ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

こころが疲れたとき

2008-09-18 23:07:36 | 
  僕の前に
  道はない
  僕の後ろに
  道は出来る


  ああ
  自然よ
  父よ


  僕を
  一人立ちさせた
  広大な父よ

  僕から目を離さないで
  守る事をせよ

  常に
  父の気魄を僕に充たせよ

  この遠い
  道程のため

  この遠い 道程のため



こころが疲れて元気の出ないときに僕は、
この光太郎の詩を読み返し、
こころの中で反芻し、自分を鼓舞する。

そう、「僕の前に道はない」。僕の後ろに道はできるのである。

そのために「父」は、この殺伐とした世の中に、僕を解き放したのだから…

僕を生んだ自然の慈悲に、僕は応えなければならない。

がんばらなければならない。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゆっくりと・・・。 (mio)
2008-09-19 00:34:51
こんばんは。
現実社会の中で、日々葛藤し苦悩も多いと思います。

でも、決して自分を追い詰めることばかりが
良いとは思いません。

肩の力を抜いて、冷静に考えてみる。
ちょっと、客観的な捉え方をしてみる。

それだけで、張り詰めた心が
ゆっくりとほどけていき、
きっと、dragon21さんの心も
ラクになってくるのではないでしょうか?

考えても努力しても、答えが出ないこと
解決できない問題の方が多いと思います。

どうか、自分自身が潰れてしまわないように
時には、力を抜いてみてくださいね。
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この詩、いいですよね。 (行雲)
2008-09-19 05:36:59
私も、いつもこの詩が心に浮かんできます。
しみじみとしていいですよね。
智恵子の生まれ故郷の近くに住んでいるものですから、特に思い入れがあるのかも知れません。
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忘れていた^^; (yuuka)
2008-09-19 05:52:37
お早うございます(*´∇`*)
風邪の具合はいかがですか?

学生時代の記憶が蘇りました^^
忘れてしまってますね。
記憶力のいい人って羨ましいですo(*^▽^*)o♪
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Unknown (dragon21)
2008-09-19 21:11:10
>>mioさん

おっしゃるとおりです。
僕は自分を追いつめているのかも知れません。
思い起こせば僕は、ただ自分を追い詰め追い詰め生きている気がします。
ただ、安穏とぼんやりと暮らすことにいつも不安を感じます。
キリキリと、線が張り切った緊張感の中にいることに、
居心地のよさを感じる自分があります。

かと思えば、それとまったく逆に、静かで穏やかな日常を求める自分もあり、
自分の「二重性」、「陰と陽」に愕然とします。

いったいなんだろう。
自分で自分がわからなくなる。
これが真実なんです。

けど大丈夫です。「逆境に強い」のが僕のトレードマーク。
打たれれば打たれるほど僕は強くなっています。
お気づかい、本当にありがとうございます。


>>行雲さん

「千恵子抄」は僕の愛読書の一つです。
行雲さんは、福島のあだたら山の近くにお住まいなんですか?
千恵子が、本当のきれいな空と言ったあだたら山の山の上に、
毎日出ている空をみてお暮らしなんでしょうか…
それはそれで幸せな生活ですね。

行雲といえば、高村光太郎の父も行雲といいましたね。
行雲流水の行雲、いいハンドルネームです。


>>yuukaさん

だいぶ良くなりました。お気づかい本当にありがとうございます。
子供のころは何とも思わず目にしていた詩ですが、
やはり年嵩を増すにつれ、味わい深く、心に響きます。

意味もわからず試験のために暗記していた詩ですが、
今となってはかけがえのない一篇となっています。

yuukaさんもみて懐かしく思い出すのであれば、
そのこころは自らのこころで知っているのだと思います。
それだけでいいんですよ、こうした詩は。
僕はそう思います。
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