どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

海街diary、鑑賞

2016年01月04日 19時00分00秒 | 映画
映画館で観るべきだったなぁと激しく後悔...(´д`)

吉田秋生の原作マンガは読んで好きな作風でしたので、映画化も知ってはいたけど何となくレンタル待ちで良いかなとスルーしちゃってて。

鎌倉が舞台って良いんですよ、映画になったら絶対小津調で行くんだろうなぁと感じてたのもバッチリ図星でしたしね。

映画のパンフの代わりに「SWITCH Vol.33 No.6 是枝裕和の20年 ”海街”へー ある家族の物語」を購入、こんな記述がありました。
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観光ではなくそこに住む者の物語としてどう構成していくか、是枝はここ数年茅ヶ崎の小さな旅館に足しげく通い脚本や企画を練った。都心から約一時間、空気が変わるという湘南という場所、かつての避暑地としての土地柄の実感。都心から近いのに、ある一定の距離感を持った世界、四姉妹に流れる緩やかな時間にはその空気感が大事なのだ。
 その古い日本家屋の旅館は、かつて大船に松竹撮影所があったころ、監督や脚本家の定宿として契約していたという。小津安二郎が籠った部屋で是枝はこの映画の企画をあたため脚本を書いた。
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この旅館って、有名な茅ヶ崎館ですね(^_^)

鎌倉で家族をテーマとし、生老病死を小さな起伏で描くとなれば、作風は小津調に沿うのは自然の流れでしょし、茅ヶ崎館に逗留することである種の浸りが必要なのでしょう。実に羨ましい...(^_^)

杉村春子のような樹木希林(同誌の是枝さんとの対談記事でハナされてますが、樹木さん若い頃に杉村さんの付き人してて、『秋刀魚の味』出演時にも立ち会ったそうです!)、実年齢よりも老けてる感じのリリーフランキーも笠智衆の役どころを意識しているかのようです(*^o^*)

原作マンガを先に知っていたため、すずの交友関係などが大幅にカットされているのが惜しいところですが、単発映画である以上、テーマを絞らなければいけないので仕方ないところ。四姉妹それぞれのキャスティングもイメージを大きく損なうものではなく、個人的に夏帆が頑張ってたなぁと感心した次第です。彼女はこういうトッポイ方向性で良い味が出そうで、女優として今後が楽しみだなぁと思いましたね。

広瀬すずは、今春公開の「ちはやふる」でどう成長しているかも楽しみなところですねd(^_^)

いやいや久しぶりに清々しく正月に観るに相応しいと思える作品に出会えた感じです!




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