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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-2 The Hounds of Baskerville その3

2014-05-18 16:51:54 | Sherlock S2E2
「バスカヴィルの犬」

Director: Paul McGuigan
Writers: Mark Gatiss

昨日、「Sherlock Uncovered」が放送されましたね。
シリーズごとにUSのPBSで放送されたものをまとめたものだと思います。多分。。。(笑)
S3のものは無料配信と有料配信があってAmazonやiThunesでDLできますが、
残念な事にJPのアカウントではできません。AmazonはわかりませんがAppleはUKでした。



続きです。


ジョンが大きなバッグを2つ持って外に出るとSpeedy's からハドソンさんの声が聞こえてきます。
「一緒に船旅なんていくつもりなかったのね!」

「隠し妻のことがバレたみたいだね。」
タクシーのドアを開けて待っているシャーロックにジョンが言うと
「イスラマバードの件を知るのが楽しみだな。」とシャーロック。
チャタジーさんはここにも奥さんがいるようです。やり手です。
「パディントン駅まで。」


ダートムーアの美しい風景が広がります。
シャーロックがランドローバーを運転しています。

スクリプトをUPしてくださっているサイトを読んでいたらこの場面のコメントに
2人が「Yellow Car」をやっていなかったらすごいがっかり。。と書いてあって、
何だと思ったら「Cabin Pressure」ネタだったのね(多分ですが)
Cabin Pressureというベネディクト出演のBBCのラジオドラマの中で「Yellow Car」というゲームで遊ぶシーンがあるんです。
うん、ふたりがそれで遊んでいたら楽しいかも~。

大きな岩の上にいるシャーロックにジョンが地図をみながらこの辺りを説明します。
「あれがバスカヴィル、あれがグリンペンヴィレッジ。であれがデュワーズ窪地。」
ジョンの指さす方向を見ながら確認するシャーロックは「あれは?」と一方向を指さします。
ジョンは双眼鏡を覗きながら答えます。
「地雷原かな。バスカヴィルは軍事基地だから誰も立ち入らないようにしてるのかも。」
「なるほど。」

このシャーロックは舞台役者ような出で立ちで反則なくらい(笑)かっこいいんですよ。

2人がお泊りする「The Cross Keys」の駐車場に車を停めると、
「BEWARE THE HOUND」(ハウンドにご用心)の看板のとなりでフレッチャーがツアーの勧誘をしています。
「ツアーは1日3回です。みんなにも教えてください。命が惜しければ夜は湿原に近づかないで。
よく来るのであれば覚えていてください。」

入口に向かいながら歩いている時にシャーロックがコートの襟をたてるので
ジョンがじっと見ていると「寒いんだ」と一言。
「Boutique Rooms & Vegetarian Cuisine」と書いてある入口から中に入って行きます。
フレッチャーがハウンドのマスクをかぶり唸り声をあげた瞬間、ヘンリーのパパが襲われている場面に変わります。
「バスカヴィル」は演出もすごいと思うの。

ヘンリーはカウンセリングの最中でした。
「このあたりの部分は相変わらずだけど今回は文字がみえた。」ヘンリーがモーティマー先生に話します。
「LibertyとIn。I、N。Liberty IN。どういう意味だと思う?」


ジョンがチェックインしている間、シャーロックはパブをうろうろしています。
オーナーのゲイリーが「ダブルベッドルームじゃなくてすまないね。」と言いながらジョンにカギを渡します。
「僕たち、違・・・」と言いかけたジョンですがゲイリーのニッコリぶりに黙ってお金を渡します。
「今お釣りを」とゲイリーがレジに向かいジョンが視線を落とすと一枚の伝票が目に入ります。

「Undershaw Meat Supplies」と書いてありお肉やさんの伝票だったのでジョンはこっそりその伝票を抜き取ります。
このふたりのやりとりで「Ta」と出てくるのは「Thank you」の省略なんですね。
私はずっと「タ」って何だろうと思ってました(笑)
ゲイリーからお釣りを受け取ると「地図にあるドクロのマークは何?」と聞きます。
「ああ、あれね。」
「海賊?」
「グリンペン地雷原と言われているところだよ。」
「そうなんだ。」
「君の考えているようなものではなくて、バスカヴィルの実験場なんだよ。
80年も続いているけど、そこに何があるかなんて本当は誰もわかっていないんだ。」
ずっとパブをウロウロしていたシャーロックはテーブルの上にあるものに興味を示しています。

