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どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

この世界の片隅に、今週の漫画アクション

2017年07月04日 21時30分00秒 | 
台風3号ナンマドルが関東に接近...徐々に雨脚が強くなってまいりました...。

そんな中、5月の「こうの史代」原画展で購入したアートグラフの請求額を見たカミサン...目を三角にし鬼ィチャンと化し「いい加減、頭を冷やせ!」と怒られました...覚悟してましたが、趣味で万単位はやはりキツイ...言い訳もできずで...(´д`)

そして私の凹んだ気分に一服の清涼剤(^_^;的な存在となってくれた漫画アクション7/18号!

創刊50周年なんですね!おめでとうございま〜す(^_^)

すずさんもシッカリ片隅に(*^o^*)

表紙を捲ると...50周年を記念した企画記事が楽しい!

「ルパン三世」の峰不二子がド〜ンと(*^o^*)

創刊号からの登場だったんですねぇ...私の中でも「漫画アクション」と言えばこのイメージが強く印象に残ってます。

そうそう昭和40年代中頃の、ハナタレ小僧の時の空気感と一緒にね...。

モンキー・パンチって日本人じゃないと思ってましたしね(^_^;

創刊50周年企画の一環として新連載の吉本浩二さん作「ルーザーズ」...。

「この世界の片隅に」を冒頭に扱ってくれちゃって、いきなり心を掴まれてしもうた(*´д`*)

...で、今回の「この世界の片隅に」再掲載。

産院帰りのすずさんとリンさんの交流を描いているお話。

別れ際のリンさんの表情が堪らないんです...(;_;)

セリフもモノローグもなく、微妙な表情変化だけで表現している...そう言葉で説明していないのが、こうの史代さんの凄いところ!

映画版はこの回の扉絵と最後の一コマ以外はバッサリ切っていて、これまた片渕さんの編集力の凄みを感じるのですが...(^_^;、このエピソードの存在感はとても大きく是非とも映像化してほしいシーンです!

最後にファンブックからの先行掲載。

今回は、高橋留美子・たなか亜希夫・武富健治・北崎拓の各氏。

るーみっくワールドはどこかこうの作品世界と通じるところがありますね(^_^)

北崎さんの「この世界の片隅に」の応援っぷりはファンの間でも有名ですが(*^m^*)、今回のイラストもとても艶めかしい...そう、皆リンさんをもっともっとスクリーンで観たいんじゃもん\(^o^)/

あぁ..まだまだ頭が冷えそうにないや...(´д`)



Perfume、青い封筒じゃ(^_^)

2017年07月03日 19時51分00秒 | 
Perfumeのファンクラブ「P.T.A.」その会報誌 vol.7到着です。

全26ページにファンへの感謝と、活動への想い、そして裏話やオリジナル企画などの記事が満載で、年に2回の楽しみで(*^o^*)

あそっか、もうか!って感じで表紙に加え、冒頭からPerfume FES のライブレポートで8ページ。

電気グルーヴやチャットモンチーとの共演はホント楽しかったなぁ...電気さんの時、もうちょっとステージが見やすい位置だったら、もっと何倍も楽しめたと想うんですけどね...FESは映像化はほぼ期待できない(あってもダイジェスト程度)ので、その場での一期一会要素が強いもんで...(´д`)

そのFESの時で行われたクジ引きイベントでもらった半券がなかなか...。

メンバーの気持ちをさりげなく織り込んでくれるから...(ノД`)

こういうもんまで大事にとっとるんです


この世界の片隅に、関連本

2017年06月25日 19時02分00秒 | 
有名な旅行ガイドブック「るるぶ広島 宮島 尾道 しまなみ海道 呉'18 (国内シリーズ)」も聖地巡礼マップを(*^o^*)

表紙の片隅に、すずさんも...。

カラー見開きで2ページですが、各地がガイドブックの詳細ページにリンクされていて、わかりやすい構成に。

あぁ...これもってまたもう一度、広島や呉を旅してみたいものです...(´д`)

もう一冊は同人誌「アニメ『この世界の片隅に』全シーン解説」。

いわゆる謎本・蘊蓄本ですね。

目次はこんな風。登場人物の家系図、北條家の間取り図に始まって、ストーリーの時系列に沿って、世相や往事の事物を解説。

もちろんネタバレ満載なので、径子さんが「アニメ観てから読みんさい」と警告です(^_^;

こういうネタって今ではネットで検索すれば大抵のことはわかる便利な世の中ではありますけど、一冊にまとまっているのは有り難い。

作成したご本人の解釈も含めて、温もりを感じますしね(^_^)



