないから、ランキングは大きく変わる。

そもそも、なぜ日本政府はかくも巨大な資産を抱え込んでいるのか。それは公務員の老後を守るためでしかない。

たとえば外為特別会計にはGDPの20%に当たる100兆円ほどの金額がある。先進国でこれだけの規模の外貨準備をもっている国はない。だいいち外貨準備をもって大々的に介入するのは、変動相場制の理念と完全に矛盾する。日本の次に大きな外貨準備をもつカナダも、せいぜい2%程度。まさに桁が1つ違う。そして、この莫大な資金をどこで運用するかの決定権は財務省にあり、それが利権だ。

また、年金の積立金も150兆円ほどあるが、これもこんなに積み立てている国はない。政府は「高齢化が急速に進展しているから、将来の保険料を急に上げずに済ませるためだ」と説明しているが、これだけの金額があるのとないのとでどれほど保険料が違うかを計算してみると、じつはあまり変わらないのである。なのに、なぜこれだけ抱え込んでいるかといえば、やはり運用するメリットがあるからである。これだけの金額を運用すると、年間300億円ほどの手数料が動く。どこで運用するかは随意契約だから、金融機関は皆、口を開けてその300億円を待っている。これがすなわち利権となるのである。

郵政にしてもそうである。じつは政府は郵政の株式を5兆円以上もっている。この株を売却し、さらに完全民営化の会社として健全に運営してもらって法人税を納めてもらえばいいのに、株の売却を止めてしまった。

こうした資産を政府にもたせておくと、だいたいろくなことにはならない。莫大な資産があるということ自体が、役所のパワーを強くしている。つまり「天下り天国」だということの言い換えでしかなく、じつは「有効に活用しない」と宣言しているようなものなのである。

日本政府の資産をどんどん売却、または年金資産は国民に還元していけば、グロスの政府債務は縮小していく。当初はネットの数字はあまり変わらないが、最終的にはよくなる。やがてさらに、民間が売却された資産を有効に活用しはじめ、そこから利益を上げて経済が回りはじめれば、税収が上がりはじめる。そうなれば、ネットの政府債務も縮小していくことが期待できるのである。


「SIMロック」解除方針

2010-03-28 14:26:51 | 日記

携帯端末、全社対応型に…総務省が制限解除要請へ


 総務省は27日、携帯電話端末を、通信契約した携帯電話会社経由でしか使えないようにしている「SIMロック」について、解除するよう携帯電話会社に求める方針を固めた。


 2010年末から発売される次世代携帯電話の端末を対象とし、法制化による義務付けも検討する。利用者が、端末と携帯電話会社を自由に組み合わせて選べるようになる見通しだ。


 通常の携帯電話の端末には、電話番号や契約内容などが記録された「SIMカード」が差し込まれており、海外ではSIMカードを取り外して差し替えれば、どこの会社の端末でも使えるのが一般的だ。


 日本では、端末は特定の携帯電話会社向けに作られており、別の会社向けの端末を使うには通信契約も切り替えなければならない。SIMカードを他社向けの端末では使えないようにするSIMロックがかけられているためだ。


 総務省は、ロックが解除されれば利用者の選択の幅が広がり、企業間の競争が激しくなって通話料の値下げや端末の性能向上などにもつながるとみている。そのため、NTTドコモなどの携帯電話会社に、契約から一定期間がたった次世代携帯電話の端末について、希望者にはSIMロックの解除に応じるよう求める。現行の端末を使っている利用者は対象外とする。


 日本の携帯電話業界では、携帯電話会社がメーカーからすべての端末を買い上げて販売している。メーカーは端末を特定の携帯電話会社向けに開発するため、海外で販売することができず、世界市場でのシェア(占有率)低迷の一因となっている。その閉鎖的な開発・販売モデルは、特殊な生態系が残る太平洋の島々に例えて「ガラパゴス状態」とも呼ばれている


春の不調

2010-03-27 21:32:31 | 日記

 


春の不調の原因は「お疲れ肝臓」と「へたれ腸」





寒い冬も終わり、ぽかぽかした陽気が続く、春。





気持ちのいい季節なのに、肌や髪の調子がイマイチで、心も不安定なのは、なぜ?





