オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「フレッシュ・デリ」

2006-12-23 06:03:57 | 映画・DVD【は】
きたるべきレイフ・ファインズのかっぱ頭(涙)に備えて、マッツ・ミケルセンのこの御髪で鍛えておこうと思って観てみましたさあ。
「フレッシュ・デリ」。
2003年、デンマークの作品です。



働いていた肉屋を辞め、自分たちの店をもつことにした「汗っかき」で「ネチネチと細かい性格」のスヴェン(マッツ・ミケルセン)と、「ヤク中」のビャン(ニコライ・リー・カース)。
念願の店を開いたものの、閑古鳥がないている状態で打ちひしがれる二人だったが、そんな二人においうちをかけるような大事件が。
スヴェンが誤って人を冷凍庫に閉じ込めてしまったのだ。

冷凍庫には他の肉に混じって人間の肉の塊が一つ・・・。
スヴェンはパニックに陥りながらも、証拠隠滅のため、その人肉を使ってマリネを作って売ってしまう。
そのマリネが、店の前に長蛇の列が出来るほどの人気商品になってしまったからさあ大変!

スヴェンはマリネを作るために、次々と人を冷凍庫に閉じ込めるのだが、ビャンに「店の前に転がっていた死体を冷凍しただけ」とか言い訳をするところが笑える。
こんな事件が自分のまわりで本当にあったら背筋が凍るだろうし、犯人を「気が狂っている」としか思えないだろうねえ。
でも映画では人に認められるよう一生懸命働くスヴェンの姿が、何故か段々可愛く思えてくるからあら不思議。
このまま捕まらなければいいのになんて思ってしまった。

初めはスヴェンの行為に嫌悪感を抱いていたビャンも、渋々協力するようになる。
ビャンには交通事故のせいで七年もの間、脳死状態でいる弟のアイギルがいる。
ビャンは、とある理由でアイギルを許すことが出来ないでいた。
その弟が生命維持装置をはずしたとたん意識を取り戻し、ビャンにつきまとうようになったのだから、うとましくてしょうがない。

そのうとましい弟の手を握るシーンでは不覚にも涙がでた・・・。
ビャンが迷いながら、複雑な面持ちで、弟に対する愛情をにじませて、ぎゅっと手を握るのよね・・・。
ああ、これは「世間からちょっとつまはじきにされた」人達のヒューマンドラマだったのね。
「極上の残酷ホラーにブラック・ユーモアをふりかけて・・・」なんて紹介されているけど、結構感動する不思議な魅力の映画なのだ。


最後は・・・そうきたかーーーー!!!
という感じ。
なんだか爽やかで、ほのぼのしていて「こんな終わり方でいいの?」という、ある意味衝撃的な展開だった。

まあ、あの二人、同じレベルで結構あってるんじゃないですか(笑)?


でもね・・・・・・・ノリエガがこんな頭になったら・・・ワタシはしばらく立ち直れないでしょうよ。
よかった、マッツで(涙)。
コメント (26)
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