この世界の片隅に、今月の漫画アクション

2017年06月20日 22時15分00秒 | 
6日発売の20日号。

表紙は中元日芽香ちゃん。

ちなみにこの娘は広島出身なので、繋がり感じて嬉しくなったり(*^o^*)

BABYMETALの中元すず香のお姉さんでもあります。姉妹そろってアイドルさん(^_^)

姉妹なのでよく似ていますが、お姉さんの方がフワッとした優しい感じですね。

さてと「この世界の片隅に」のすずさん。

「映画大ヒット御礼!!」が踊っております(^_^)

原作再掲は、迷子になって朝日遊郭でリンさんと出会うエピソードです。

リンさんに出身地を言い当てられるそのワケが、原作では着物の柄、映画では訛りと変えてあり、アレンジの良さもツボです(^_^)

今号もファンブックの先行掲載。

小玉ユキ・凸ノ高秀・磯見仁月・西島大介・きらたかし・犬山紙子の各氏。

大人っぽく美しい小玉さんによるすずさん、私も好きで見ていた朝の連ドラ「カーネーション」との対比したきらさんが印象的です(*^m^*)


次に本日20日発売の7月4日号。

「Blu-ray&DVD発売決定!!!!」と(^_^)


原作再掲は、周作さんとのデート。

しみじみニヤニヤなエピソードですね(^_^)

そして今号もファンブックの先行掲載。

村上たかし・後藤羽矢子・ふみふみこ・広江礼威・能田達規・吉本浩二の各氏。

村上さんはこうのさんと同じ比治山大学で講師をされているとのことで、学生さんに「あなたのその作品を守れるのはあなたしかいない」とアドバイスされているとのことで、この一言で、身も心も削って世界を創出する人の厳しさが強く刺さってきます...(´д`)

それと吉本さんですね、右手を奪われること...絵描きにとっては死よりも辛い...私もいつも感じてます。こうのさん、よくこれを表現できたものだと。

それでもすずさんは、己の右手が失われたことを悲嘆しない...それ以上に晴美ちゃんや径子さんへの申し訳なさの気持ちを強く描いている...改めて本当に凄い作品と感じます。



この世界の片隅に、原画展図録に仕掛けあり!

2017年05月21日 19時15分00秒 | 
昨日の日本カトリック映画賞上映会&授賞式の帰りに渋谷タワレコへ行き、図録もゲットできたのですが...。

これね(^_^)

全32ページに渡り、美しいカラー原稿あり、作中モノクロ原稿も下描きの水色鉛筆も見て取れるものありと、多数掲載してますので行った人は是非とも入手をオススメします(^_^)


そしてですねぇ、流石こうの史代さん!油断なりません。

なんとっ、すずさん新作漫画「鬼ィさん」までが何気に掲載されてるではありませんか(*^o^*)

気づくのにちょっと時間かかりました...これだからこうのさんは油断なりません(^_^;



この世界の片隅に、今週の漫画アクション

2017年05月18日 21時15分00秒 | 
今週号も本編再掲載と、ファンブックからの先行分という組み合わせです。



しかし...このコントラスト...エグイですねぇ(^_^;

こうの作品が、この雑誌の中で如何に一服の清涼剤的な役割をしていたのかがわかります。

ほいでもってこのカット、今度Tシャツになるんですよね!

このチョイスは素晴らしいです。是非とも入手したい(^_^)

そして今号の先行掲載は、イトカツ・とだ勝之・ヤマザキマリ・ひうらさとる・篠原健太・鈴木健也・清野とおるの各氏(^_^)

この中で知ってるのはヤマザキさんくらいですが、径子さんの描写が素敵です(*^o^*)

ご自身に一番近いものを感じ、親近感が沸くのだなという想いが伝わってきました。

鈴木さんの描く10年後のすずさんも色気が増しててイイ!こうのさんのタッチも見事に再現してるし、ファンの心をくすぐってくれます(^_^)

先日の片渕さんイベントで、ファンブックには「あ○たの○ョー」で超有名な巨匠漫画家さんも寄稿されるとのことです!

ひょっとしたら次号の先行掲載に???

