『慶応大学日吉キャンパス地下に眠る、コンクリート要塞!』
我が国で、本格的に「鉄筋コンクリート」の研究が、進められたのは、
第二次世界大戦の頃からです。
それまでも、「鉄筋コンクリート」は、既に実用化されていましたが、
やはり、「空爆」に強い「鉄筋コンクリート」の軍事施設への必要性が出て、
特に研究が促進されました。
横浜市港北区日吉にある、慶応大学日吉キャンパスの地下には、総延長
5キロ弱の地下トンネル要塞が、今も残って居ます。
分厚いコンクリートの要塞は、当時の1トン爆弾でも、びくともしない
堅牢な造りです。
この要塞は、終戦間近な頃に、「陸軍」「海軍」の本部が置かれ、あの
山本五十六も、この要塞には来ました。
米軍の空襲が激しくなる中、「天皇陛下」も、この要塞に避難していただ
く予定だった様です。
実際に、天皇陛下の「御座所」まであります!
あの、有名な、「戦艦大和への特攻命令」も、この地下要塞から、発せら
れたのです。
平和な時代の今も、慶応大学の地下には、日本人が、アメリカを相手に
死にものぐるいで戦った時の、地下要塞が静かに眠っています!
当時のアメリカの工業力と、日本の工業力の差は、あまりに大きく、
勝てる訳の無い戦争だったと思いますが、終戦まで4年間も戦った事は、
日本人として、誇りにして良いと思います。
地下の薄暗い「鉄筋コンクリート」の要塞にこもり、徹底抗戦を続けた
「大和魂」こそ、日本人ならではのものです。
今、日本は、難しい問題に直面しているわけですが、この「鉄筋コンクリート」
の地下要塞を見ると、
「まだまだ、日本人は、戦える!」と、思うのです。
…私が「鉄筋コンクリート」で、真っ先に連想するのは、
「誇り高き日本陸軍、日本海軍の地下要塞なのです!」