実は、春は一年の中で、体が生まれ変わる節目となる季節。





このタイミングで体をケアすれば、すっきりボディーが手に入るのです。








肝臓は何をしているの?

アルコールを分解するだけじゃない!肌や髪、筋肉など、体を作る材料は肝臓で作られる

肝臓は何をしているの?

肝臓の代表的な機能が解毒。毒には体内の老廃物や、アルコール、薬が含まれる。もう一つの働きが、体を作る機能。例えるなら、全身で待っている腹ペコの子供たちに、栄養バランスの良い食事を休む間もなく供給する「働き者のお母さん」が肝臓だ。余った栄養分は貯蔵しておき、必要なときに取り出してまた全身へと送り出す。私たちの肌も、髪も、血液も、筋肉も、肝臓がちゃんと働いてこそ、良質なものが作られる。

 春のカラダ再生のために重要な肝臓の機能は二つある。


 一つは解毒機能。腸から吸収した栄養分はまず肝臓に入る。ここで体にとって不要なもの=毒となるものをより分けて、体の外へ出すルートに送り出す(右の図)。


 もう一つの機能は、腸から吸収した栄養分を作り変えて、体の中で使いやすい形にして全身に送り出すというもの。つまり、肝臓は私たちの肌も、髪も、血液も、筋肉も、全身を作るための材料を供給している“工場”なのだ。春のカラダ再生に、肝臓が最も大切なのはこのためだ。


 だが、私たちの生活習慣に問題があると、これらの重要な機能が低下してしまう。


食事が偏ると肝臓の働きがダウンする



腸は何をしているの?

“解毒工場”=肝臓の入り口であり出口

腸は何をしているの?

腸で吸収された栄養素は一度“解毒工場”である肝臓へ送りこまれ、そこで必要な形に変わって全身へと送られる。毒としてより分けられたものは、胆汁と混じって大腸を経由して体の外へ出される。

 働きが落ちる第一の原因は、食事内容の偏りだ。肝臓が専門の久留米大学医学部消化器内科の坂田隆一郎医師によると、「特定の栄養素が多すぎる食事をすると、その栄養素に関する処理能力が追いつかず肝臓の負担になる。逆に、特定の栄養素が少なすぎても、その不足分を補おうとして肝臓の仕事が増え、やはり負担がかかる。こうした状態が続くと、肝臓がダメージを受ける可能性もある」という。


 また、「毒」も肝臓の働きを妨げる。アルコールや食品添加物、炭化した食品などはもちろん、ストレスによって生じる活性酸素なども毒の一種だ。


 腸も体の再生に重要な器官。せっかく毒を体外に排出する準備が整っても、出口が詰まっていては意味がない。


「大腸の働きが悪くて便が体内にとどまっていると、腸内細菌の働きで毒が急に生み出される」と話すのは、ホリスティック・ヘルス・アカデミー(横浜市中区)の川喜田昭雄代表。運動不足や睡眠不足、栄養の偏りで便秘がちという人も要注意だ。


 栄養バランスの悪さやストレスのせいで疲れてしまった肝臓と、出す力を失った腸。この二つが本来の力を取り戻せば、春の不調は軽くなり、美髪や美肌も手に入る。具体的なプログラムを次ページから紹介しよう。




私たちの肝臓と腸はもうクタクタ!





春の不調が一掃できて髪も肌もつめもキレイになる
カラダ再生プログラム




 肝臓がしっかり働くために、まずとりたい栄養素はたんぱく質だ。「肝臓はとても新陳代謝の激しい器官なので、その機能を維持するにはたんぱく質が不可欠。だが、健康診断を受ける女性の血液検査の結果を見ていると、病気かと疑うくらい肝機能の数値が悪い人が少なくない」と、女性専門の検診施設イーク丸の内(東京都千代田区)の仲眞美子院長は心配している。