楽しみに待ちましょう!!\(^o^)/



ぜひ読んで欲しい、こうの史代さんの作品

2017年05月05日 17時35分00秒 | 
作家にしても俳優・歌手なんかにしてもそうなんですが、一度ブレイクしてしまうとイメージが固定してしまう傾向ってありますよね。

世の中的に刷り込みが強くなってしまい、新規の依頼や求められるものが同じようなものばかりとなり、それ以外のイメージやジャンルを挑戦しにくくなってしまう。

そうしていく内に飽きられしまい、忘れ去られていく...。

「この世界の片隅に」が映画化され、原作マンガが大増刷されミリオンセラーに達した、こうの史代さんですが、そんな固定イメージになってはいないかとちょっと心配になってます。

確かに同作は過密とも言える情報量と、張り巡らされた伏線とその回収の見事さで、名実ともに代表作と言っても良いとは思います。

でも、こうのさんは決して「戦争もの」を好む作家ではない!...とこれだけは言っておきたいなと。

「この世界の片隅に」に前後する作品だけを見ても、その広がりを感じ取ることができます。

ということで、個人的に好きな2作をご紹介(^_^)/

まずは、前作の「さんさん録」全2巻


妻に先立たれた初老の男が、息子夫婦と同居することになり、そのギクシャクぶりと、まだ男としての生々しさも残しつつ周囲の人々との触れあいが楽しい、これまた日常系な作品です。やっぱり小津安二郎の匂いも強く感じるし、現代風に置き換えて描くとこんな感じなのかもなぁと思ったりもする作品だったり(^_^;

嫁が呉出身の人で、終盤にそこを舞台にして描くシーンもあったり...どこか次作となる「この世界の片隅に」との繋がりも感じます(この嫁さんもすずさんっぽいとこあるし(*^o^*))。

これはもし映画化するならアニメよりも実写が向いているかもしれませんね。監督は、小津安二郎の孫とも言われる是枝裕和さんなんか良い味出してで描いてくれそうです(^_^)


そして後作の「ぼおるぺん古事記」全3巻

これはもう壮大な実験作...よくこんな企画が通ったなぁと。

セリフやト書きはすべて「古事記」の原文マンマで、馴染みがなければ外国語みたいで読みづらいことこの上ない!(^_^;

でもそれを補うかのように、絵の表現力でカバーしていて..漫画というよりは絵物語な感じでしょうかねぇ?

先日ご紹介した「サザエさんうちあけ話」の絵心経を発展させたような感じもします。

「この世界の片隅に」の次作としてガラッと違う作品となったので、当時は軽く衝撃もあったのですが(^_^;、個人的にも古代史や神話ジャンルは好きなので、大変おもしろく読ませてもらいました(^_^)

これはアニメ化したら相当おもしろそう!と思いますが、かなりの理解力とセンスが要求されるので、生半可な志向では難しい...やはりコダワリの強い片渕さんになっちゃうかなぁ...。

こうの史代さんの作品に共通するのは、ほのぼのタッチでありつつもどこか陰がある...独特の死生観ですかね...婉曲的にほのかに漂っている感じなんですが、決して重すぎないし、軽すぎないところが大好きです。小津安二郎のいう「懐に隠した刃物」があるんですよ(^_^)


「ぼおるぺん古事記」以降...ちょいちょい短編はありつつも、あまりまとまった長編ストーリー漫画を描いていませんが、いろいろ暖めている最中のようでもありますし、今後も期待の大きい人で、楽しみに待っているところです。

ともあれ...映画に感動し、こうの史代さんという作家を知り、原作も読んだ方であれば是非これらの作品にも触れ、こうのさんの表現者としての可能性を感じとっていただきたいなと思います(^_^)



この世界の片隅に、今週の漫画アクション

2017年05月02日 21時00分00秒 | 
今週もバッチリと(*^o^*)

ファンブックの制作進行中は以前のまま...いつ発売なんじゃろう。

今号の先行掲載は、森繁拓真・宇仁田ゆみ・青木俊直・ゴトウユキコ・仙道ますみ+紅林直・菅原敬太の各氏が作品への愛を語っておられます(^_^)

で今号の原作再掲載は映画でも描かれていた憲兵さんエピソード。

ちょうど界隈で話題になっていますね。「サザエさんのうちあけ話」に元ネタがあったと。

これNHK朝の連ドラ「マー姉ちゃん」の原作となった、長谷川町子のエッセイ作品です。

長谷川さんは私も大好きで尊敬もしている漫画家・田河水泡の弟子ということもあり、当時熱中して見てました(もう40年近くにもなるんだなぁ...(´д`))。

その中のエピソードとして、長谷川さんがスケッチしていたら憲兵さんに捕まったという話がね。

イラストを交えての文章...こういう形式を「絵心経」というらしいです。

原作の巻末にキチンと参考資料としてクレジットされています。


以前にも著名なアニメーター・大塚康生さんが終戦直後に米軍車両をスケッチしてたら進駐軍のMPに捕まったというエピソードを紹介しましたけど、当時の絵描きは本当に嫌な思いをしたんだろうなぁと思わされます。

すずさんはそんな絵描きの本能ともいうべき行動の総体であり、まさに後生に伝える役目を担ったキャラクターでもありますね(^_^)

