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どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

鎌倉殿の13人

2022年01月10日 19時20分00秒 | TV
今回の大河ドラマは期待できそう(^_^)

脚本の三谷幸喜さんによれば、北条家のイメージは「ゴッドファーザー」と「サザエさん」なのだそう...なるほどね〜と妙に納得。

第一回は昨夜放送され、さっそく視聴したのだが、演出・映像・音楽ともに物凄く良いデキで大変楽しめた(*^o^*)

まだまだ覚醒していない義時(小栗旬)はとても大人しく控え目だし、根なし草状態の源頼朝(大泉洋)もフワフワ浮世離れ感がとてもよく出ている。三谷さんの世界観は人間くさく、時にコミカルだが、シリアスな面とのバランスが絶妙だし、「新撰組!」「真田丸」をこなしてきた経験が物を言い、大河ドラマの脚本家としての熟成・完成度の高さをとても強く感じた。

対して...重要人物の一人でもある政子(小池栄子)が今ひとつな感じ。

小池さんのキャライメージから政子はピッタリとも思えるのだが、まだ初回ということもあってか動きがギクシャク硬い上に、演技の幅というか深みが足りずで...。

頼朝に接して一目惚れしてしまう...まぁこれは流れとして理解できるが、その挙動が極端すぎて、終始目をむいてギラギラするし、頼朝を前にして変にシナを作るわで、コミカルを通り超してコントになってしまっている。

同シリーズ「草燃える」で政子を演じた岩下志麻さんと比べても仕方ないけど、あれでは露骨でコレ見よがし過ぎて、頼朝さんは引いてしまうばかりではないか...(^_^;

もしかしたら従来とは違う頼朝と政子の関係性を目指しているのかもしれないが、この点ちょっと不安かなと。

音楽もラストでドヴォルザークの「新世界より」を響かせ、時代の変わり目を予感させる素晴らしい演出だった。

平清盛・後白河法皇・木曽義仲・藤原秀衡・源義経らをシブサワコウさんに寄るCGマップに載せて、今後激動していく展開を盛り上げて見せてくれる...いやもう極上な1時間だったなとお\(^o^)/

この先テンションに緩急あるだろうけど、この良い雰囲気・硬軟のバランス...最後まで維持してくれたら、シリーズ最高の作品になるかもしれない。



信長のイメージ

2022年01月09日 17時25分00秒 | TV
昨夜放送されたNHK BSP「名シーンを一挙公開! 大河ドラマ大新年会スペシャル」で、シリーズに登場する歴代・織田信長を比較するように紹介していたが、こうして並べてみると、何か変遷というか、その時代が求めるキャラ性みたいなものを感じてしまう。

世代的には高橋幸治さんの冷淡で残酷なキャラ性は強烈で、子供心に強烈に爪跡を残し、もはやトラウマに近いくらい怖いイメージ。

スペシャル番組の司会を務めた高橋英樹さんも演じていたが、とても30前とは思えない貫禄タップリな信長だなと。

藤岡弘、さんの信長...記憶にあまり残っていないのにも関わらず二度も演っていたのか...う〜ん、でもあまり似合ってるとは言えない感じ...武将然とした人ではあるが、組織の長に似つかわしくないというか...。

役所広司さんも随分若い時期に演じているけど、40〜50代あたりの時で見てみたかったかなと。

最新作だと「麒麟がくる」の染谷将太さん、記憶に新しいし、面白いキャスティングだなとは思ったけど、彼を起用した意図が今イチわからなかった...残酷なことも子供じみてニヤニヤしながら実行してしまうサイコパス的なキャラを期待していたのだが。

作品や放映される時期で、イメージは大きく左右するが、信長という日本史上最も希で特異なキャラは料理しがいのある人物だよなぁと改めて感じた次第(^_^)



忠臣蔵狂詩曲No5中村仲蔵出世階段

2022年01月03日 18時55分00秒 | TV
12月上旬に前後編あわせて3時間にも及ぶ大作ドラマ。

江戸時代中期の歌舞伎がどのようなものだったか、業界もののような客観視点で描いているのも良かったし、主役・中村仲蔵を演じる中村勘九郎さんも「いだてん」で見せてくれた円みを含めた演技もよく、クオリティの高い演出でとても楽しめた(^_^)

なかでも仲蔵の女房・お岸の上白石萌音さんが素晴らしい(*^o^*)

家族や仕事で上手くいかず、凹んで帰る仲蔵を積極手に励ますでもなく尻を叩くでもない...和まして癒やす...栄養剤みたいな役割で、これがとても良い!可愛いんですわ(*´艸`*)

でもねぇ...可愛いだけでなく、どこか腹が据わっていてシッカリ女房の風合いでも出ている...勘九郎さんとリアルに考えると、17歳もの差があるのに、ちょうど良いバランスにも感じとれる。去年の大河「青天を衝け」で篤姫を演じた時にも、この人って何歳だっけ?って混乱してしまうほど貫禄を感じて驚いたが...いや〜この人はこのまま真っ直ぐ成長していけば大女優の器だなとさえ思ったり...。

どこか「雨あがる」で主人公の妻・たよを演じた宮崎美子さんを彷彿とさせるものがありましたね(^_^)

この時「上白石さんも10年くらいしたら、こういう役がやれそうだなぁ...」なんて書いてますが、とんでもない速さで実現しているなぁという...。

そして更に上白石さんの進化が...。

なんと三味線弾き語りですよ Σ(゜Д゜)

フリではなく本当に弾いている感じでしたし、小唄も彼女っぽさが良く出ていて、魅力増し増し(*^o^*)

この人の潜在能力は本当に計り知れない...まさに恐ろしい子...。

でも全く嫌味もエグ味もない...一緒に見ていたカミサンも「この人凄いねぇ...」と絶賛なり(^_^)



またまた椿三十郎(*^o^*)

2021年12月29日 16時06分00秒 | TV
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」めっちゃ推すや〜ん!

るいが店で知り合った弁護士の卵・片桐くんに誘われて、一緒に観に行くという流れ。

大坂に来たばかりのミュージカルシーンでも看板があって驚いたんですが、ストーリーにも絡めてくるとは(^_^)

チケットをよく見ると...。

「前売御鑑賞券」価格は¥130ですか...だいたい10分の1くらいな感覚ですかね。

ファンとしては嬉しいけど、デートムービーとしてのチョイスはどうなんだろう(^_^;

まぁ黒澤映画の中ではとてもライトでユーモアたっぷりだから、総体的には良いとは思いますけどね...。

でも鑑賞中の様子や、観た後に感想を話すニュアンスが、なんだか小難しい映画みたいな感じでした。

冒頭、廃れた寺で若侍の話しを聞いていた三十郎が、裏読みするところ...そこが面白いと言っていた片桐くんが弁護士っぽいってのはなるほどとは思ったけど。



ホンモノ写すとリアルな時代感に(^_^)

2021年12月26日 18時30分00秒 | TV
朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、るい編がスタートして、賑わう大坂をミュージカル風に演出してましたが...。

映画館街に展開される看板に目が釘付け(O_O)

画面左端にドーンと「椿三十郎」ですよ!

あとは文字だけだけど、「座頭市物語」なんかもある。

両作ともに1962(昭和37)年公開作品なので、劇中が今何年なのかを明確にするオブジェだとは思いますけど、架空ではなくホンモノを見せるなんて(それもNHKで!)本当に珍しいし、スタッフ陣も拘ったんだなぁと。

ファンとしてもちょっと嬉しいし、自分が生まれた年でもあるしね。

しかも...凄く濃ゆい昭和レトロ感...すっかり大昔扱いされるようになっちゃったんだなぁと実感させられました(^_^;



紅白歌合戦の意義

2021年12月19日 17時15分00秒 | TV
「見てますか?」のアンケートに対しては素直に「はい」だ。

理由も好きな歌手が出ているからなワケで、Perfume出場以前はほとんど感心もなく、正直いつまでやってんの〜って感じだった。

要するに大晦日気分を出す、BGM的に流す以上の意味はなかったワケで。

性別を紅白で分けるのも、確かに古くさいし、LGBTQ多様性の時代においては益々その意味は稀薄さを増すばかりだなとも。

歴史ある看板番組だから、今更タイトルを変えようもないのだろうけど、「合戦」の要素を残すとしたら、出身地で分けた「東西」とかにした方が面白いんじゃないかなとも思ったり(まぁ...それも古くささは否めないけどね)。



カムカムエヴリバディ

2021年11月28日 17時50分00秒 | TV
11月から放送開始のNHK・朝ドラ...良作の予感がし、初回から視聴している。

上白石萌音さんは以前から良い女優だなと思っていたが、正直ここまで素晴らしい作品だとは...想像以上だと。

朝ドラ特有の主人公の出しゃばり・甘やかしもなく、安子の性格はひたすら控え目で穏やか...もうこれが、「この世界の片隅に」のすずさんを想起させるのです!

演出も丁寧で、テンションも抑えめ...本当に好きな方向性。

今週は戦時中...ドラマの舞台となる岡山が悲惨な空襲を受ける辛いシーンの連続でしたが、こんなにも家族を失うことになってしまうとは...実家の父・金太の最期の描き方にも愕然とさせられ、涙なくしては見られなかった...。

夫・稔は...想像していましたけど、堪らない気持ちになりました。安子は当然強いショックを受けるものの、人前でギャーギャー騒ぐこともなく、耐えて神社に駆け込み、一人慟哭する...残酷なのだけれど、その流れに真実みもあって...。

物語は戦後から現代にかけて親子三世代を追っていくようですが、この先どのような展開となっていくのか非常に楽しみです。

久しぶりに納得のいくドラマに出会えて嬉しさがこみ上げています(*´д`*)



陽気に元気に生き生きと!

2021年11月14日 19時00分00秒 | TV
現在、BSプレミアムで放映中の「マー姉ちゃん」を毎回楽しんで見てますが、第38回は素晴らしかった(*^o^*)

晴れて田河水泡先生の内弟子となったマチ子ですが、住み込みの初日からホームシック状態となり、どうにか手元に置いておきたい先生が一計を案じ、家族や友達を招いて歓迎パーティーを開くことに。

その席で...奉公の三吉やマチ子を前にして、のらくろエピソードを愛川欽也さん演じる田河先生の語りがとても良く...。

この...犬の鉢割れ・四つ白ってのはきっと縁起でもないってんで飼い主も捨てちまったんだろう。でもね、のらくろってのはそんな事にちっともクヨクヨしないでね...まぁ時々は失敗もするけれども一生懸命頑張ったんだ。そうするとね、思いがけない事で手柄を立てて褒められたりするんだよ。

僕はね、ある時こう言う筋で描いた事があるんだ。日曜日なんだよ、で連隊は休みで新兵たちはもう喜んでドンドン外出して行った。でものらくろの奴は野良犬で帰る家がないだろう。一人寂しく兵舎に残っていたんだションボリと...そしたらね、今度の日曜日はのらくろが可哀想だから家に遊びに来てくださいよって全国から山のような手紙が編集部に届いたんだよ!...僕も驚いたなぁ...それで僕は考えたね。そのみんなの手紙を読んでね、そうだ僕はね少年倶楽部なんか買えないみんなのためにのらくろを描こうと思ったんだよ。

だってそうじゃないか?そうすればみんなで回し読みができてさ、そしてみんなでのらくろについて話し合えるじゃないか。そうすりゃ少しでもね、のらくろみたいに陽気に元気に生き生きと頑張ってくれるんじゃないかと思ってねぇ...僕はそう思ってのらくろを描いているんだよ!

妙な誇張表現もなく、とても自然体...それでいて心をこめた言葉に暖かさが感じられて...のらくろのぬいぐるみを抱き、穏やかな表情で語る愛川さんが本当に田河先生に重なって見えます(´;ω;`)

のらくろの孤独なエピソードは「のらくろ上等兵・海賊退治」の冒頭に。

とても印象深くて、私も小学生が最初に触れた時、子供心に切なさをもって今も強く刻まれています。

のらくろ連載時の戦前は幼い年代から親元を離れ、遠く見知らぬ地に奉公する子どもが多く存在していた。ドラマに登場する三吉はその代表として描かれています。

「陽気に元気に生き生きと」は連載当時に公表された主題歌の一節からのものですが、厳しい状況に置かれた自分に対し、卑屈になることなく、前向きに乗り越えて行け!と今も心に響く言葉です。

愛川さんが抱きかかえている、のらくろのぬいぐるみですが、私も昔同じものを持っていて...(*^o^*)

デザインは全く同じみたいなんだけど、気のせいかTVのものは一回り大きくみえる...大中小とかサイズ違いがあったのかも。



マー姉ちゃん、懐かしい(*^o^*)

2021年10月10日 17時16分00秒 | TV
この記事とは関係ないんだけど、サザエさんの作者・長谷川町子さんをモデルにした朝ドラがBSプレミアムで放送されている。

放送されていたのは1979(昭和54)年か〜...高校生の頃だったんだなぁ...。

当時もかなり見ていて、主演は町子さんの姉である毬子さんとし、その役を熊谷真実さんの演技が面白く演じ、鳩が豆鉄砲を食ったような変わった目つきの女優さんだよなぁと当時の思いも蘇って。

高校生だった自分がどうしてこのドラマを見ることができたかというと、視聴覚研究部(一般的には放送部)に属していて、昼休みは連日放送室にいたからなんですね。昼の放送の作業が終わって、弁当を食べながら、昼の再放送を見ることができたワケです(^_^)

長谷川町子さんは田河水泡さんのお弟子さんでもあり、このドラマは当時も楽しみに見ていた記憶があります。

肝っ玉母さんの母役・藤田弓子さんは当時34歳だったのか...すごい貫禄を感じるし、当時は40代以上だと思って見てたなぁ...(^_^;



アタック25、46年の歴史に幕

2021年09月26日 17時52分00秒 | TV
ということは私が中坊の時からやってたのか...。

名物司会者だった児玉清さんもこの世を去って早や10年にもなる。

そのときにも触れたが、このクイズ番組のゲーム化に関われたのは本当に嬉しい想い出だ。

ご本人もCGキャラで登場するが、今のように立体スキャンしているワケではないので、非常に緩い再現度(^_^;

本日迎えた最終回、終盤部分だけちょっと見てみた。

スタジオの装飾は今風に煌びやかになってはいたが、かつてギッシリだった応援者席はコロナ禍もあって最小限に...。

なんだか切ない思いが胸にせまった...。

これもまた、遠くなったサヨナラ昭和なんだろうな。