これですよ、これ。私の大好きなシーンです。
何だかおしゃれな雑誌に出てくる一枚のフォトグラフな雰囲気なんです。

「爆発物?」ジョンはまだゲイリーと話しています。
「爆発物だけじゃないんだ。そこに侵入すると運がよければ吹き飛ばされるから、
散策するときは気をつけて歩きなよ。」
「サンキュー、覚えておくよ。」
「観光にはマイナスだから悪魔のハウンドには感謝してるんだ。あのドキュメンタリー観たか?」
「観たよ。」
「ヘンリー・ナイトと彼の魔犬に感謝だ。」
「目撃したことある?」
「俺はないけどフレッチャーが見たそうだよ。彼は魔犬のツアーをやってるんだ。知ってる?」
ゲイリーは外にいるフレッチャーを指さすと会話を聞いていたシャーロックも外を見ます。

「商売には役に立つね。」
「忙しくなったよな、ビリー。」
「そうなんだ、モンスターハンターがたくさんくるよ。今はツイッターですぐ広まるからね。」とビリー。
「エールが切れた。」とゲイリーに言うと「わかった。」と取りに行きます。
「魔犬やバスカヴィルやらで夜も眠れないね、ゲイリー。」ビリーが言うと、
「子供のように寝てるよ。」とゲイリー。
ビリーはジョンに向かって「嘘だよ、彼はいびきをかくんだ。」とビリーが言うと、
「Hey, wheesht!」とゲイリー。wheeshtはスコットランドの俗語で「Quiet(静かに)」だそうです。
「君の彼もイビキかく?」とビリーに聞かれたジョンは「・・・チップスもいくつかくれ。」とスルー。
ラブラブな彼らを前に否定する気力もないようです、ジョン(笑)

外に出たシャーロックは途中テーブルに置いてあった誰かの飲み残しのドリンクを手にフレッチャーのところに行きます。
彼のポケットには何かのレースの新聞が差し込んでありました。
「同席してもいいかな?」とシャーロックに「どうぞ。」とフレッチャー。

「これ、嘘だよね?本当はハウンド魔犬なんて見てないんだろう?」とシャーロック。
「君、新聞記者?」
「いや、ただの好奇心。で、見たのか?」
「多分ね。」
「証明できる?」
「あんたに話す義理はないよ。失礼。」そう言ってフレッチャーは席を立ちます。
その時、ジョンが「ヘンリーに電話・・」と言いながらシャーロックの向かい側に座ります。
すかさずシャーロックは「賭けは無しだ。悪いね、ジョン。」と言います。
するとフレッチャーが「賭け?」と食いついてくるので、
「僕の計画には暗闇が必要だ。あと30分もすれば・・・」とシャーロックが続けると、
「ちょっと待てよ、賭けって何だ?」とフレッチャー。
「ジョンと50ポンド賭けたんだよ。君が魔犬を見たことを証明できないって。」
するとジョンはすぐに状況を理解して「そう、パブの人が君がそれを証明でいるって言ってたから。」と合せます。
咄嗟に状況を判断して対応できるジョンの能力は軍隊仕込みでしょうか。スゴイです。

それを聞いたフレッチャーはシャーロックに向かって「じゃあ、あんたの負けだよ。」と言います。
「見たんだよ、1ヶ月前に窪地でね。霧が深くて客も少なかったんだ。」
「証人はいないだろう。」
「いないけど、」
「ダメだね。」
「待てよ。」そう言ってフレッチャーはシャーロックにスマートホンの画像を見せます。
シャーロックは「それじゃ証拠にならないよ。」と鼻で笑います。
「悪いな、ジョン。僕の勝ちだ。」
「待てよ、これだけじゃないんだ。みんな窪地には行きたがらない。嫌な感じがするからだ。」
「憑りつかれてると言うのか?それを信じろと?」
「そうじゃない、あそこには何かがいるんだ。バスカヴィルから逃げてきた何かが。」
「クローンのスーパードッグか?」
「かもな。あそこは長年何かを噴霧してるか、水に何かを入れてるんだ。」
「証拠はその画像だけ?」

シャーロックが言うとフレッチャーは少し考えたあと、話を続けます。
「国防省で働く仲間とある週末、釣りに行く約束をしたけど彼は来なかった。
夜、彼に会ったときまっさおな顔をして『今日、恐ろしいものを見たんだ、フレッチ。』と言ったんだ。
『2度と見たくないものを』と。彼は秘密の軍事基地にいたんだ。ポートダウンかバスカヴィルかも。
その研究所で恐ろしいものを見たと。犬くらいのネズミ、そして犬は・・」
フレッチャーは足跡を模った石膏を見せ、「犬は馬のように大きかった。」と言います。

「50ポンドだったね。」とジョン。
シャーロックは無言でお財布からお金を出しジョンに渡し、席を立ちます。
フレッチャーは「サンキュー」とドヤ顔でした。

続きます。