岡山大学大学院自然科学研究科の工藤一貴助教と東京大学物性研究所の廣井善二教授らの研究チームは、少量のリンを混ぜたニッケルの化合物が電気抵抗ゼロの超電導に変わる転移温度について、リンを混ぜない時に比べ5倍以上に上昇することを発見した。1957年に完成した超電導理論の予言を実証する成果で、高温超電導材料の開発が進むものと期待されている。
ニッケル化合物にリンを加えると、リンの濃度が7%の時、結晶が最も柔らかくなり、転移温度が3・3ケルビン(マイナス270度C)となることを見つけた。リンを混ぜない場合の転移温度0・6ケルビン(マイナス272・6度C)に比べ5倍以上。詳細は米物理学会速報誌フィジカル・レビュー・レターズ電子版に掲載された。
ニッケル化合物にリンを加えると、リンの濃度が7%の時、結晶が最も柔らかくなり、転移温度が3・3ケルビン(マイナス270度C)となることを見つけた。リンを混ぜない場合の転移温度0・6ケルビン(マイナス272・6度C)に比べ5倍以上。詳細は米物理学会速報誌フィジカル・レビュー・レターズ電子版に掲載された。