欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

池上彰さん風に『コンクリートの謎解説』No.7

2013年10月27日 08時45分57秒 | 建築のうんちく




『慶応大学日吉キャンパス地下に眠る、コンクリート要塞!』



我が国で、本格的に「鉄筋コンクリート」の研究が、進められたのは、

第二次世界大戦の頃からです。


それまでも、「鉄筋コンクリート」は、既に実用化されていましたが、

やはり、「空爆」に強い「鉄筋コンクリート」の軍事施設への必要性が出て、

特に研究が促進されました。



横浜市港北区日吉にある、慶応大学日吉キャンパスの地下には、総延長

5キロ弱の地下トンネル要塞が、今も残って居ます。


分厚いコンクリートの要塞は、当時の1トン爆弾でも、びくともしない

堅牢な造りです。



この要塞は、終戦間近な頃に、「陸軍」「海軍」の本部が置かれ、あの

山本五十六も、この要塞には来ました。

米軍の空襲が激しくなる中、「天皇陛下」も、この要塞に避難していただ

く予定だった様です。


実際に、天皇陛下の「御座所」まであります!



あの、有名な、「戦艦大和への特攻命令」も、この地下要塞から、発せら

れたのです。



平和な時代の今も、慶応大学の地下には、日本人が、アメリカを相手に

死にものぐるいで戦った時の、地下要塞が静かに眠っています!




当時のアメリカの工業力と、日本の工業力の差は、あまりに大きく、

勝てる訳の無い戦争だったと思いますが、終戦まで4年間も戦った事は、

日本人として、誇りにして良いと思います。




地下の薄暗い「鉄筋コンクリート」の要塞にこもり、徹底抗戦を続けた

「大和魂」こそ、日本人ならではのものです。




今、日本は、難しい問題に直面しているわけですが、この「鉄筋コンクリート」

の地下要塞を見ると、


「まだまだ、日本人は、戦える!」と、思うのです。





…私が「鉄筋コンクリート」で、真っ先に連想するのは、

「誇り高き日本陸軍、日本海軍の地下要塞なのです!」




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