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どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

黒澤明 DVDコレクション、購入特典到着(*^o^*)

2019年07月20日 20時55分00秒 | 
全30作コンプリート、応募して待つこと4ヶ月半を経てようやく我が手に!

包装は大きさ別に6部と9部に分けられていました。

左上から「静かなる決闘」「野良犬」「羅生門」、左下から「生きものの記録」「蜘蛛巣城」「どん底」の6作品。

左上から「生きる」「隠し砦の三悪人」「悪い奴ほどよく眠る」「椿三十郎」「天国と地獄」、左下から「どですかでん」「デルス・ウザーラ」「影武者」「乱」の9作品。

やはり初期ほど簡素な作りになっていて、「静かなる決闘」はペラ1枚を三つ折りで、文字通りパンフレット...というよりチラシに近い感じです。

そんな感覚で無料配布していたのかも...。

インクは2色使ってるけど、紙質も当時のものは藁半紙に近い粗悪なものだったんだろうなぁと想像できます。

値段はどうだろうと思って裏表紙あたりを見ても、明記されている物は案外少なくて、「野良犬」に「定価十円」とありました。

昭和24年の十円...今の感じだと100〜200円くらいですかね。「野良犬」は流石にペラ1枚ではなく、2枚を重ねて二つ折で全8ページ...まぁギリでお金取れる体裁...ってところかな(^_^;

どのパンフレットも時代性が出ていて面白いです。

「どん底」の裏表紙に「新宿どん底」と...飲み屋らしいようで、「どん底カクテル特別割引」とある...ちょっとした作品タイアップなのかもしれません(^_^)

ところで気になるのは残りの12作品分のパンフは何故復刻しなかったのだろう...戦時中〜終戦直後の9作品は最初から無かった...あるいは復刻可能な形になっていない...というのは容易に想像できる。90年代の3作品のパンフはしっかりしたものがある筈だが...権利の問題なのか?

まぁ...なにはともあれ、コレクション3号までついていた「七人の侍」「用心棒」「赤ひげ」と合わせ、

18作品分の復刻パンフレットをゲットできた次第です\(^o^)/



北沢楽天という漫画家(2)

2019年05月20日 20時55分00秒 | 
ということで、前回ご紹介した本「北沢楽天日本で初めての漫画家 ~もっと知りたい埼玉のひと」をさっそく入手しました(^_^)

全96ページ、平易な文調で読みやすく、関連図版も豊富に掲載されていて、面白く読めそうです。

まだ冒頭しか読んでませんが、北沢さんは家格の高い武家の生まれなようで、恐らく佐幕派だったため、維新の頃に家屋敷が召し上げられて、父君は相当苦労したみたいです。

格式高い家柄であれば、絵描きなんぞトンでもない!と一蹴されたのかと思いきや、父君も絵をたしなむ人だったようで、画家を志した北沢楽天さんをバックアップしてくれたそう。

横浜の英字新聞社に勤務して、そこから風刺漫画へと繋がっていくんだろうと思いますが、その経緯がどのようなものであったか...読み進めていくのが楽しみです(^_^)



小津安二郎大全

2019年05月12日 18時38分00秒 | 
タイトルにある「大全」ってのは少々オオゲサな感じがしましたけどね(^_^;


500ページを越える分厚さですが、様々な所縁ある人・著名人・研究家が寄せた想いに愛情がこもっていて、それぞれ数ページずつということもあって、とても楽しく、一気に読んでしまいました。

さながら現代版「小津安二郎・人と仕事」ミニバージョンという感じですかね(^_^)


小津作品といえばローポジ・50ミリレンズというイメージですが、特にレンズへの検証で50ミリばかりではなく、40ミリも多用していたという研究結果が特に面白く、この本の白眉ではないかと思います。

そして最後の三作タイトルに「秋」の文字が付いている...というのも印象に残りました。「晩春」「麦秋」「東京物語」が紀子三部作なら、「秋日和」「小早川家の秋」「秋刀魚の味」は秋三部作なのだと...。

こういう発見と新たなイメージが出来ると、また見たくなってしまうんですよ。興味が尽きることはないなと(^_^)

以前「大系 黒澤明」という、黒澤さんに関するあらゆる文章・資料を5巻にまとめた大書が出ましたけど、その小津版があっても良いんじゃないかなと。上述の「小津安二郎・人と仕事」や「全日記 小津安二郎」なども全部掲載する形でね。

