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どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

傷だらけの天使

2017年02月07日 20時20分00秒 | TV
これは懐かしいですねぇ(^_^)

今夜21時から特番も...ちと楽しみですね。

これに合わせたワケじゃないと思いますけど、同作のオープニングを、アニメ「3月のライオン」でパロってました。

比較動画がなかなかお見事GJです(*^o^*)

気だるい雰囲気で、目覚め、散らかりっぱなしの部屋で、いろんなもの掻き分けて、トマトやら牛乳やらコンビーフやらを無造作に頬張るのも何か憧れて、マネしたっけ(^_^;

リアルタイム放送時に爆笑してみてましたが、こうしてみると鬼のように再現してたんですなぁ...。

萩原健一演じる「アニキ」と、水谷豊の「アキラ」の絶妙なコンビネーションが魅力!

私は放送当時、小6で、再放送含めかなり背伸び感覚で見てましたけど(^_^;、アウトローの機微や哀しさみたいなものを感じて、面白い作品だなぁと...その当時の自分の気持ちも蘇ってきます(*^o^*)

あのテイストは今は出せないっすねぇ...。



終わらない人?

2016年11月15日 19時38分00秒 | TV
NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」を見ました。

去年から今年にかけて、引退後の隠遁生活をおくる宮崎さんの動向を追ったドキュメンタリーです。

なんだかねぇ...いろんな意味でモヤモヤさせられるし、気分も悪くなるし、切ないしで、嫌なもの見た〜って感じでしたねぇ(^_^;

ジブリ美術館上映用の短編映画をCGでやろうというところから始まって、その筋のクリエーター集めて、こねくり回し、全く進まず、最後は手描きの物量感で圧倒させて、周囲を黙らせる。

ご本人も言ってますが、こうやって色んな人食ってこれまでやってきたんだなぁという縮図を見せられた気分でした。

結局CGアニメに納得できなかったのか、番組途中でフェードアウトし、突然「長編アニメ作品を作りたい、手描きで!」とブチ上げて終わります。

途中でAIによるCGアニメーション映像を見せられて、宮崎さんを怒らせるのも謎です。

あんなゾンビみたいな気持ち悪いの見せたら怒り出すっての判らないのかなぁ...。

見てるこっちも嫌な気分が増幅しちゃいましたよ(´д`)


あぁ...どうするつもりなんでしょうかねぇ...。

こんな風に番組を流すということは、何らかの思惑が渦巻いていることは確かなのでしょう。

そういうの含めて、死ぬまで藻掻くであろう、宮崎駿の老醜...堪能した次第です(^_^;

昔からのファンとして思うのは、「風立ちぬ」で本当の終わりにしてもらいたいし、もうそっとしておいてあげて...という感じですね。



真田丸、終盤へ向けてイイ感じ?

2016年10月10日 16時39分00秒 | TV
出だし1クールは、う〜む...やはり三谷幸喜は大河ドラマの雰囲気に馴染めていないかなぁ...見るのやめようかなぁと思っていたのですが、豊臣秀吉や石田三成との関係を描く大阪編から急に面白いと感じ始め、今も見続けています(^_^)


長澤まさみ演ずるヒロイン(?)・きりがどうも現代っ子過ぎて鼻につき、シン・ゴジラでのカヨコ並みにウザいキャラ(今ではカヨコにもそんな感じはなくなりましたが(^_^;)だったんですけど、それさえもだんだん良い味出し始め、昨夜は迷う真田信繁にカツを入れるシーンもお見事でした(^_^)

群像劇として、登場する各武将の描き方(上杉景勝のやるせない感じとか、伊達政宗の食えない感じとか)が丁寧で、主役・信繁を受け身的にしているのも面白い。

その受け身ぶりも意味をなしていて、昨夜の回では走馬燈のように思い巡らし、逃げずに運命に対峙しようとする起爆剤として描き、うまいなぁと...以前これもまた面白くみた「龍馬伝」で、龍馬が船中八策をまとめるとき、それまで出会った人々の思いを巡らせていたシーンが印象的でしたが、こういう演出には素直に感動させられます(*^o^*)

さて、いよいよ残り一ヶ月とちょっと...徳川による大阪攻めをどう表現するか、ワクワクしております(^_^)



特撮レジェンドを堪能(*^o^*)

2016年07月20日 23時05分00秒 | TV
先週土曜日、NHKBSプレミアム放送の「ニッポン特撮遺産~続々登場!70年代テレビヒーロー~」なかなか見応えありました。

さすがNHKクオリティ、特撮界のレジェンド4人を紹介!

