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どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

昭和天皇物語、購入

2018年02月09日 21時38分00秒 | 
なんとなくAmazon眺めていたら引っかかって...一瞬我が目を疑ってしまった(^_^;

え?漫画で昭和天皇を描いているの??(^_^;

「なか身!検索」に対応していたので、冒頭部分を読んでみると...やはり想像した通り、昭和天皇の生い立ちを追ったドラマでした。

へ〜!凄い凄い!よくこんな企画通ったもんだなぁ...かなりな英断、まずは小学館ビッグコミックオリジナルに拍手を贈りたい(^_^)

原作・半藤一利さん、脚本・永福一成さん、監修・志波秀宇さん、そして作画に能條純一さんという万全を期して臨んでいる姿勢がうかがえます。

私は漫画を選ぶのは主に絵面で、能條さんの端正で抑揚を抑えた作画が気に入り、単行本を買って読んでみようと思い立った次第です。

天皇歴代としても、誰か別の人の話や歴史群像の一人として登場することはあっても、その人自身を主人公にしたドラマって今まで無かったんじゃないですかね?

戦後開かれた皇室...とはいえ、親子・兄弟・友人に対して、どんな風に接しているなんて見ることできませんし、やはり今もってベールに包まれている存在です。

現人神として奉られ、大戦中も台風の目のように静謐な世界にいた...というようなイメージなんですが、実は何を見て、聴いて、どう考えていたのか...もっと身近で地続きのある存在として、知りたいなぁという気持ちが大きいワケです。

そりゃ人生すべてを描くなんて無理だし、表現的に自己規制してボカしている部分もあるとは思いますが、行間というがコマとコマの間をどう読み解いていくか...読者の力量も問われるものでしょう。

昭和という大きな時代が終わって30年、やがて平成も終わりを迎える今...ある意味で歴史上の人物になってしまったんだなぁ...と昭和後期ドップリ世代として感慨を抱きながら、読んでいこうと思っております(^_^)



宇宙戦艦ヤマトの源泉たる一冊!

2018年01月26日 20時30分00秒 | 
その名も「宇宙戦艦ヤマト 《冒険王 オリジナル》 復刻決定版」!(*^o^*)

予定より約一週間遅れて、本日到着です!

ズジッとくる300ページを超えるボリュームに、正にオリジナルのヤマトがギッシリと詰まっております(^_^)

フルカラーも!(ウネウネッとした古代くんが素敵です(*^o^*))

二色刷も!!

キッチリ再現されて、冒険王をセッセと買ってた当時の自分を思い出す...(ノД`)

Amazonなど他の書籍通販でも購入できますが、復刊ドットコムだとオリジナル複製原画が特典で付いてきます。

これがまた精緻な再現度で...フキダシ内のセリフ写植の切り貼りまで感じ取れるというコダワリっぷりで...。


へぇ〜!っと驚いたのは巻末の「資料二 関連図版」です。

一部ですが、「TV番組企画書」が掲載されていました。

これは以前にもご紹介した「宇宙戦艦ヤマト全記録集」でしか見たことなかったので、よく載せてくれて...うれしい(*´艸`)

これ一冊で、44年前にヤマトがどんな始まりをしたのか...今の漫画やアニメの展開とちょっと違う雰囲気とか...いろんな味わいができる価値の高い書籍だと思います(^_^)

そうそう!キャプテン・ハーロックまで出てきて、その正体はあの人だったんだよな!とか小学生時分の自分に戻ってワクワクしてページをめくっております\(^o^)/

そして...松本零士という人がいなければ今へと繋がるヤマトの成功は間違いなく無かった...そう確信できる存在なんです。



素晴らしき、こうの史代劇場(*^o^*)

2018年01月20日 22時25分00秒 | 
新刊「ギガタウン 漫符図譜」が我が手にも到着です。


これまでも度々ご紹介させていただきましたけれど、一冊にまとまるとまたこれが良い感じで(^_^)

図鑑みたいな体でなんですが、普通に四コマ漫画として読めるものです。久々にホームグラウンドに戻って、思いっきり楽しみながら腕を振るっている姿が目に浮かぶよう...。

元となっている「鳥獣人物戯画」を見事に拡張表現していて、今となっては鳥羽僧正ではなくこうのさんの作品に見えてしまうくらいに(^_^;

後書きさえも「おしまいに」と題したマンガで現されており、さりげなく関係者への謝意、そして...亡くなったお母さんへ捧げる作品ともなっているという...。

こうのさんのあらゆる物事に媚びない阿ねらない、そして時流に載ることもない、我が道を行く精神が大好きです。もう大尊敬(^_^)



黒澤明 DVDコレクション

2018年01月17日 21時05分00秒 | 
昨日・今日とこんな広告が!


