明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



とどいた『円朝』は今のところ未知の情報は特にないが、小説として書かれているので、単なる伝記より伝わる物が多い。 『牡丹灯籠』はお米役は決まったが、お米の末娘で女子大生のAちゃんは大学生活が忙しくお露役には乗り気でないそうである。これでAちゃんは母娘と空中を浮遊する機会を失ったわけである。それが残念かどうかは別であるが。 しかたがないので改めて探さないとならない。お露は確か17歳だったと思うが、そんな人材は周囲にいないので、せめてデジタル処理込みでそう見えなくもない、という人を知人の中から捜すことになる。 『円朝』によると寄席の看板に明かりが灯る、という描写がある。明治の寄席を再現するなら、これがないと様にならない。だれだったか、寄席の内部から軒から突き出た圓朝の名が大きく書かれた看板の絵を描いている幕末の絵師がいたが、その文字は特に寄席文字に見えない。寄席文字はいつから使われるようになったものか。 高座の円朝を仕上げながら、圓朝の立ち姿の制作を進め、寄席の外観の画像制作にそろそろ取りかからなければならない。
HP

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