爆破効果(特技)の菊地潔さん。

ミニチュア撮影(操演)の佐川和夫さん。

光線(特効・光学作画)の飯塚定雄さん。この方は先日の番組でも(^_^)

機電の倉方茂雄さん。

皆さん、私にとってもお父さん世代の方々(*^m^*)

紹介するのみならず、現在引退している方々にお願いし、そのワザを実際に現場で再現までしてもらうという豪華さ!

しっかり堪能させていただきました!素晴らしい...こういう方々にこそ紫綬褒章とか人間国宝とかにしてほしいもんですね。

こりゃ完全保存版ですなd(*^o^*)

もうひとつ嬉しいことは...

初代・仮面ライダー本郷猛としてあまりに有名な藤岡弘さんですが、変身ポーズ誕生の秘密を語り、

2号・一文字隼人を演じた佐々木剛さんまでV出演してもらっているところです!

これは本当に感激しました(;_;)

一時は本当に大変な状態に追い込まれたと聞き、今はどうされているのかな...と思ってましたが、本当にお元気そうで良かった(^_^)

番組冒頭で70年代特撮ヒーローの一覧が紹介されて、

これ見ると、私が夢中になって見て他のは、1973(昭和48)年ころまでだったんだなぁとあらためて思いましたね。

翌年には「宇宙戦艦ヤマト」が法会開始、その後はアニメに興味が移っていきましたから...。

番組内では、仮面ライダー放送当時、子供が扮してカメラでポーズという8ミリ映像も流してました。

私もやりましたよ(*^o^*)

1972(昭和47)年の夏のことでございます(^_^;

オヤジの郷愁まで誘ってくれて、本当に良い番組でした!



真田丸、中盤からイイ感じ?

2016年04月29日 17時00分00秒 | TV
大河ドラマでの三谷幸喜...以前の「新選組!」で、なんか水と油みたいな最後まで馴染めない何かがあった感があり、今回の再登板もどうかなぁと思い、とりあえず見続けてはおります。

主演の堺雅人がイマイチ苦手で、スタート時の十代を見て、違和感だらけで、やっぱ馴染めないし、藤岡弘、の使い方もなんかイヤだなぁと思い、そろそろ止めようかと思ってたんですが...。

大阪編になって、豊臣秀吉が登場し、なんだか面白くなってきています(^_^;

秀吉と石田三成の描き方が絶妙で、三谷ワールドに馴染んでいる!

これは中盤からテンポアップして、もしかしたら良い意味で化けるドラマ展開かも~と感じています(^_^)

やはり、三谷さんは群像劇の人だなぁ思うし、主人公以外のキャラに活き活きとした動きが出てくると走り出す感があって良いっすね~!

ってなことで、視聴継続でございます(*^o^*)



BABYMETAL、マーティ・フリードマンとの対談

2016年04月04日 21時55分00秒 | TV
昨深夜放送の「MUSIC JAPAN SPECIAL NIGHT」内での「BABYMETAL革命 ~少女たちは世界と戦う~」は、以前BSで放送された「BABYMETAL現象 ~世界が熱狂する理由~」の続編という感じで見応えのある、良い内容でしたね(^_^)

スタジオライブで数百人のメイトさんが、あんな近くで拝めるなんて...羨ましいなんてもんじゃないですな...(ノД`)

それはさておき...番組内でBABYMETALの三人と、マーティ・フリードマンとの対談が非常に良い内容でしたので、ここに書き起こしておきたいと思います(^_^)

ナレーション(以下・ナ)「BABYMETALの人気に火が付いたのは海外からでした。MVが動画サイトを通じて話題となり、ワールドツアーが実現。現地で圧倒的なパフォーマンスを披露し熱狂的なファンを獲得しました。デビューアルバムは世界各国でチャートイン。海外のセレブたちもファンを公言するなど一躍注目の存在になりました」






ナ「なぜBABYMETALはここまで愛されるのか?ミュージシャン、マーティ・フリードマンさんがその魅力に迫ります」

ナ「マーティさんは世界的なヘヴィーメタルバンド、メガデスの黄金期を支えた凄腕ギタリスト。現在は日本を拠点に活動しています」

SU-METAL(以下・S)「初めてお会いしたのは...何年前...」

マーティ(以下・マ)「それは、あなたたちは覚えてないと思いますね」
全「覚えてる!覚えてる!覚えてます」

マ「覚えてんですよ!?」
S「何年前だったんだろ?」
YUI-METAL(以下・Y)「まだ中学校とか...」
S「小学校...小さかったころだっけ?」
マ「ホントに小学生の頃で、このくらいちっちゃくて!」

マ「...まさか続けるとは思わなかったんですよ。女の子、飽きっぽいじゃん!」
全「(笑)」
マ「そして女の子、メタル魂ないじゃん!...基本的に」

マ「どんどんBABYMETALのニュースがきて、続けてるじゃん、がんばってるじゃん、うまくいってるじゃんって、ほんとに可能性を達成しました。非常に嬉しかったです」
S「当時はメタルっていうものを全く知らなかったので、なんか初めてメタルを聴いたときも『なんじゃこりゃ!』っていう感じで...ほんとにまだ初めてマーティさんとお会いした頃は全然私たちがどういう音楽をやってるのかも全然知らなかった感じでしたね」

マ「もちろん僕のことも知らなかったと思いますから...知らなかったでしょ?」
S「テレビに出てるのはよく見てたんですけど、どっちかって言うとタレントさんとかの方なのかなって...」
マ「(笑)」

S「...っていうイメージがあったので(笑)」
マ「大丈夫です」
S「どうもすみません」
マ「メタルってどんな音楽?って...」
S「METALLICAさんのライブをみたときに凄く思ったのが、音楽って耳で聴くもんじゃないんだなっていうことにまず気づかされたんですよ」

S「ほんとに心に『ズン!』とくる感じっていうか...」

S「なんかその時にBABYMETALのライブをしているときも時々思うんですけど、ほんとに心から動かされる感じで気がついたら身体が動いてる...もう頭で考えるんじゃなくて、とりあえず動けみたいな、なんかそれくらい強いメッセージ性を持ってる音楽だなってふうに感じていて、元気になれたりとか、パワーをもらえたりとか、やっぱり強い音楽、激しい音楽ってそれなりの意味を持って、そういうふうに存在しているんだなって、感じてますね」

Y「私はBABYMETALをやるようになって、いつも新しい自分に出会えてる感じがするんですよ」

Y「なので、それはメタルを可愛い音楽を合わせたBABYMETALでなければ経験できてないなって思うので...」
マ「どんだけ新鮮だかわかる!?今のメタルと可愛いを融合するのは、今までないじゃん!今BABYMETALの存在で、あっメタルで他の可能性が開いてるって感じですね!」

マ「だからメタラーとして非常にありがたいです!」

MOA-METAL(以下・M)「質問なんですけど、そもそもなんでマーティさんは日本に来ようと思ったんですか?」

マ「あるとき僕はJ-POPに凄く惚れちゃったんですよ。メロディが洋楽と違うじゃん。メリハリも面白いですし、『融合の魂』が非常に多い。洋楽はそんなに...R&BはR&B、メタルはメタル、ダンスミュージックはダンスミュージックで混ざっちゃダメ!って感じ。僕はいろんな実験をしたいので...日本に来たら絶対もっと冒険的コラボできると思ったのですね...」

全「ふ~ん...」
マ「だからBABYMETALの成功をみて、ほら!混ぜても大丈夫だよ!」

マ「この中の新しいもの作りましょうという感じです。だからそれは日本の音楽の世界ですね...」


ナ「BABYMETAL最大の魅力といえば、パワフルでキュートなダンス。かつてないメタルとダンスの融合は世界を驚かせました」

マ「『ダンス』と『メタル』ってとにかく融合しちゃいけないものなんですけど、逆にBABYMETALがすると、みな気に入ってもらえる。BABYMETALの前にダンスとか経験あったんですか?」
Y「ありました」
マ「でもメタルとかじゃなかったでしょう?」
Y「そうですね...メタル、ヘッドバンギングとかもしたことなかったので、最初はメタルのダンスに慣れるのが結構時間がかかりましたね」

マ「メタルのギチギチ難しい複雑音楽ばっかりじゃないですか...ダンスミュージックはないじゃん?」
全「はい...」
マ「やかましいギターソロとかが多いし、変拍子も多いし...どういうふうにメタルに合わせるんですか?」

M「音楽って世界共通だなってBABYMETAL通じて学んだんですけど、それと同時にダンスも世界共通なんだなって感じて...なんかどの音楽に合わせても...私たちのダンスなら...思いが届けられるんじゃないかって思っていて、言葉が通じて無くてもダンスさえあれば、少しでも通じるものがあるんじゃないかって思うので、ダンスも使って日本の良さとか、BABYMETALの音楽を少しでも伝えられたら良いなと思って踊っています」

マ「ある意味、手話みたい」
M「そうですね!」
マ「言葉がわからなければ、とにかくダンスの解釈で...それ感じますか?」
Y「はい!あのバンドさんが鳴らしている音にあわせて、メタルのパワフルな部分とか...それを私たちがカバーできたら...少しでもできたら良いなって思ってます」


ナ「海外のステージに立つようになってからも、BABYMETALは日本語の歌詞で歌い続けています」

Y「やっぱり日本の音楽って英語はないので、通じないところがあって...やっぱり壁があるのかなって思うんですけど、でも海外の人にもこれから日本の音楽って...好きになって...くれ...ますか?」

マ「その壁はもちろんありますけど、僕の意見なんですが、日本語で歌ったほうが良いと思います」

全「はぁ~...」
マ「やっぱりなって気づいたでしょ、ライブのときに?そんなに国語は壁はないじゃないですか!?」
S「はい...」

マ「だからBABYMETALはBABYMETALで、BABYMETALが好きだったら、国語どうでも良いと思います!」

全「ふぅん...」
マ「むしろ日本語のほうが格好良くて、神秘的で、何言ってるか知りたくて知りたくてしようがないじゃない?」

S「ツアーにまわるようになってから、お客さんもほんとは歌詞がわからないはずなのに、日本語を勉強して一緒に歌ってくださるんですよ」

S「で日本語を勉強したら、その言葉の美しさに、なんか日本って良い国だなって思ったっていうファンレターをいただいたりとか...私たちが日本を伝えていたんだなって、ホントにツアーをまわってから気づくようになって...そういうふうに思ってくれるんだなって思って嬉しいですね」




...と対談はここまでですが...いや~成長して、しっかりしてきたなぁ(*^o^*)

海外修行はダテじゃない...太く強い芯が通ってる感がします。

日頃、私なりに感じていることをマーティさんがバシバシ言ってくれてる感じで、良い檄を飛ばしてくれましたね(^_^)

セカンドアルバム「METAL RESISTANCE」も聴けば聴くほど面白さが増して、ループ再生しっぱなしですわ(^_^;

英国・ウェンブリーも大成功をおさめたようだし、これからますます楽しみな存在です\(^o^)/



日本人はヒロイックファンタージーやスペオペに手を出すのはやめておいた方が良い

2016年03月23日 16時40分00秒 | TV
NHK総合で始まった「精霊の守り人」を見たんですけど...う~む...とても耐えきれず途中で止めてしまいました(´д`)