 食事のカロリーを気にしすぎると、つい控えてしまいがちなのが肉や卵など。でも「たんぱく質が足りないと、筋肉や血液、ホルモンなどの材料が不足して、貧血や肌荒れなど様々な不調の原因になる」と仲院長。


 カラダ再生プログラムの第一歩として、一食当たり握りこぶし一つ分の高たんぱく食材を心がけて。毎朝、卵を1個とる「朝たまご」生活から始めてみよう。


 もう一つ、最新の研究で緑茶に多いカテキンが肝臓の働きを高めることがわかっている。不要な脂肪を減らすダイエット効果もあるので、毎日続けたい。


腸の働きを高めるためにご飯を食べよう


 一方、腸の出す力が衰えている人にイチオシなのがご飯だ。ご飯は水を抱えこんだまま腸に届くとみられ、腸を潤して便通を良くしてくれる。昼は、ご飯をしっかり食べられる「デトックスおにぎり弁当」がお薦めだ。さらに、食物繊維、ビタミン、ミネラル、抗酸化成分を補える「春の解毒野菜」をとると、肝臓と腸の両方に働く。


 食事の改善と合わせて行いたいのが簡単なエクササイズ。食事の時間が不規則だったり運動不足になっていることも、腸が動きにくくなっている原因だ。心当たりがある人は、腸に刺激を与える便秘解消エクササイズで滞っていた腸を動かそう。また、肝臓の機能を底上げするには肝臓温めケアがいい。


 これらのプログラムを一足先に試した読者モニターからは「パサついていた髪がつやつやに」「爪が割れなくなった」「疲れにくくなった」といったうれしい報告が続々。


 今年の春こそ、元気でキレイな私に生まれ変わろう!




Profile

楊 暁波 さん

楊 暁波 さん(ようきょうは)
イスクラ産業(東京都中央区)
東洋医学の専門家で中医学講師。「春の不調をそのままにしておくと、夏以降にそのツケが出て、胃腸などの調子が悪くなったり、夏バテや不眠に悩まされたりする」。


矢崎智子院長

矢崎 智子 院長
クリニックハイジーア(東京都品川区)
専門は婦人科。栄養療法に詳しい。「菓子パンやパスタばかり食べていると血糖値が乱高下して副腎に負担がかかる。そのために疲れが抜けなかったりイライラする人もいる」。


仲 眞美子 院長

仲 眞美子 院長
女性のための統合ヘルスクリニックイーク丸の内(東京都千代田区)
専門は内科。「肝臓は1カ月で細胞の90%が入れ替わる、再生の早い臓器。食生活を見直せば、その手応えも同じくらいの期間で十分感じられるはず」。


川喜田 昭雄 代表

川喜田 昭雄 代表
ホリスティック・ヘルス・アカデミー(横浜市中区)
栄養学博士・米国公認栄養コンサルタント。学長を務める米国AHCN大学日本教育センターには600人超の卒業生が。「揚げ物に多いトランス脂肪酸は体に毒。特に避けたい」。

「濃い緑茶」のパワー

2010-03-27 21:29:02 | 日記









疲れた肝臓を助ける「濃い緑茶」のパワー

日経ウーマンオンライン(日経ヘルス)3月25日(木) 11時13分配信 / 国内 - 社会






疲れた肝臓を助ける「濃い緑茶」のパワー
緑茶には、体にいい成分がいっぱい含まれて…
肝臓をサポートしてダイエット!“お茶カテキン”の凄いパワー

 和食が体にいいのは、食事と一緒にお茶を飲むという昔ながらの習慣も一因。それを裏付けるように、近年、科学的に解明されるお茶パワーは、動脈硬化やがん予防から血圧上昇抑制、歯周病予防まで多岐に及ぶ。

 特に、注目を浴びているのは、お茶のダイエット効果だ。茶葉の成分が働いて体脂肪を減らす作用があり、その効果をうたうトクホ飲料も登場して久しい。

「ダイエット効果を得るには、茶葉をたっぷり使ったカテキンの多い濃いお茶が決め手」と大妻女子大学の大森正司教授。カテキンは茶葉の1~2割を占める渋みのもと。カテキン量が多い「渋い濃い茶」こそダイエット効果が高い(下のグラフ)。

