明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



室生犀星と金魚との会話だけで展開する『蜜のあはれ』だが、数年前着想したのは犀星と本物の金魚を絡ませる事だけであった。しかし考えてみると、金魚だけではこの作品の妖しさがでない。そこで金魚役の娘が必要になる訳だが、昔なら周囲の友人知人にヌードでさえ頼んだものだが、私の加齢に伴い人脈も酸化が進んだ。 行きつけの店に3人娘がいて、母親と長女、三女にはすでに協力して貰った。この間まで小学生だと思いながら現在大学生の三女には、母親のお米と共に『牡丹燈籠』のお露をやって貰い、年齢的には金魚の赤井赤子も可能だが、雨後の竹の子の如しで、スラッとして170センチに及ぼうと言う始末で、金魚という感じではない。そこであらぬ所からスカウトした金魚娘だか、何しろ仕事が忙しい。協力は確認済だが、その後メールの返事も滞り、打ち合わせも出来ず予定も立たない。かといって小娘に翻弄される『痴人の愛』の河合譲治が如き醜態をさらす訳にはいかないが、最後のメールは多少〝懇願調〟になってしまったのは致し方ない。その甲斐あってか、ようやく打ち合わせの日にちを金魚娘からお知らせ頂けたのであった。

旧HP

『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )