かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

京大吉田寮の冷や奴

2013年07月09日 | 日記



 風邪をひいて3日間、寝込んでしまった。食欲がないので冷や奴を食べてみたが、あまりおいしくない。そこで、昔、京都大学吉田寮の食堂で食べた冷や奴の味を思い出した。
 大学受験に失敗して京都大学で働いていた私は、学生の社交ダンスクラブに入っていた。その練習場所が吉田寮の門をくぐったすぐ左手にあり、練習が終わると隣の学生食堂で定食を食べた。焼き魚に冷や奴、ご飯にみそ汁といったメニューだった。大きな豆腐におろし生姜と刻みネギが豪快に乗っていたと思うが、とにかくその冷や奴がおいしかった。あれは京都のおいしい水で作ったからおいしかったのか、貧しくておいしいと感じたのか、今となってはよく分からない。定食がいくらしたのかも覚えていない。ただ、市電が15円の均一料金で、何と安いんだろうと思った記憶がある。
 冷や奴を食べながら愚息にこんな話をして、「昔話ばっかりするのは、年取った証拠かねえ」と言ったら、この話初めて聞いたし、青春時代の思い出だからいいんじゃないの、という返事。
 しかし、ダンスクラブの方は新人戦出場直前にドクターストップがかかってやめてしまった。腎盂腎炎だった。パートナーだった烏谷くん、お元気ですか?

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