そういったものは現在入手困難だし、復刊するとも思えない...かなり大変なことだろうと思うんですが、後世に伝えるため、ここらでシッカリとまとまった書物が欲しいなと感じている次第です(^_^)



安彦良和コミック最新作「乾と巽―ザバイカル戦記―」

2019年05月10日 21時50分00秒 | 
その第一巻を(^_^)

先日NHK・Eテレで放送された「こころの時代〜宗教・人生〜」に出演された安彦さん。

その中で紹介され、作品の存在を知った次第(^_^;


実に不自由ですね。結末わかってるわけだから...大きな意味でのね。だからどこの部分をどうやって切り取って話しにするのかっていうことですけどね。不自由さの中で話しを紡ぎ出すしじゃないわけで。でもそれも魅力なんじゃないかなっていうのは思ってるんですけどね。どうにでもできるっていうのは、とても楽しそうで実はつまらないんじゃないかって気がするんですね。

やっぱりあの...浮かばれなかった人たちなんていうと、すげえ大げさな話になっちゃうけど、浮かばれなかった人たちがすげえいると思うんですね。それをどうこうってことはとても言えないんだけど。ただ浮かばれなかった人たちがすっごくいるんだよなっていうことに気づくだけでも良いんじゃないだろうかっていう気がする。


安彦さんのコメントは、この作品だけではなく、これまで自身が手がけてきた歴史物すべてに対する感慨かと思われますが、「乾と巽」も表の記録としての歴史の裏で、もがき苦しみ、それでも強く命の火をともし...そして名も残さずかき消されていく人々を面白く、そして哀切の視線で描く作風にいつも引き込まれてしまいます。

タイトルであり、主人公二人の名前でもある「乾(いぬい)」と「巽(たつみ)」は東洋の方位である八卦において、北西と南東という正反対に位置する名称です。

そして「乾」は天を、「巽」は風の象徴。人物の職業は軍人と記者...彼らが織りなす物語はいかなるものか...装甲列車の戦闘シーンから始まる描写は重厚そのものです。

大正時代のシベリア出兵...その史実についてもあまり詳しくは知りませんが、「最後の長編連載」作品とのことで...独特の取っつきにくさもあるんですけどね(^_^;...まぁ、じっくりと味わいたいと思います(^_^)



いきなり復活っ!漫画家・大友克洋(*^o^*)

2019年04月16日 21時33分00秒 | 
本日発売「漫画アクション No.9 2019年5/7号」で!

ポスカとポスターの付録付き(*^o^*)

正直いって面食らいました...ここで大友さんが新作なんて想像もしてなかったし(^_^;

もちろん大好きだったもんで、1作目の「気分はもう戦争」所有してますが...。

1982年...37年ものギャップですよ...(´д`)

どのページもすっかり酸化して茶色くなっちまった...時の流れを感じるなぁ。

大友さん自身、ペンを使って漫画描くのが久しぶり過ぎて、16ページに2年も費やしてしまったらしい(笑)

「続く(かもしてない)」とあるが、いつのことやら...描く方、読む方、どっちが生き残るか勝負ですな〜(^_^;

まずは旧昨を読んで復習せんと...読みながら色々と思い出します...そうそう人種の描き分け凄えなぁ!とか、「童夢」を経て「AKIRA」でブレイクする前の...アングラ期最後の作品だったよなぁとか...ね。

あぁ年取ってしまった...ハチマキ同様、こっちもスッカリ禿げてしまったよ...はぁ(×_×)



豆腐屋はオカラもつくる、読了

2019年03月24日 19時10分00秒 | 
金沢の出版社・龜鳴屋「豆腐屋はオカラもつくる 映画監督 小津安二郎のこと」。

同社の本は一般書籍流通に載せてないので、通販で購入します(なので書店やAmazonなどでも買えません)。

限定502部、巻末奥付にはシリアルナンバー(^_^)


著者・田中康義さんは小津監督作「早春」「東京暮色」「彼岸花」に助監督として製作に携わった方...ドキュメンタリー「小津と語る」を監督された方でもあります。

本の装丁は田中さんによるもので、「彼岸花」っぽくドンゴロス調の布張り(糸かがり 麻布クロス装)に黒・白・赤の文字をあしらったデザインがファンの心を擽ってくれます(^_^)



