ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

★ 子供の頃の田舎ワールド<秋>

2008-11-02 09:47:40 | 



NHKの〝小さな旅〟を見ていて、小さい頃のことを思い出しました。
空がすごく高くなり、日差しが斜めに柔らかく、空気は少し冷たい秋の一日。

山に入ると赤、黄色、茶色、紫色の木々のシンフォニー。
ちっちゃくて甘い山栗を拾い、実を開き熟れた赤紫のアケビを取りに行きました。

裏山の秋は四季を通じて子供たちの絶好の遊び場でした。
また、〝おやつ〟の宝庫でもありました。







近所のどこの家でも秋になるとこんな風に干し柿がつるしてありました。
もちろん、干し柿にするために。
というのも実は〝渋柿〟を〝甘柿〟にもできるんです。
僕の地方ではそれを「たる抜き」と称していました。
どっちのために吊るしているのかは最初は区別がつきません。

どんな理屈でそうなるのか今だに理解できていませんが、確かに甘柿になります。
柿の木というと大抵が渋柿で、なっている実をうっかり食べると大変なことになります。
甘柿の木はどういうわけか少なかったなぁ … なぜなんだろう。
僕らのような悪ガキ対策だったのかな


 

秋の風景にはおばあちゃんがよく似あう。
庭先でお花をいじっている姿をよく目にした。
ちょうど気候がいいからなんでしょう。日向ぼっこを兼ねてたんだろうか‥

縁側の濡れ縁には白菜がたんと干してある。
たぶん、漬物にするための下ごしらえだったんでしょう。
おばあちゃんのお仕事でした。





また、田んぼは稲が刈られると一面、運動場と化す。
いよいよ「ど田舎リーグ」の開催だ。
学校から帰ると板きれや布きれでベースをあしらい田んぼでベースボール。
草野球ならぬ田んぼ野球。稲の切り口が邪魔してゴロを拾うのは容易ではなかった。

たまにサッカーもしましたが、やはりサッカーは積もった雪の中でやるのが醍醐味。
秋は野球が定番でしたね。


秋は秋でいっぱい思い出すことがあります。
東京に住んでいて当然そんな光景を目にすることなどありませんが、
そんな子供のころを過ごせて、たぶん僕は幸せだったのだろう。

 

 ※ ばあちゃんの作った〝らっきょう漬〟大好きでした。

        




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2 コメント

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ホッとする (むつき)
2008-11-02 19:42:32
写真ですね^^

紅葉も綺麗だし、昔ながらの風景がとても癒されました♪
大阪にはこんな素敵な風景がなかったのでとてもうらやましく思います。


おばあさまの漬けたらっきょう漬け、とてもおいしそうですw(食い意地張っててすみません^^;
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田舎の風景 (dragon21)
2008-11-02 22:16:02
こんばんは、むつきさん。

たまに行く田舎はほっとします。
けれど、ずっとそこにいるには、まだ修行が足りません。

確かに日本の原風景は、田んぼや畑のある農村。
またこじんまりした漁村だったりします。
東京や大阪にはもうそんな景色はないですよね。

おばあちゃんの作ってくれたちょっとした手料理は
とても温かく美味しかったなぁ…
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