ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

ついに出た!怪人二十面相 Kー20

2008-11-02 20:13:20 | 



CMでK-20とな…。何のことかと思いきや、
なんと「怪人二十面相」ではないか

ついに「怪人二十面相伝」が映画化される。
「ALWAYS 三丁目の夕日」、「20世紀少年」…
なにかいまひとつ満たされない感じがしていました。
そうです。やはり昭和と言えば明智小五郎、少年探偵団、
そしてダークヒーローの頂点に立つ怪人二十面相でしょう。



中学校の頃、学校の図書室から借りに借りて貪り読みました。
二十面相が化ける怪人の不気味さに怖れおののき、奇抜なトリックを見抜けず驚嘆し、めくるめく展開に心を躍らせました。
実は、明智小五郎や少年探偵団よりも、こんな怪人たち、いやその正体である二十面相に、よりシンパシーを感じていた節も…。


■透明怪人


■青銅の魔人


■妖怪博士


ポプラ社のこんな「少年探偵団シリーズ」です。乱歩が少年向けに書き下ろしたものです。
あのエロチックで淫靡な乱歩の世界を原書ではとても健全な青少年に読ませるわけにはいけませんから。。。。

これは中学生あたりの時期に読む本です。
大人になってから読みなおしたことがありました。
こんなつまらないことに何であれほど胸躍らせたのか不思議に思ってしまいます。
夢や希望があり、〝大人の秘密〟や世の中の不思議をいっぱい抱えこんだ少年の頃だからこそいいんですね。

江戸川乱歩全集は、原文をほぼ網羅しました。
凄い作家だと思いますが、何度も読み直す気にはなりませんでした。
(※人間椅子みたいなトリックが何度も登場するし、全般にエロ・グロ過ぎ…)

時代の雰囲気が好きだった。ただそれだけかな。




K-20は12月20日(土)全国東宝系ロードショーです。


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★ 子供の頃の田舎ワールド<秋>

2008-11-02 09:47:40 | 



NHKの〝小さな旅〟を見ていて、小さい頃のことを思い出しました。
空がすごく高くなり、日差しが斜めに柔らかく、空気は少し冷たい秋の一日。

山に入ると赤、黄色、茶色、紫色の木々のシンフォニー。
ちっちゃくて甘い山栗を拾い、実を開き熟れた赤紫のアケビを取りに行きました。

裏山の秋は四季を通じて子供たちの絶好の遊び場でした。
また、〝おやつ〟の宝庫でもありました。







近所のどこの家でも秋になるとこんな風に干し柿がつるしてありました。
もちろん、干し柿にするために。
というのも実は〝渋柿〟を〝甘柿〟にもできるんです。
僕の地方ではそれを「たる抜き」と称していました。
どっちのために吊るしているのかは最初は区別がつきません。

どんな理屈でそうなるのか今だに理解できていませんが、確かに甘柿になります。
柿の木というと大抵が渋柿で、なっている実をうっかり食べると大変なことになります。
甘柿の木はどういうわけか少なかったなぁ … なぜなんだろう。
僕らのような悪ガキ対策だったのかな


 

秋の風景にはおばあちゃんがよく似あう。
庭先でお花をいじっている姿をよく目にした。
ちょうど気候がいいからなんでしょう。日向ぼっこを兼ねてたんだろうか‥

縁側の濡れ縁には白菜がたんと干してある。
たぶん、漬物にするための下ごしらえだったんでしょう。
おばあちゃんのお仕事でした。





また、田んぼは稲が刈られると一面、運動場と化す。
いよいよ「ど田舎リーグ」の開催だ。
学校から帰ると板きれや布きれでベースをあしらい田んぼでベースボール。
草野球ならぬ田んぼ野球。稲の切り口が邪魔してゴロを拾うのは容易ではなかった。

たまにサッカーもしましたが、やはりサッカーは積もった雪の中でやるのが醍醐味。
秋は野球が定番でしたね。


秋は秋でいっぱい思い出すことがあります。
東京に住んでいて当然そんな光景を目にすることなどありませんが、
そんな子供のころを過ごせて、たぶん僕は幸せだったのだろう。

 

 ※ ばあちゃんの作った〝らっきょう漬〟大好きでした。

        




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