小津さんの有名な言葉「私は豆腐屋だからね。絹や木綿、揚げやガンモまでなら作れるが、ステーキやハンバーグを作れと言われても、それは出来ない」に拘り、主に関わった3作品を軸にして戦前のサイレント作品から、戦争をはさんで最後の「秋刀魚の味」に至る流れを考察し、田中さんの受け止めた印象を真摯な語り口でまとめられ...読んだ感覚としては...田中さんのお宅で静かにジックリとお話しを伺う...そんな雰囲気のある一冊です。

本書は、上述の小津さんの言に対し「豆腐屋ならば、オカラも作れますね」と返した田中さんの一言で始まります。

松竹・大船撮影所正門前にあるファンにとっては伝説的な食堂・月ヶ瀬の奥座敷、「早春」を前にしての打ち合わせの席でのエピソード...この「オカラ」発言に場の空気は一瞬にして凍り付いてしまったと...小津さん51歳、田中さん25歳...親子くらい離れた両者の会話。どのような顛末になったかは是非読んでみてほしいです(^_^)

「オカラ」の別名を関わった作品に例えて展開していくのが面白かった。

「早春」を「卯の花」。
「東京暮色」を「雪花菜」。

そして初のカラー作品「彼岸花」は松竹を「松茸」と置き換え、食材のイメージで展開していきます。

戦前の作品「父ありき」と「彼岸花」を比較して考察していくのも興味深かったです。「父有りき」の現存するバージョンは所々不自然にカットされていて、脚本と比較すればそれが戦争色の強いもので、戦後GHQによる検閲の影響とわかるのですが、本来であればオリジナルに戻しても良いはず。

それが不可能なのは我が国の映画作品に対する杜撰な管理が影響し、多くが失われていると...映像作品はその場だけの商品に過ぎず、キチンと保存して後世に遺産として遺す考え方が稀薄だったんですよね。映画だけじゃなくて昭和の終わる頃まで、TVドラマなどVTR収録の作品なんかも放送後は上書きして使い回し、ほとんどが失われてしまってます。NHKからしてそんな意識で、本当に慚愧に堪えません。

それからモノクロ時代の「東京暮色」までが主に崩壊などの深刻さを描く「家族劇」、カラー化された「彼岸花」からはちょっとした騒動をコメディタッチで描く「家庭劇」へシフトしていったニュアンスの変化という捉え方も、なるほどと感じられ新鮮でした(^_^)

田中さんの先輩でもある高橋始さんによる「絢爛たる影絵」を読んだ時にも感じましたが、研究者や評論家による著作とは違い、やや曖昧な記憶でも、直接に関わった人の文章は深みや味わいが全く違っていて活き活きとして読感も爽やかなものがあります。

...そして締めくくりは、やはり伝説の女優・原節子さん...そして小津さんとのエピソードです。

お二人は当時のマスコミになかり取り沙汰されていて噂が絶えなかったみたいですが、田中さんが小津さんから聞いた一言が...すごくスパイスになっています。あぁ...この本に出会えて良かったなと感じた次第...(*´艸`*)


部数限定のためか少々お高い本(税・送料込み3,108円)ですが、値段分以上の価値がある一冊だと思いました(^_^)



黒澤明 DVDコレクション、コンプリート

2019年02月28日 20時50分00秒 | 
昨年1月から開始してコツコツ購入してやっと...。

この手の「週間ナントカ」みたいなシリーズでここまで買いそろえたのは初めてです。

専用バインダー二冊分ですわ!コレクション30作品全部ともなると、結構なボリュームになるもんですな...。

正直後半はちょっと辛くなって、ここらでもう良いかな...止めようか...の思い連続でしたけど、まぁなんとか辿り着きました(^_^;

でも...実は30巻でフルコンプってワケじゃないんですよね...(´д`)


なんと...助監督でとか脚本でとか、なんらかの形で携わった10作品が追加になるらしい(^_^;

31号の「馬」は、タイトル通りの馬の描写の美しさ、そして高峰秀子さんとの運命的出会いともなった作品で、以前から是非観てみたい一作でしたので購入したいなと...。

32号以降のは...う〜ん...現状は良いかな...たまにBS放送でやったりしますからね...ちょっと気持ち悪いんですけれども...。

ともあれ30号購入特典は晴れてゲットできます(*^o^*)

18作品(内3作品分は1〜3号の付録で入手済み)の復刻パンフレットね!

