明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



様々問題山積の今日この頃なのだが、なのに朝、親戚には評判悪いけど大好きな叔父さんの、洋行土産が届いているんだ!という気分で目覚められるのも、ひとえに室生犀星の首が仕上げを残し完成しているからである。御目出度い人間だと、自分でもつくづく呆れ、朝っぱらからじっと手を見るしかない。 近所の先日69才になったじいさんは、一人寂しさに週末になると目当ての女性のいる店に行っては、泥酔の果てに何度も救急車やパトカーに乗っている。このままではオリンピックまで持たないのではないかと思っているが、枕元に現れそうなので、最後の飲み相手にだけはならぬよう気を付けている。自業自得であるが、寂しい寂しいと、ただ同じ事のくり返しで、貴重な時間を無駄にして、その割に、病院で再検査と言われただけで死にたくない、と泣いている。それではただ年取るだけじゃないか、鎮痛剤飲んでも虫歯は治らないぜ、などと言っても無駄である。しかしハタから見ると、私も現実逃避効果抜群の鎮痛剤を自ら処方しては毎日飲んでいるようなもので、似たりよったりかもしれない。救急車やパトカーのお世話にならないだけマシだ、とかろうじて言いたいけれども。

旧HP

『タウン深川』明日出来ること今日はせず 連載第14回〝青春の日の一撃〟

『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube



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