がんばって、手抜きなく作ろうという制作陣の意思は伝わってくるんですよ...でもねぇ、なんなんだろうこの違和感は。

地に足が付いていない、リアリティの無さというか。

主演の綾瀬はるかもヘタだなとは思いませんし、アクションも(激しいところはスタントマンなのは判った上で)及第点だとは思う。

やはり背景描写が大きいかなぁ...CG合成・処理が鼻について、嘘くさい。大陸的なスケールが全く感じない。

衣装の雰囲気も、古代の中国とか朝鮮を想起させるもので、日本人の俳優に馴染めていない(史実をテーマにした大河ドラマも古代に手を出さないのは、国風文化以前の直輸入で大陸的なデザインがシックリこないせいじゃないかと思う)。

総じて、痛々しいんですよ(´д`)

どうも日本人は、こういうヒロイックファンタージーやスペオペに手を出すと中途半端なものにしかならないし、どこかコンプレックスが滲み出てしょっぱい作風になってしまう(^_^;

やはり鬼門なんじゃないのかなぁと、手を出しちゃいけない分野だよなぁとしか思えないんですよねぇ...。



Perfume、メルセデスCMのメイキングが(゜Д゜)

2016年02月24日 22時00分00秒 | TV
J:COMというケーブルTV系の番組で「CM INDEX」とかいうのやってて、メルセデスとのコラボ「Next Stage with You」を取り上げてました!

メルセデス・ベンツのブランディングを手掛ける佐藤夏生さんという博報堂のCMディレクターをインタビューしている形式でしたが...。

ここ数年、アニメ・ゲームときて、次はアイドルだろうという自然な流れでPerfumeに白羽の矢を立てたと!


ここからが嬉しい映像(*^o^*)



なんと貞本義行さんのキャラ設!!

そして3Dモデル化され...

モーションプレビュー画面が(*^m^*)


こりゃなかなか美味しい映像を捕獲できたなと...。

いつも思うんですが、こういったメイキング・絵コンテ・設定資料とかちゃんと見てみたいなぁと...。

イベントでの三人も鮮明に大きく映し出され、



尺が短いながらもなかなか良い番組でした(^_^)



成功の遺伝史、広瀬すず編

2016年02月23日 20時10分00秒 | TV
Perfume目当てで見た番組でしたが、広瀬すずのも良かったなぁと(^_^)

Perfumeも主題歌を提供する映画「ちはやふる」の主人公ちはやを演ずる彼女ですが、

映画「海街diary」で共演した樹木希林さんからいただいた言葉であると。

希林さんの「諦めない 粘り強い女優になって」というメッセージ...これは昭和の大女優・杉村春子さんから受け継いだものではないかと感じました。希林さんは、新人だったころ杉村さんの付き人をやっていたのです。

SWITCH Vol.33 No.6 是枝裕和の20年 ”海街”へー ある家族の物語」での樹木希林さんのインタビュー(聞き役は『海街diary』監督・是枝裕和さん)を抜粋・紹介します。

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ーいかに心の棘を表現するか、それが女優の真骨頂でもある。例えば『東京物語』の杉村春子さん。本来市井に生きる人々の優しさとはそういうものだと思う。希林さんは杉村春子さんを間近に見ていた。果たして希林さんにとって、杉村春子さんはどんな存在でしたか。