こっちはフルコンプ!専用ハガキで応募です。

紙質がどうのって批判もあるけど、要は中身を拝めるってことが肝心ですから(^_^)



月刊モデルグラフィックス4月号、購入

2019年02月25日 20時35分00秒 | 
月刊モデルグラフィックス」のロゴがほとんど見えない表紙(^_^;

全ページの3分の1強もの関連特集!

同誌が「この世界の片隅に」特集をやるってのは知ってましたが...。

まさかこんなボリュームとは...完全に誌面ジャックしているじゃないですか\(^o^)/

アニメ関連誌ならともかく、原作に出会って早11年...映画化を期に、作品世界は広がっていき、ついにプラモ雑誌まで黙っていられないほどの展開を見せるなんて...胸アツで涙が出てきますよ(´;ω;`)

まだパラパラッと捲った程度ですが、すずさんのやら、大和やら、コルセアやら...ページから溢れ出てきてクラクラしております(@o@;)

巻頭・巻末のカラーページもほぼ独占!もう眺めているだけでしみじみニヤニヤしとるんじゃ〜状態(*^m^*)

今年はいよいよ新編「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」公開予定の年ですけど...いや〜凄いことになってきてるんやなぁと...。



2001年宇宙の旅、ますます好きになってしまった一冊に(*^o^*)

2019年02月02日 21時50分00秒 | 
2001:キューブリック、クラーク」...昨年末に購入して読み始め、600ページにも及ぶボリュームにビビリながらも(^_^;、約一ヶ月で完読してしまいました!

遅読・積ん読で挫折率が高い私にしては、物凄い勢いで(*^o^*)

とにかく...もう面白くて面白くて止まらなくなっちゃうんですよ〜!仕舞いには手放せなくなって、こんなに重く分厚いのに移動時も携え、ヒマさえあれば開き、熱中してしまいました。

今まで判らなかったこととか、想像していたことのほとんどに応えてくれているんです!

本書は「博士の異常な愛情」で成功を収めたスタンリー・キューブリックさんが次回作は宇宙モノなSF作品を作りたいと(当時開催されたNY万博に大いに触発されたのもあった様で...)、当時すでにSF界の大御所となっていたアーサー・C・クラークさんと出会い、構想を膨らませ変化させつつ(この過程・変遷も凄く面白い!)、次第に形にし、手練手管(^_^;でMGMをその気にさせて製作開始、名前が覚えきれないほどのスタッフ・キャストとのやり取り(時にダイナミックに窯変し、時にはトラブって)...そして完成、公開、その後とほぼ時間軸にそってまとめています。

著者のマイケル・ベンソンさんは1962年生まれで私と同い年(^_^;

6歳の頃に「2001年宇宙の旅」と運命的な出会いをして、ずっと追いかけてきた人みたいです。

内容の濃さ・クオリティがハンパない...一次資料に触れ、作品に関わったスタッフ・キャストに直接インタビューしたものがベースとなっており、想像や考察を極力排し、生々しくも核心に迫っているんです...まるで製作当時に現場で見ていたかのように...。

日本語版の監修者・添野知生さん(この方も同い年...なんか落差感じて落ち込むわ〜(´д`;))が、本書「監修者あとがき」で要点をまとめられています。

本書では、これまで明かされてこなかった、あるいは見過ごされてきた重大な疑問に、はっきりとした答えが示されている。例えば、
・『2001年宇宙の旅』に脚本はあったのか?
・骨を投げ上げる動作は、誰が思いついたのか?
・ディスカバリー号は、誰がデザインしたのか?
・スター・ゲート映像の原点となった、ある映画のオープニングタイトルとは?
・アーサー・C・クラークはどこで『2001年』を書いたのか?
いずれも従来の著作やドキュメンタリー映像では、語られてこなかったり、推測するしかなかった疑問であり、五十年目にして謎が解かれ、そこから新たなテーマが開けてくる奥の深さに、改めて深い感動を覚える。


もう正に!正にその通りで偽りなしです(^_^)