【詳細画像または表】

 さらに、カテキンは肝臓で重要な働きをすることがわかってきた。お酒の飲みすぎで肝臓に脂肪がたまり、肝機能が低下することは知られているが、実はお酒を飲まない人でも同じ症状が起こる。そんな非アルコール性の脂肪肝の患者が高濃度のカテキン飲料をのんだところ、脂肪が減り肝機能が改善したことが、花王と久留米大学医学部との共同研究で判明した。

「“非アルコール性”で肝疾患が起こるのは、体内で過剰に発生した活性酸素が原因と考えられ、改善にはカテキンの抗酸化力が作用したと推測される」と久留米大学医学部消化器内科の坂田隆一郎医師はいう。

 アルコールだけでなく、糖も脂肪もたんぱく質もすべて代謝し、同時に解毒作業などの激務を担う肝臓は「活性酸素が多く発生する場所」。そこに、カテキンを届けることで肝臓の代謝機能をサポートできるという。「そのためには、濃いお茶を食事と一緒に飲むのが効果的」と坂田医師。それだけで、肝臓をケアしながらダイエットもできる。


肝臓やダイエットに効く3つのカテキン効果

● 肝臓にたまった脂肪を分解カテキンは肝臓内の脂肪燃焼酵素の働きを活発にし、脂肪燃焼を促進。活性酸素が原因とされる肝臓の症状を抗酸化力で和らげる働きも。

● 糖の吸収を抑える
カテキンは糖分を分解する消化酵素の働きを阻害し、糖分が体内へ吸収されるのを抑える働きがある

● 脂肪の吸収を抑える
カテキンの中でも多くを占めるエピガロカテキンガレート(EGCG)が、脂質を分解する消化酵素の働きを阻害し、脂肪吸収を抑制。


熱いお湯でいれた濃いお茶を朝ご飯と一緒にのもう

 肝臓に働きかけてダイエットにも効かせるには、最低でも1日500mg以上、できれば1000mgのカテキンをとりたいところ。「茶葉に含まれるカテキンは、80℃以上の高温の湯で溶け出す。基本は5gの茶葉に熱い湯100mlを入れ1分おくのがポイント」と大森教授。この方法なら茶葉に含まれるカテキンの約60%が抽出でき、同様に同じ茶葉で2煎せん目めをいれれば、合わせて80%のカテキンがとれるという。朝食とともに2杯のめばそれだけで、400~500mgのカテキンがとれる。

 昼食用には2倍の茶葉とお湯でMyカテキン茶を作り、水筒に入れて持ち歩こう!


カテキン量が高いのは番茶粉茶もそのまま飲めて便利!

夏の紫外線を浴びて育った番茶はカテキン量が豊富。しかも煎茶に比べて低価格。最近は番茶を混ぜた煎茶も多いので、どちらでもOK。粉茶ならお湯に溶かすだけ。カテキンも丸ごととれる。


ランチのお供のカテキン茶は番茶や粉茶で手早く作ろう

昼食用には、たっぷり茶葉で一気に作る。
粉茶ならお湯を入れてシャカシャカ混ぜるだけ。
ランチのころには少し冷めていて渋みも軽減!


Profile
大森 正司 教授
大妻女子大学 食品科学室
濃いのが苦手な人は徐々に濃くしていって
お茶研究の第一人者。「薄いお茶は効果が少ないが、渋いお茶が苦手な人は最初から無理をせず、徐々に濃くしていくと自然と飲めるようになる。何より“おいしい”が長続きのもと」。

坂田 隆一郎 医師
久留米大学医学部 消化器内科部門
肝臓に負担をかけないバランスのいい食生活も大切
「肝臓は丈夫な臓器だが、非常に多くの代謝を担っており、糖質過多や脂肪過多などの偏った食生活が続くと処理が追いつかなくなる。バランスのいい食生活は肝臓に負担をかけない点でも重要です」。

構成・文/中能 泉(なかよくオフィス) 写真/小林キユウ