全30作品のDVDに色々とオマケを付けてのリリースで(^_^)

一発目は「用心棒」で990円、迷うこと無く購入ですよ!

綴じ込みをバラすとこんな感じ。

解説書(右)と復刻版パンフレット(左)...ホッチキスで本体にくっついてますが、簡単に外せるようになっています。

でもって作品収録のDVD。

同メニュー画面。

本編はチャプターも字幕もない、シンプルな仕様。シリーズガイドは8分ちょっとで全作品を紹介する動画です。

いや〜なんと言っても一番のお目当てはパンフでしょう。

公開当時のまま、広告もそのまま収録されていて、とても良い感じです(^_^)

三船敏郎さんと仲代達矢さんの対談や、黒澤明さんと菊島隆三さんの制作秘話なんかも載っていて、メイキング読み物としても楽しいし、当時の気分も味わえます。

へぇ〜と思ったのは...。

森繁久弥さんの「社長道中記」と二本立てだったんですねぇ。黒澤明の最も脂がのった時期においても、一本立てでは興行的に不安視されていたんだと...。

それにしても両作で加藤大介さんや山茶花究さんがまたがりで出ていて、並べて観ると違う味わいがあったんだろうなぁと脳内再生してしまいました(^_^)

解説書には当時を振り返る仲代さんのインタビューも読めて、990円でこれだけ楽しめて大変お買い得です!次号からは1790円なんだけどね(^_^;

3号までは復刻版パンフが付き、以降は30号全部購入したら、特典として15作品のパンフをまとめて貰えるというシステムらしい(うまいこと考えるもんだ(´д`))。

黒澤明没後20周年を期しての企画なんでしょうけども...もうそんなに経っちゃったのかぁ...。

当時、一般葬儀の列に並び献花を捧げましたよ...祭壇はキンキラリンな黄金の茶室みたいな感じで...確か黒澤組の美術・村木さんの手によるものでしたね。

そんなこんなを頭に巡らせて、今回のコレクションを楽しんでおります(^_^)



まんがでわかる まんがの歴史

2018年01月14日 19時00分00秒 | 
大塚英志さんの新作です。


タイトルからすると子供向けみたいな感じですが、大人向けに書かれています。

「『のらくろ』は『軍人』であったが故、成長しなくてはならなかった」という項目も(^_^)

要するにミッキーマウスにみられる記号性を日本人がどう解釈して取り入れていったか...単純に「鳥獣戯画」や「北斎漫画」をルーツとして、今日のマンガやアニメがなったワケではない...そして戦争とプロパガンダとの相関とかね...そういう分析と考察をまとめたものという感じでしょうか。

大塚さんが美大で担当した「まんが表現史」という教科の内容を元にしているそうです。

論文ではなく、自ら丸っこい感じのまんがキャラとなって進行していくので、とても読みやすい。

大塚さんの本はこれまで何冊か読んだことあるんですが、けっこう挫折率が高くて(^_^;

これくらい砕けてくれると私のレベルとしてちょうど良い案配なのかも...。



小津安二郎、無印良品で

2017年12月20日 20時35分00秒 | 
こんな可愛い小津さんの本出ていたんですねぇ(^_^)

「人と物」シリーズという同店独自の文庫本です。

無印良品という雑貨店らしく、カタログのような体で158ページに小津さんにまつわるモノや、書画、映画の絵コンテなどを適度なバランスで配し、当時のコメント・手記・インタビューなどで構成された書籍です。

簡素な装丁だけど、センスを感じます。

通販でも購入できるけど、送料が750円もかかって2.5倍にもなってしまう(^_^;

通常の書籍販売ルート(Amazonとか、一般書店に扱い)にないようなので、無印良品の実店舗で購入(税込み540円)するのがお勧めです(^_^)

また店によって書籍の扱いが有ったり無かったりしてるよう事前確認した方が良いかもです。

ちなみに私は立川店で買いました。



小津安二郎、生誕114年

2017年12月12日 14時15分00秒 | 
そして没後54年。

60年カッキリ、誕生日の数字も1212と、まるで自身が描く作風そのもののような生涯...。

今年においては5や0の付く年ではなく中途半端ってこともあり、特にメディアでも取り上げられてないし、テレビで特番なんてのもありません(^_^;