子供と間違われてチョコレートもらったという話も...。


怖い話として、私の母も同じ経験をしています。

ある夜、とつぜん酔っ払った米兵の集団が浮かれて玄関の戸をたたく...一つ間違えるととんでもない目にあう時代です。

こんな事には二度となってほしくないもんですよね...。



久々に小津本を読む。

2017年04月22日 17時50分00秒 | 
映像文化を志す人へ 小津安二郎の映像を読み解く」。


著者は長年テレビ局に勤務、ドキュメンタリーやドラマの制作に携わった人だけにビジュアル面から小津安二郎作品に迫り、解釈していくという形式です。

主に紀子三部作「晩春」「麦秋」「東京物語」を取り上げ、独自に絵コンテを起こして解説しているので、イメージしやすく、とても楽しく読めました。

でもなんか読み進めていくとですねぇ...まるで「この世界の片隅に」の解説をしているような錯覚をおぼえてしまうという奇妙な感覚もありました(^_^;

「例えば“笑い”というシチュエーションを考えてみる。観客の潜在的な感情が作品と重なった時、初めて笑いを誘うのである。そこにあるのは”嘘”のない笑い、これがリアリズムだと思う。決してギャグではない”真”の笑いである」

「作品の意図した”もののあわれ’”を表現するには、ドラマチックなものは妨げになると小津は常々考えていた。だから劇的な表現は自分の作品には不必要なものである。”もののあわれ’”という東洋的な映像を印象づけて描き出すには、静かに鎮ませた鈍色の映像が不可欠というのが徹底した信念であった。観客自身に、少しでもドラマの余韻を埋めさせるにはこの方法しかないと小津は腐心した」


小津作品の論考として特に目新しいものではないのですが、映画作品としての「この世界の片隅に」触れた後だと、やはり自分は小津的な要素に喜びを重ねていたを再認識できるんですね(^_^)

逆にいえば、監督の片渕さんは「この世界の片隅に」をもって、アニメ作品で初めて「もののあわれ」の領域に到達できたんじゃないかと思ったんです。

「この世界の片隅に」は説明調になることを避け、ドラマとしての起伏やテンションの高低差も少なく淡々としていますが、観客がその行間を埋めることで完成するという理想的な作品です。

「余白」とか「余情」と言われるものにつながっていきますが、これは以前、高橋治著「絢爛たる影絵」をご紹介しましたが、その中で若き高橋が執筆したシナリオを見ての小津の鋭い感想を思い起こします。

「上手くないね。君のは勘定合って銭足らずだ」
「どういう意味ですか」
「ああ、なにもかも全部書いちゃっちゃ駄目だということさ」
『東京物語』の撮影中、隠せ、隠せと出演者にいい続けた小津の姿が咄嗟に頭に蘇った。
「大事なのは勘定が合うことなのかい。それとも銭が残ることなのかい」
自分の体験を脚色したものだっただけに、そのシナリオは思い入れが過剰で、確かに説明的だった。 シチュエイションとストーリーはよくわかる。が、それが人を揺り動かすものに高まっていない。それを小津は勘定だけが合っているといったのだ。
「映画の人物というのは、懐に、なんか刃物のようなものをのんでなきゃ駄目なんだよ。確かに刃物がある。それがどんなものか、いつ抜かれるか。客はわくわくしながらそれを待っててくれるのさ。あのシナリオはあけっぴろげで、腰巻チラチラさせてる女みたいだな」
まさに袈裟がけに一刀両断だった。


世の中「あけっぴろげで、腰巻チラチラさせてる」作品がどれだけ多いことか!(^_^;

時空を超えて、今でも小津安二郎は問いかけ続けていると思います。

「この世界の片隅に」が好きで、何度でも映画館に足を運んでしまうのは、正に「銭が残る」からなんです(*^o^*)



この世界の片隅に、今週の漫画アクション

2017年04月18日 20時25分00秒 | 
今号も「この世界の片隅に」の再掲載と特集あり(^_^)



「この世界の片隅に」本編は周作さんとすずさんの○○シーンが雑誌サイズで拝めます(*^o^*)

そして特集...。
前号に引き筒いて、近々出るというファンブックからの先行...。

私屋カヲル・ほんとごたんだ・大西巷一・田亀源五郎・たかの宗美・田中圭一の6氏が作品への愛を語っております。

双葉社・アクション系にゆかりの深い作家さんのようで...田中さん以外は知らない方々ですが(^_^;

次週も先行掲載...むむ...このまま見続けていたら、ファンブックの美味しいところを先に知っちゃうことになるのか??

悩ましいけど、また買っちゃうんでしょう(^_^;