世にも不思議な話

2010年04月27日 | Weblog
この間、教区御講に参詣して席主の溝口さんから聞いた話です。
先日、溝口さんのお姉さん、大分にお住まいの佐藤さんから電話で話をしたところ、本当に不思議なびっくりする話があるとのこと。
溝口さんのお母さんとお姉さん、そして溝口さんは昔から大分で熱心にご信心に励むご家族でした。
お母さんはすでに何年も前に亡くなっていますが、佛立信者として立派な生涯を送られました。
また、お姉さんも強信者で、よくご奉公、参詣され、どんなにつらくても朝夕の口唱を欠かしたことがありません。それこそ「這うてでも」(ほうてでも)お参りをするタイプだそうです。
しかし、人間は病の器。
十年ほど前でしょうか。ガンになり、手術を受けました。
本人には知らされませんでしたが、お医者さんはご主人に年内の命でしょうと言われました。
しかし、とにかく一所懸命に御宝前におすがりして、手術後のつらい時期を乗り越えたのです。
「よかったなあ、実はお医者さんには去年までの命といわれていたんだよ」
と、思わずご主人が口走り、びっくりされました。ずいぶん、落ちこみましたが、やがて克服してなお、信心修行に励むようになったそうです。
そして、十年近く経った頃、昨年になり、新たにガンが見つかりました。
そして、今度はお医者さんは本人に「来年の桜はみられないでしょう」
と、本人に告知。
お医者さんのやり方もずいぶん、変わったものです。おそらく、アメリカやヨーロッパの受け売りで、欧米で告知するのが当たり前になったから、日本でもすると言うわけでしょう。でも、欧米にはみな、キリスト教信仰というものがあり、病気の人を支えるようになっています。病院にも牧師が出入りしたり、最期には立ち会ったり。日本はそういうものがありません。いかに初歩的な仏教に比べても、その教理は簡単な構造であるとしても、そのような社会全体のシステムと相まってキリスト教はヨーロッパ、アメリカで人々の支えとなっていることは事実です。
私たち教務が改良服で出入りしたら、白い目で日本ではみられるのは間違いありません。
そういう背景を考えずに、皆、どんな人にも告知する、それも言葉を慎重に選ばず言われるので、ショックを受ける人が多いようです。
しかし、佛立信者には大きな支えがあります。
溝口さんのお姉さんは、前にも増して御宝前におすがりしてご祈願を続けられました。またもや手術を受けたのですが、見事に成功。
でも、桜をみることが出来ないと言われていた状況に変わりがありません。
しかし、ちょっと前に検査を受けました。
ところが、その検査の結果、どこにもガンが見つかりません。
「不思議だなぁ、ガンが消えてしまった」
という結果です。
「不思議な話があるのよ。聞いて」
という電話が妹さんの溝口さんにかかったのは、それからまもなくの話です。
「病によりて道心はおこり候か」
と日蓮大士は仰せですが、お姉さんはなおいっそう、ご信心を深められ、ご信心に励まれています。
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