上記以外でもテレビ電話のシーン(監督の愛娘ヴィヴィアンちゃんを起用していたのは有名ですが)、考えて見ればプロの子役でもない子供に演技させるのは大変だったんだなと...子供視点の文体で微笑ましいアレンジになってますけどね(^_^)

宇宙ステーションにカメラがゆっくり迫るシーケンスも膨大な時間をかけてコマ撮りしていて、イギリス人スタッフがスタジオにTVを持ち込みスポーツ観戦し、飛び上がって騒ぎ、その振動で宇宙ステーションがガクガクと動いてしまったエピソードに笑ってしまいました(*^o^*)

他にも挙げれば切りが無いほど面白要素満載なのですが、中でもやはり強い印象に残ったのは...今では特効の大御所となったダグラス・トランブルさんのクリエーターとしての覚醒と監督との交流...最後は決別してしまい、とても切なくて、キューブリックさんの葬儀は胸が締め付けられる思いでした...。

本当に素晴らしかった...この本は今後「2001年〜」関連本のスタンダードな一冊になるでしょう。一通り読み終わった時、誰もが2001年オタクとなり(*^o^*)、作品の見え方もガラッと変わってしまうと思います。

そして、映画製作に興味を持ち、その世界を目指す人にとっても素晴らしい教科書にもなるんじゃないですかね!

こんな感じで内容は凄く良かったんですが、翻訳が...熟れていないというか、ときおり日本語になっていない文章だったりで、決して読みやすいとは言えないのが難点。

これだけのボリュームだし、50周年である2018年中に出すために複数分散し、かなり急いでの作業だったせいもあるのかなと(^_^;

でもまぁ日本語版出してくれただけでとても有り難いんですけどね、そうでなければ一生この内容に接することなんて出来なかったワケだから...。

関連各位にお疲れ様と謝意を!(^_^)

...で、本書は巻頭にカラー写真、本編にもモノクロですが、多数の写真や図が収録されているのですが、

それだけでは物足りなくなってですね...。

モノリスを...いや(^_^;「The Making of Stanley Kubrick's 2001 - a Space Odyssey」という洋書のメイキング本まで買ってしまいました\(^o^)/

実はこの本の存在も前から知ってはいたんですが、50周年の年には日本語版を出してくれるんじゃないかな...と淡い期待で待っていたんですね。でも結果的には無かった(コスト的に見合わないと判断されたんでしょうね...)。

でもまぁ大半が写真などの図録集みたいだし、「2001:キューブリック、クラーク」を読みながらの副読本としてなら問題ないかと購入した次第。

その結果は大当りでした(^_^)




撮影セットの裏側、宇宙船ミニチュアモデルなんかが美麗で大判の写真が天こ盛りで圧巻!

モノリスの形状(1:4:9)に拘った変形サイズなので、とにかく大きく、重く、厚くで読むだけで骨が折れるって感じなのですが、やはり買って良かった、大満足!

翻訳本を読みつつ、関連図版を参照するという贅沢な読書を味わうことができました。この組み合わせは最高だと思います(^_^)

総じてですね...これだけのエポックメイキングな作品を作ってしまう舞台裏の雰囲気...スティーブ・ジョブズさんとApple社のエンジニアの関係とどこか共通するなと思いましたね。映画作品というよりも製品の製作プロセスという感じがしました。

キューブリックさん自身も出来上がってビックリだったんじゃないかな...なんせ最初は侵略してきたエイリアンと戦う宇宙戦争みたいな映画を構想していたようで、最終的にあまりに神がかり、時代が早すぎたとも言える作品になってしまったのですから。


かっぱのねね子

2018年12月14日 20時00分00秒 | 
こうの史代さんの新刊ですが、かつて小学生向け学習雑誌に掲載、それを同人誌として出していたという幻の作品。

復刊ドットコムで票を投じた成果?もあって、やっと手にすることができました(*^o^*)

おおらかホノボノした作風なれど、どこか切なさエッセンスも含まれていて...片渕須直さんによるTVアニメ「名犬ラッシー」からインスパイアされた作品でもあります。

表題の「かっぱのねね子」自体は12エピソードで、短編・4コマ・各イラストなどなど、 こうのワールドをたっぷり堪能できる一冊となっております(^_^)

じっくり味わうように読ませて頂きます(*´д`*)