オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「シンドラーのリスト」

2006-01-27 05:08:51 | 映画・DVD【さ】
  

ポーランドの実業家であるオスカー・シンドラーが、第二次大戦中に私設収容所を設け、1200人のユダヤ人を救った話です。
スビルバーグが実話をもとに製作・監督し初のオスカーを手にした作品なんですね。

初めは金儲けが目的で、安い賃金でユダヤ人を雇いこき使うシンドラー。
自分の雇った、障害のあるユダヤ人がナチスに殺された時、シンドラーは「大切な従業員が一人いなくなったのだから補償してくれ」と鼻薬をかがせたドイツ兵に言います。
この頃はあくまで財をなすことしか考えてないのです。ユダヤ人の命のことなど何とも思っていません。
しかし最後には自分の財産とひきかえに1200人のユダヤ人を「買い」、工場に迎えいれます。

シンドラーとユダヤ人であるイザック・シュターンが、心を通わせ乾杯する場面には泣けました。多くを語れない、胸のつまるような二人の気持を代弁してくれるかのようなモノクロの画面がまた悲しい…。

1200人のユダヤ人が自分の名を告げ、シンドラーの工場に向かう汽車に乗り込む場面にも泣けました。
ここで名を告げることのできない実に600万ものユダヤ人が殺されたのですから…。

私としてはシンドラー役のリーアム・ニーソンより、イザック役のベン・キングスレーが味があって「グッ」ときました。でも彼に髪の毛があるのはちょっと不思議な感じでしたね。
レイフ・ファインズは ドイツナチスのアーモン・ゲートの役でしたが…実際のアーモン・ゲイトに近くなるようにあんなぷよぷよの体にしたんでしょうか(涙)?
その日の気分でユダヤ人を大勢射殺したという彼も、戦争がなかったら本当に普通の人だったのでしょうね。残された彼の写真を見てそう思いました。



イザックはシンドラーと別れる時、ユダヤの聖書の言葉「1つの生命を救う者が世界を救える」と刻まれた指輪を渡します。
「自分が湯水のように使ったお金があったら…もっと沢山の命が救えたのに…」と泣き崩れるシンドラー…。
世界中の人、一人一人がこんな気持になって くれたら争い事はなくなるのに…。人間はいつまで愚かでいるのでしょうか?

映画の最後にモノクロの画面がカラーに変わり、シンドラーに救われ今も健在なユダヤの人々が映し出されます。

彼等の心の傷が少しでも癒えることを願わずにはおれません。
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今更何ですが「バットマン・... | トップ | 「フライトプラン」 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
この映画で・・・ (nouilles-sautees)
2006-01-27 22:27:22
泣いたことを思い出しました。それも最後のカラーになった場面で。



こういう歴史を感じさせるものに大変弱いのです・・・。



今、フランスでは「ミュンヘン」が公開になりました。予告で「シンドラーのリストに次いで・・・」とやっているので、この映画のことを最近思い出していたところです。



あの彼がレイフだったのですね・・・。

返信する
ミュンヘン (dim)
2006-01-28 20:52:46
ああ「ミュンヘン」……見たいな~と思ってました。これも泣きそうな気がします…。

「シンドラーのリスト」は、人が処刑される場面では体が硬直して涙もでませんでした。
それより彼等の顔を見た時、またどんなに辛かっただろうと考えた時に涙が溢れてきましたね。

レイフは…若いくせしてあの腹…。役のためなんだろうけど…あれを見た時「レイフ熱」が30度くらい下がりました。今はもとにもどりましたが(笑)。
返信する
レイフ (jester)
2006-01-29 08:59:05
あれを劇場で見たときは、レイフのことはあまり頭になくて、めちゃくちゃ泣いちゃいました。特にトラックに乗った子供に母親が必死で叫ぶところとか、歯を食いしばって嗚咽をこらえて他というか・・・・

レイフは怖いぐらいの狂気の演技ですごいなと思ったけど。



最近のレイフを見てると、リーアムに似てるって思います。斜めからみた顔とか。
返信する
泣けますよね~ (dim)
2006-01-30 10:00:53
涙ける映画は沢山あるけど、こんなに胸が詰まる映画はそんなにないですよね。

次は「ホテル・ルワンダ」と「ミュンヘン」あたりを見ようかな~と思ってますだ。



う~む。レイフとリーアム…確かにちょっと似ているかもですね。

返信する
名作!と思います。 (viva jiji)
2006-03-24 09:34:38
スピルバーグは「激突!」でタダモノではないことがわかって「E・T」で、あたりはばからず劇場で大泣き(あの花持ってタラップ上がるとこおぉ~~また、泣いてます!)、次にこの作品でした!シンドラーの描き方がどうのこうの言われてますが語り口といい役者といい、その迫真の映像といい、私は感動しましたよ!だからと言って「ミュンヘン」を比較しちゃー・・・・あまり言わないことに・・・アレ、ブログに書いちゃったんだっけ?!(笑)
返信する
泣かされました~ (dim)
2006-03-24 12:58:06
viva jijiさん

若い頃は「ほれ!感動的だろう!ほれ!泣け!」みたいな映画は嫌いで「絶対に泣くもんかーーー!」と何故か反抗的(?)だったんですが「E・T」にはいとも簡単に泣かされました。玉砕しました(笑)。

結末がわかっている今でも同じところで泣きますよ~。心にしみるいい作品ですよね。

「シンドラーのリスト」もいい映画でしたね。世界中の人、一人残らず見てほしいくらい。宗教や民族の違いなど関係なく、争うことは愚かなことだと少しでも読み取ってもらえればいいのにって思います。

「ミュンヘン」は前売り買ったのにまだ見ていないんです。いろんな人のレビューを見たら映画を観た気になっちゃって…。



そうそう、今TSUTAYAで半額レンタルできるので「ダメージ」借りてみますね~。



返信する

コメントを投稿

映画・DVD【さ】」カテゴリの最新記事