ノーベル文学賞を受賞した作家のカズオ・イシグロさんがコメントでちょっと触れた程度です。

でも深い小津ファンは健在で、毎年何冊かは研究書が出ていて、見つけると読まないではいられないという(*^o^*)

今読んでいるのはこの二冊。

望郷の小津安二郎」と「小津映画 粋な日本語



「望郷の〜」は今までにちょっとないような面白い切り口で、小津さんの生い立ちを追いながら、その時々に起こった出来事や経験がその後の作品にどんな風に現れているかをあぶり出していくという構成になってます。

「小津映画〜」は作中人物の独特な言葉遣いや言い回しを検証しつつ、作品やシーンを辿って味わっていくという感じかな。

どちらもまだ冒頭部分しか読み進んでいないのですが、なかなか掘り込み具合が楽しい(^_^)

余計な説明はない、一番見せたいものは隠す...小津さんがこの世に遺した謎はまだまだ尽きることなく、沼のように深いのです。



時代によって作られるイメージ

2017年12月05日 20時55分00秒 | 
日本神話はいかに描かれてきたか: 近代国家が求めたイメージ」という本の紹介記事。

読んではいませんけど、着眼点が面白いなと。

これ見て思い出したのは、恐竜のイメージで、昔やってたテレビ番組「トリビアの泉」だったと思うんですが、皮膚の色とか体毛描写とか適当に描かれていると紹介されて、思わず「へぇ〜!」と唸ったことで(^_^;

言われてみれば、古代人の服装・髪型なんて誰も見たことないワケだし、その時代において、こんな感じかなぁ...って適当に図示し、それが一般的なイメージとして広まった...というのは結構多いんでしょうね。

もちろん適当なだけではなく、その時代における思惑や策略も含めて...ってことが紹介されている本のテーマなのかも。

ちょっと興味をそそられました、読んでみようかな。

因幡の白ウサギに登場するワニも確かに曖昧...本によってサメだったり、酷いのだと熱帯ジャングルに生息するワニが描かれることもあったりね(^_^;

ちなみに、こうの史代さんの「ぼおるぺん 古事記 二 地の巻」では...。

ちゃんとサメのような大型魚類として描かれています、サスガじゃ(^_^)



こうの史代さんの新刊!

2017年11月28日 16時20分00秒 | 
ギガタウン 漫符図譜」です!

なんとなく単行本化は無いんじゃなかろうかと、「一冊の本」を定期購読して、1丁目から毎月コツコツ切り抜き保存してきたんですが...。

これでキチンとした形で保存・所有できる!(*^m^*)

発売は年明け1月19日、迷わずポチッとしましたわ\(^o^)/

鳥獣戯画の世界をアレンジしつつ、漫符の解説書にもなっているという...こうのさんの視点は本当に面白いです!



6年ぶりの続刊という...(^_^;

2017年11月26日 18時39分00秒 | 
冒険エレキテ島」の第2巻です。

「鶴田謙二初、6年ぶりの続刊!『2巻』出た!」...帯も飛び上がらんばかりに踊っております...出たって...(^_^;

1巻の奥付みたら2011年10月と...確かに丸6年もの歳月が...どんな話だったか忘れちゃったよ〜><

鶴田さんのアッケラカ〜ンとしたキャラや世界感が好きで、新作出たり、エマノンシリーズとか忘れかけた頃にヒョッコリ顔出すように続刊だしたりする度に買っちゃうんですけどね。

去年出版された「The Art of SHIN GODZZILA」に封入・描きおろしB3両面ポスターでも正にヒョッコリ顔出したんでビックリ(゜ロ゜)

みくらちゃん?...まぁ、なぜ?と考えるのは野暮ってもんですけど、もしかしたら続きが出る日も近いのかな...と予感はしてました。

待つのはつらいので、忘れることにしているという...1巻を読み直して思い出し、2巻も楽しみ、ラストでアッあの人は!?ってところで「TO BE CONTINUED」です(^_^;

絵のタッチや雰囲気は維持しているものの、描き込みや描線が軽く細くなってきてる感じがしましたね。洗練されてきてるということかな?

この続きはまた6年後?...ひょっとしたらもっと先??還暦すぎてしまうわぁ...(´Д`;)