「杉村春子さんという人は、実に乙女なんです。小津さんの映画で『ちょっとアンタ!』なんて言ったりしている顔を見ていると意地悪そうに見えるけど、実はそうじゃない。私は、あの人の役者気質は天性のものだったと思う。というのは自分の年下であろうとなんだろうと、演出家さんや監督さんを尊敬するの。それで、たまたま出逢ったのが尊敬に値する人たちだった。だからあの人は自分から何かを発想したり、『この役はこの位置だからこうして......』とか考えたりするんじゃなくて、あの顔とあの雰囲気でそこへ置かれて、ただ台詞を言う、それだけなんです。画面を見るととてもそういうふうに見えないの。杉村さんが自分で考えていろいろやっているのかなと思うけれど、普段の杉村さんを知ると、とてもそうじゃない。それは決して悪い意味じゃなくてね。自分を絵の具の一色として、監督に預けられる人。私は杉村さんが黒澤さんの芝居でも小津さんの芝居でも『いいえ』というのを見たことがないです。全部『はい』。あれは、責任が自分にはないと思っているからだろうと思うのね。小津さんの最後の映画、『秋刀魚の味』の時、私は研究生として杉村さんの付き人で付いていったんです。朝早くからの撮影だったけれど、私から見ても段取りだなと思うようなカットを、何度も何度もやり直させられて。現場ももうシーンとなってしまって、でも小津さんはどこが悪いとか一切なく、『もう一回』、『もう一回』って。それでとうとうお昼になっちゃって、店屋物を録って杉村さんと二人で食べたんだけれど、『ふんふんふん......』って鼻歌歌ってるのね。言い訳も何もなし。でも、私に悔しい気持ちを見せまいとしているとか、そういうのでもないの。『あら、お昼になったわね』みたいな感じで。あの乙女のような素直さと明るさで、本当に監督を尊敬して、委ねているわけだから、監督から見たら可愛いだろうなと思う。それに決して監督におもねっているわけでもないの。あれは私にはできないな」

ー僕は前に希林さんは森繁さん、杉村さん、両方のDNAを受け継いでいるとお話ししたことがあるんですけれど。

「とんでもないよ(笑)。森繁さんには『あなたはね、私の芝居を全部取ってる』って言われましたけれどね。でもね、杉村さんのそういう姿勢からはずいぶんと学ばせてもらいました

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老け役ができる俳優って、もうこの人くらいしかいないし、今後も出てこないと思われます。杉村春子さんは小津安二郎をして「四番バッター」と言わしめた人。監督からどんなオーダーがあっても適確に演じ分けられる職人的な役者です。決して樹木希林さんは同じタイプの俳優ではないけど、そのコアにある役者魂のようなものは確かに継承している気がします。

「海街diary」で大叔母を演じる希林さんに杉村さんの陰を感じましたしね(^_^)

「すずちゃんには すずちゃんらしい道があるはずです。目指すところは是枝さんに聞いてネ」
そう、先達のマネをすると言う事じゃないんですよね。

俳優とは、役者とは、もっと狭義的にみて、女優とは...。

まだまだ若く、生硬さもある広瀬すずですが、一時的なアイドル女優に留まることなく、希林さんの言葉を胸に真の大人な女優めざしていってほしいもんですな(^_^)

成功の遺伝史、Perfume編

2016年02月23日 16時25分00秒 | TV
日本テレビ系列で2013年から不定期に放送され、様々な分野で成功を収めた人物が、それまでの過程で影響を受けた物事や人物を取材し、「成功の遺伝史」として取りあげていく番組だそうです。

Perfumeの三人が揚げるなら、恩師MIKIKO先生以外考えられませんよね(^_^)


ASH時代の受講シーン、先生からの薫陶を受ける三人...。





こんな風に再現ドラマとして描かれるのは初めてじゃないかな?

そして歳月は流れ、メジャーデビューを果たした新人の頃...。



ふつう有り得ない行動をとる三人。PSPSなんかも別の先生だったと最近知りましたけど、切実な問題だったんでしょうね。



そんな事してたなんて、初めて聞いたと先生。


思わず目を細めてしまう先生です...。しかし念願叶ったものの、先生は米国留学中の身。


ビデオを送って振り付けを伝えた...ファンの間では割と有名なエピソードです(^_^)





ですが、一方的に教えを請うだけの関係ではなく、Perfumeの三人自身のスキルと潜在能力も凄かったからこそ成り立ったんですよね(*^o^*)

先生ご自身も米国留学で、日本人としての自覚と独自性を開眼され、その後の活動にフィードバックして、見事な相乗効果を生んでいきます。

この両者は本当に素晴らしい出会いだったと!運命的...などと簡単には片付けられない...仕事という関係を越えた、産みの親であり育ての親とも言える切っても切れない間柄なんだと思います。

沁みたわ~(ノД`)